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時候の挨拶 梅雨入りから梅雨明けの表現集

気候の変化でなにかと体調を崩しがちな

梅雨入りの時期、手紙などで使う時候の挨拶も季節感と体調を気遣う表現を使うことが多くなります。

今回は梅雨入りから梅雨明けにかけての時候の挨拶を

公式な文書に使えるものと、手紙などに使えるものに分けて紹介します。






1、梅雨の時期と二十四節気
2、公式な文書に使える季語と表現
3、手紙などでつかわれる季節の表現
4、梅雨の時期の結びの表現

に分けて確認していきます。

では梅雨の時期を凡そ抑えておきましょう。

梅雨の時期と二十四節気



気象庁の1951年から2018年までの梅雨入りと梅雨明けの日の統計によると、

平年の梅雨入りは6月8日ごろ
平年の梅雨明けは7月21日ごろ

とされています。

この時期は6月の初旬から、7月の中旬に当たり、

二十四節気の中では

小満(5月21日頃~6月5日頃)
芒種(6月6日頃~6月20日頃)
夏至(6月21日頃~7月6日頃)
小暑(7月7日頃~7月22日頃)

が含まれます。

それぞれの時期には使ってよい季語が決められているので、始めにそれを確認しましょう。

公式な文書に使われる季語と表現



◆6月初旬の季語(6月5日頃から)

小満 小暑 万緑(草木が緑一色に染まる時期) 向暑 

薄暑(うっすらと暑い季節の気配を感じさせる時期) 初夏など

この頃の季語は徐々に夏に向かう季節が感じられます。

実際には肌寒かったりするのですが、梅雨の気配は薄い時期でもあります。

◆6月中旬の季語(6月6日頃から)

芒種 入梅 長雨 紫陽花 など

梅雨入りとその特徴を感じさせる季語が出てきます。

芒種とは種まきをする時期のことを指します。

◆6月下旬の季語(6月21日頃から)

夏至 短夜(夏至の時期) 梅雨晴れ 霖雨 など

梅雨入りしていれば、

梅雨晴れ(梅雨が明けて晴れ間を見せる)
霖雨(幾日も降り続く雨)

を使うとよいでしょう。

◆7月上旬の季語(7月7日頃から)

夏至 短夜 仲夏 梅雨晴れ 霖雨 など

6月下旬ほぼ同じです。

仲夏とは、夏も折り返しの時期、という意味です。

◆7月中旬の季語

小暑 猛暑 盛夏 酷暑 冷夏 など

既に梅雨も明けて一気に暑くなることを感じさせるものが多いです。

まだ梅雨が明けていないときには、

冷夏(例年に比べて気温が低い涼しい夏)

を使えるかもしれません。


ここで採りあげた季語は主に会社間の文書、目上の方への文書など

改まった言い回しをするときに使います。

その際の形式は

季語/季節を表す言葉+候/みぎり/折+相手を気づかう言葉

に当てはめて使います。



万緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

入梅の候、皆様ますますご健勝のことと存じます。

長雨の候、○○様におかれましては変わらずご活躍のことと存じます。

この他、冒頭の部分は

梅雨晴れの候、

霖雨のみぎり、

冷夏の折、

など決まった形です。

相手を気づかう表現もほぼ定型のものを使います。

詳しくは

6月の時候のあいさつ 季語の意味と使う時期の例文
7月 8月 夏の時候の挨拶 手紙やメールで役立つ表現

でも解説していますので、ご参照ください。

一方で、手紙などで使用する季語や季節を表す言葉はもっと幅広く、

その年の気候に合わせた自由な表現ができます。

では、その表現を見ていきましょう。

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手紙などでつかわれる季節の表現



改まった表現と比べて、梅雨の時期を自由度も高く、

人それぞれの表現方法があります。

梅雨入り前後の言葉から確認していきます。

◆梅雨入り直前の表現

走り梅雨 梅雨の走り 迎え梅雨

梅雨に入る前の雨をこのように言います。

梅雨入り間近の時期に使う表現ですが、そのまま梅雨に入ってしまうこともあります。

この季節の表現の例をいくつか見てみます。



梅雨の走りでしょうか、不安定な空模様が続いています。

ぐずついたお天気が続いていますね。梅雨入りも間近でしょうか。

迎え梅雨に濡れた紫陽花が一層鮮やかです。

今年もそろそろ梅雨入りでしょうか。ぐずついたお天気が続いております。

梅雨入り発表が気になる今日この頃です。

天気予報を見ると梅雨前線が徐々に近づき、梅雨も間近なようです。

◆梅雨入り時の表現

梅雨 梅雨の中休み 空梅雨 長雨 梅雨寒 など



うっとおしい雨の日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

梅雨入りが宣言され、本格的な雨の季節がやってまいりました。

梅雨に入り、朝は色とりどりの傘が舗道を彩っています。

いよいよ梅雨入り、主婦にとっては洗濯物に悩まされる季節です。

衣替えの季節ですが、梅雨寒で上着が手放せません。

そちらでは本格的な梅雨に入り、恵みの雨となっている事でしょう。

梅雨の中休み、強い日差しが夏を思わせます。

〇日ぶりの梅雨晴れで、日差しが眩しく感じます。

青空が眩しく感じられる梅雨の中休み、お変わりなくお過ごしでしょうか。

梅雨の晴れ間の青空は一層鮮やかに感じられます。

梅雨の中休みでしょうか、今朝は鮮やかな青空が広がっています。

梅雨の晴れ間の日差しに夏の気配が感じられます。

思いがけず過ごしやすい空梅雨に洗濯物もはかどっています。

今年は空梅雨のようです。夏の水不足が気がかりですね。

関東地方は空梅雨のようです。そちらはいかがでしょうか。

梅雨入りしたというのが嘘のような晴天が続いております。

青空の見えない長雨の季節、いかがお過ごしでしょうか。

長雨が続き肌寒さを覚える今日この頃、お変わりありませんか。

連日の雨で洗濯物も部屋干しの洗濯物が増えてしまいました。

こちらは梅雨寒で上着なしで外出できない気温の日が続いています。

梅雨冷えの日々が続いていますが、体調など崩されていませんか。

梅雨に濡れて庭のアジサイも一層鮮やかな季節、

◆梅雨明け頃の表現

梅雨明け 青空 など

長かった梅雨もようやく明け、清々しい青空が広がっています。

梅雨明け後の急な暑さに体調など崩されていませんか。

梅雨明けとともに本格的な夏がやってまいりました。今年は猛暑が予想されています。

夏もいよいよ本番、お互い夏バテには気を付けたいですね。

梅雨も明け、来週からは猛暑の予想です。

梅雨寒から一転、一気に猛暑日になりました。体調など崩されていませんか。

梅雨明けとともに海水浴場も賑わいを見せています。

本格的な夏の始まり、強い日差しが照り付けています。

瑞々しい木々の葉も梅雨明けを喜んでいるように映ります。

梅雨も明け、夏の日差しに汗ばむ陽気の毎日です。


このように日常のシーンと組み合わせて自分の感覚を表現してください。

梅雨の時期の結びの表現



梅雨の時期は空模様次第で暑さと肌寒さが交互にやってきたり、

入梅時と梅雨明けの時の気候の変化で体に負担がかかることを気遣います。

公式なビジネス文書やお知らせ、通知文書では結びに時候の挨拶はほとんど書かれませんが、

私的な手紙では相手の体調を気遣う表現に重点を置いて結びを書くことが礼儀といってもよいでしょう。



走り梅雨の折り、気温の変化に体調を崩されませんようお気を付けください。

梅雨入り間近ですが、どうかご自愛ください。

梅雨寒が続いております。お風邪など召されませんように。

長雨に濡れる紫陽花が鮮やかな時期、くれぐれもお体おいといください。

肌寒い雨の続くこの時期、お風邪など召されませんようご自愛ください。

梅雨の中休みで汗ばむ日々、健やかにお過ごしください。

梅雨明けも間近、お身体にお気をつけてお過ごしください。

梅雨時は神経痛もお辛い時期と存じております。くれぐれもご自愛ください。

梅雨明け後の猛暑の日々、お互い夏バテをしないよう気を付けましょう。

梅雨寒の折から、ご無理をなさらぬよう、どうかご自愛専一に。

雨模様の日々、お身体には十分お気を付けください。


うっとうしい梅雨の時期ですが、作物や生き物にとっては恵みの雨です。

梅雨の時期に送る手紙にも相手を気遣った表現を考える参考にしてください。

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