9月は暑さも少しおさまって気候の良い気時期です。
お月見やお彼岸などおなじみの行事もあります。
高齢者施設やデイサービスでもこれらにちなんだレクリエーションが行われます。
今回は室内で行うレクを3つ、料理を2つ紹介します。
どちらもこれから本格化する秋にちなんだものですから、楽しみながら季節感を感じてもらえるでしょう。
スローイン月見団子
車いすのかたでも参加できるゲームです。
お手玉を月見団子に見立てて、ホワイトボードに貼った的に乗せてお団子を完成させます。
◆的の作り方
まずこの画像を見てください。
ホワイトボードに的を貼り付けたイメージです。
赤いものが的ですが別に赤でなくても構いません。
的は牛乳パックを加工して作ります。
この画像のように牛乳パックの上側と正面を切り取ります。
側面と底の部分は残します。
そして、側面の上半分を斜めにカットします。
こうすると球が入りやすくなります。
球はお手玉をつかうのでその大きさが入る十分な幅が必要です。
ぎゅうにゅうぱっくの的が出来たらホワイトボードに両面テープで貼ります。
裏面をシッカリと貼り付けます。
側面に牛乳パックの文字が見えると安っぽい印象になるので折り紙などを貼って見栄えをよくしてから貼るとよいでしょう。
ホワイトボードの空いたスペースにはススキや月を切り抜いて貼ったりしてください。
より、お月見の雰囲気が出ますよ。
◆ゲームのやり方
利用者の方がお手玉をもって的めがけて投げます。
上手く的の底の部分に乗っかれば成功です。
すべての的にお手玉が入ったら月見団子が完成です。
完成するまでの速さを競ってもよいですし、チーム対抗戦にしても面白いですよ。
ホワイトボードは多少、上に向けておいた方がお手玉がこぼれにくいです。
お団子詰み競争
月見団子を飾る三宝というものにピンポン玉を並べて積んでいくゲームです。
こんな感じで下側から順番にピンポン玉を並べて月見団子の形に積み上げていきます。
ピンポン玉は重量がないので積むのはかなり難しいですよ。
先に積んだものにちょっとでも強く触れると崩れてしまうし、下側のバランスが崩れると積み上げていくうちに崩れてしまったりします。
ポイントは三宝選びです。
三宝には縁がついていますが、
例えば一番下のピンポン玉が1列4個だとすると、4個並べた時にぴったりの寸法のものを選びます。
無ければ中に段ボールなどで枠をつくり、土台が動かないように工夫します。
これが出来ていれば簡単には崩れません。
個人戦、チーム戦など工夫して楽しめるゲームです。
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平仮名ならびかえクイズ
頭の体操的なクイズを楽しみます。
9月にちなんだ言葉をバラバラにして出題して元の言葉を完成させてもらいます。
例
「け、た、ま、つ」→「まつたけ」
「と、か、ん、ぼ、あ」→「あかとんぼ」
「ん、ひ、お、が、」→「おひがん」
「の、け、い、う、ろ、ひ」→「けいろうのひ」
「な、が、ん、ば、ひ」→「ひがんばな」
こんな風に並び替えて正解を出します。
ちょっと高度なものになると
「ん、ま、ふ、い」→「まふぃん(マフィン)」
のようにカタカナと促音が混じったものも出題できます。
◆漢字組立てクイズ
似たようなものに漢字を組み立てて完成させるクイズもあります。
部首ごとに分けたりしてバラバラに出題して一つの漢字にします。
例
糸、工→紅
または熟語をバラバラにして
禾、火、日、青→秋晴
など簡単なものからちょっと難しいものまでいろいろと問題をつくれます。
気分転換にも良いと思います。
おはぎづくり
9月の食べ物と言えばおはぎ。
今はスーパーでいつでも売っているので作る機会も減りましたが、
手作りで昔ながらの味を楽しむのもよいでしょう。
手軽なつくり方はこのブログの記事
おはぎの作り方 炊飯器の水加減とおいしくする方法
おはぎの作り方 固くならない方法
で詳しく紹介していますので、施設で準備できるものによってどの方法を選ぶか決めてください。
作る時には担当を分けて分担しても楽しく作れますよ。
おはぎの豆知識については
おはぎとぼたもちはなぜ呼び名が違う? 炊飯器でも出来る作り方も!
を参照してください。
焼き芋を作ってみる
お芋屋さんが売りに来る出来立ての焼き芋はとてもおいしいですね。
もし、施設の庭が使えるなら外で焼き芋を作ってみるのもよいかもしれません。
落葉を集めたたき火でお芋を焼いた経験は高齢者のかたならあるはずです。
でも、9月にそれほどの落ち葉があるとは思えませんね。
そこで薪をつかって焼き芋を作ってみます。
◆熾火を作る
熾火(おきび)とは火がついて燃えている木材が炭のように真っ黒になり、表面は白く、火がチロチロと中の方で燃えているのが見える状態をいいます。
燃えているけれども、日が出ていない状態です。
まず、薪を用意して火をつけてこの熾火の状態にします。
薪に火をつけるとはじめは勢いよく燃えますが、火がだんだん安定してきます。
薪が黒くなって炭化してきたら薪を離して火が収まるのを待ちます。
熾火の状態の薪をサツマイモが隠れるくらいの量をつくります。
用意したさつまいもの量を考えて、燃やす薪の量を決めます。
◆サツマイモの準備
さつまいもは水洗いして、そのまま新聞紙に包みます。
新聞紙に包んだままもう一度水にぬらして、アルミホイルで巻きます。
このときに隙間の無いように巻いてください。
隙間が空くと火が直接当たって焦げてしまいます。
◆熾火に入れる
あとは熾火に入れて、45分くらい待ちます。
竹串な何かで仲間でやわらかくなっているかどうか確かめて出来上がりです。
もし落葉をつかってたき火をする時には、風邪の弱い日を選んで行います。
その場合にも落葉で熾火の状態をつくってからさつまいもを入れます。
落葉の時にはさつまいもは洗ってから新聞紙を使わず、直にアルミホイルで2重に包んでください。
今回は9月に行う高齢者向けのレクリエーションを紹介しました。
頭を使うもの、集中力をつかうもの、食べ物などいろいろありますが、利用者の方の状態に合わせて工夫してみてください。
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