4月は色々なことが新しく始まる季節。
高齢者施設でも春らしいレクリエーションを行います。
レクリエーションには
身体を動かして身体機能を維持したり向上を図る目的のもの
頭を使うことで脳の活性化を図るもの
人とのコミュニケーションを取る目的のもの
に分けることができますが、
歌は
感覚機能を刺激して記憶力を活性化したり、唄う方の健康状態を把握するにもつながります。
声量や音程、また、他の方の歌を聞いたり音を聞く能力の変化にも気づくことができます。
高齢者施設で行う歌の効果
歌は高齢者の方にとっては脳を活性化して認知症の予防にもなるレクリエーションです。
効果を挙げてみると
・
ストレス発散
・
肺機能の活性化
・
周りの人とのコミュニケーション
・
脳の活性化
・
認知症ケア
など体と心に大きな効果が期待できます。
ただ、歌は人によって歌うことが苦手、人前ではどうも、という方も居るのでこの辺は考慮して聞く側に回ってもらうなど考慮が必要です。
あくまで本人の意思を最優先でいきます。
今回もう一つ工夫して取り入れるのが
回想法というもの。
小さいころに歌った歌、思い出に残る歌を唄う事で子供の頃、若き日、その時代に過ごした場所などを思い出すことで脳に良い刺激を与えます。
では、具体的にどの様に進めていくかを説明します。
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歌のレクリエーションの進め方
やると分かっているレクリエーションでも唐突に始めるのではなく、自然な導入を心がけます。
◆春の話題の提供
特に歌で昔を思い出してもらったりするときには春にまつわるキーワードで質問してみます。
・お花見はどこでしますか(しましたか)?
・クラブ活動はどんなことをしていましたか?
・お花見のお菓子で好きなものはありますか?
・入学式の思い出は?
などの話題をきっかけに自由に話をしてもらいます。
もし、スムースに行かないときには
・お花見の時にみたらし団子は好きですか?
・お酒は飲みましたか?
など、YESかNOで答えられるような質問から広げていきます。
多少話題がそれても口が開いて話が盛り上がってきたら、
・その頃どんな歌が流行っていました?
・春に歌った童謡はありますか?
と歌につなげていきます。
◆春の歌を唄う
皆になじみがあって、おぼろげながらでも歌詞を覚えている歌がお勧めです。
流行歌はそれぞれの方によって思い出も違いますし、好みもありますが、童謡は子供の頃に小学校で歌ったりお母さんに歌ってもらった思い出があるので、歌える人も多いはず。
あくまでも無理強いせずに聴く側に回ってもらってもよいです。
予定しているものはあらかじめ歌詞用意しておきましょう。
有名な春の歌をいくつか挙げてみます。
・さくらさくら
・花
・朧月夜
・春が来た
唄ったり聞いたりすることで昔を思い出してもらいます。
カラオケの設備があればそれを利用したり、CDを利用してうたってもらいます。
きっと春の情景を思い浮かべながら歌ってくれるはずです。
◆思い描いた風景を絵にする
いま歌ったり聞いたりして頭に浮かんだ情景を絵に描いてもらいます。
・絵具をつかった水彩画
・色鉛筆をつかった絵
・クレヨンをつかった絵
・鉛筆出下書きして、折り紙でちぎり絵を作る
等の方法がありますが、皆で思い出話に浸りながら絵を完成させます。
談笑しながらの作業は良いコミュニケーションになりますし、
頭に思い浮かんだものをアウトプットして絵にすることで脳が刺激されます。
特にたくさん色彩をつかう作業は効果的です。
今回は歌を唄うだけではなく、一歩進めてレクリエーションの効果をさらに高める方法を紹介しました。
春は心も弾む季節ですから、高齢者の方の心も外に向きはじめます。
4月のレクリエーションの参考にしてください。
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