12月は一年の終わり、時候の挨拶も気候や慌ただしさを表現したものも多くなります。
特に年末にお歳暮など贈り物を頂いた時には忙しい中にもきちんとお礼状を出したいものです。
年賀状と一緒でいいやと思う人もいるかもしれませんが、
新年の挨拶とお礼状とは意味合いが違うので一緒は基本NGです。
今回は12月に使える表現をまとめました。
12月には二十四節気のうちの二つが訪れます。
まず、そこから確認していきましょう。
12月という月は
12月には一般的に
師走、極月、歳末、お大晦日、クリスマス
という表現が使われます。
師走は陰暦の12月の事
極月は12月の別名
歳末は年の暮れ(12月の下旬に使われます)
大晦日は12月31日の事
クリスマスは12月25日
をそれぞれ指します。
また、
二十四節気では
大雪:現在の12月7日頃を指す。今頃に大雪が降るとされることから
冬至:現在の12月22日頃の事。一年のうちで最も日が短いとされる。
があります。
この時期に使われる時候の挨拶は寒さと忙しさを気遣う言葉を
季語や季節を表す言葉にうまく組み合わせて使いたいものです。
時候の挨拶の基本的な公式はこのブログの記事
12月 1月 2月の時候の挨拶 ビジネスやお礼状に
でわかりやすく説明していますのでそちらを参照してみてください。
ここでは12月に使われる表現例をできるだけ多く紹介しますから、
お礼状を書く時に参考にしてください。
改まったお礼状に使うとよい表現
まずは会社関係の文例を見ていきます。
改まった関係では
~候、~みぎり
という表現と
季節を表す言葉や文に
貴社ますますご清栄(ご健勝/ご発展)のこととお喜び申し上げます。
などの表現を組み合わせます。
送る人によって、季語プラス「候」「みぎり」の表現と、季節を表す表現を使ったりしますが、後半の部分は共通していることが多いです。
◆~候/~みぎりの表現
師走の候、
寒冷の候、
初冬の候、
歳末の候、
新雪の候、
歳晩の候、
木枯の候、
短日の候、
など
「候」の部分は「みぎり」でも全く同じです。
例
寒冷の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
◆季節を表す言葉の表現
季節を表す言葉はくだけた表現によく使いますが、改まった文につかわれることも多くあります。
「候」「みぎり」を堅苦しく感じる場合はこちらの表現がよいでしょう。
歳末ご多用のおり、
寒気厳しき折柄、
年の瀬もまじかとなってまいりましたが、
師走に入って一段と寒くなってまいりましたが、
など。
例
年の瀬もまじかとなってまいりましたが、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
季語を使った言い回しよりも季節を感じさせる表現の方が自由にその年の気候や状態に合わせやすいので
プライベートや親しい間柄にはこちらの方が良く使われます。
例は際限なくありますが、12月を感じさせる表現を見ていきましょう。
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親しい間柄のお礼状に使うとよい表現
親しい間柄で使う時候の挨拶では表現の自由度も大きくなります。
季語を使う場合には使ってよい時期がありますから
お礼状が相手に届く時期にふさわしいものをえらぶ知識が必要ですが、
くだけた表現ではその年その時期の正直な感覚を表せます。
参考までに代表的な季語とそれらが使える時期を確認しておきます。
◆季語をつかえる時期
12月上旬:初冬、師走、季冬
12月中旬:寒気、激寒、霜寒
12月下旬:歳末、歳晩、忙月
改まった表現や季語を使うときには一応チェックをしてみてください。
◆12月の季節感じさせる表現
・歳末の時期に注目した表現
年の瀬も押し迫り、新年の準備に追われているところではないでしょうか
クリスマスツリーが目を楽しませてくれる季節になりました
師走に入り、ご多忙な日にを過ごされていることと思います
大掃除も終わり、ようやく一息ついております
はや松飾を売る店も立ち並び、
本年も押し迫ってまいりましたが、
師走を迎え、何かとあわただしい毎日ですが、
今年もいよいよ残りわずかとなってまりましたが、
早いものでもう師走となり、
年内も余日少なくなりましたが、
心もせわしい年の暮れ、
カレンダーも残り一枚となりましたが、
・気候に注目した表現
寒気いよいよ厳しく、
めっきり寒くなってまいりましたが、
師走に入って一段と寒く、
冬枯れの季節を迎えました、
初冬とは申せ厳しい寒さが続きますが、
寒さもひとしお身に染みるころ、
寒風の吹く日々が続きますが、
年末とは思えないほどのあたたかい日々が続きますが、
今年の冬将軍はなかなか手ごわいようです。
自分の表現を考えるのもなかなか楽しいものです。
これらの表現に相手を気遣う言葉を添えます。
◆相手を気遣う言葉
~、皆様お元気でしょうか。
~、お変わりありませんか。
~、いかがお過ごしでしょうか。
~、何かと忙しく過ごされていることと存じます。
~、お元気でご活躍の事と存じます。
例
めっきり寒くなってきましたが、皆様お変わりありませんか。
結びの言葉
冒頭の時候の挨拶と同じように本文の後にも季節を感じさせる言葉と相手を気遣う言葉を添えてお礼状を締めくくります。
お忙しい毎日とは存じますが、どうかお体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
寒さが一段と厳しい今年の年末、どうかご自愛ください。
もうすぐ今年も終わろうとしています。ご家族の皆様、健康でよいお年をお迎えください。
来年も素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。
こんな感じで結びます。
12月は何かとあわただしい時期です。
お礼状にの時候の挨拶には相手の事を気遣う言葉を必ず入れましょう。
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