初盆(新盆)は故人が亡くなって初めて迎えるお盆の事です。
準備はどうやったら良いのか、宗派によって違いはあるのかいろいろ分からないことだらけです。
特にお布施の金額は一番気を遣うところです。
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臨済宗、浄土真宗など宗派で違いもあります。
今回は初盆(新盆)のお布施の金額を中心に準備の手順までを紹介していきます。
初盆とは
初盆(新盆)とは先ほども説明したとおり、
故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事。
もし、
故人が無くなってから49日以内にお盆を迎える時には、翌年のお盆が初盆(新盆)になります。
大抵は、菩提寺の方からお知らせがあります。
親戚などに声をかけて行う事もありますから、お知らせをもらったらその年の盆月は早めに準備をはじめます。
初盆の法要はどのように行うのか
初盆(新盆)の法要を行う時、一番初めに決めることは
自宅で行うのか、
お寺に檀家が集まって行うのか、
を決めます。
これを決めておかないと、
僧侶に棚経を依頼して来てもらうのか、
お寺に皆が出向いて行くのかで段取りが違いますから、
準備が進みません。
どちらの方法で法要を行うのかは、お寺の都合、家族の都合、またはお寺や地域の風習などによっても異なってきます。
いずれにせよ、初盆(新盆)の連絡をもらったらこれだけは早めに決定しておきましょう。
初盆に使う盆棚を準備する宗派は?
盆棚の飾りについてはこのブログの記事
お盆とは何か? 送り火と迎え火の意味は?で説明していますので、そちらを参照してください。
この盆棚(精霊棚)と精霊馬は宗派によって準備する宗派としない宗派があります。
盆棚、精霊馬を準備する宗派:臨済宗、真言宗、曹洞宗、浄土宗、日蓮宗、天台宗
盆棚、精霊馬を準備しない宗派:浄土真宗
一般的なお盆の様式は浄土真宗以外の宗派の形式です。
さらに浄土真宗では、送り火、迎え火、精霊迎え、精霊流しもしないとされています。
初盆のお布施はいくらくらいなのか
初盆で僧侶に渡すお布施は毎年のお盆でお経をあげてもらうよりも、高めに渡すのが普通です。
特に臨済宗は若干、お布施の金額が高いといわれますが、
およそ30,000円から50,000円を目安に渡すことが多いようです。
一般的なお盆のお布施は5,000円から20,000円くらいです。
家に来てもらう場合は、お車代としてさらに5,000円~10,000円を用意します。
もし心配な時には菩提寺に直接問い合わせて聞いて差し支えありません。
むしろその方が間違いがないでしょう。
お布施の渡し方のマナー
金額だけに囚われて、ついついお布施を渡すときの作法を忘れがちですが、きちんとしたやり方がありますから覚えておきましょう。
・封筒は無地の白いものを用意します。
表書きは「御布施」と書き、裏面には名前と住所を書きます。
この時に、表は特に何も書かなくても失礼には当たりません。
家に僧侶に来てもらった時には
お盆などに御布施をのせて渡すようにします。
お寺で初盆の法要を行う時には
袱紗の上にのせて渡すようにします。
決して直接手渡ししないようにしましょう。
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初盆に招かれた時の御仏前の金額は
親戚の中で付き合いが深かったり、親しい友人の初盆(新盆)の法要に行く時には」「御仏前」と言うものを持参します。
もし、法要に招かれた時には
「御仏前」
「御供物料」
として現金をお供えします。
金額はどのくらい親しかったかにもよりますが、
5,000円から10,000円位を目安にしてください。
初盆の準備の手順はどうするのか
では初盆(新盆)の準備の手順を追ってみて行きましょう。
想定は、臨済宗、真言宗、曹洞宗、浄土宗、日蓮宗、天台宗など盆棚を飾り、自宅で行う場合とします。
①日程を決める
お盆の期間は7月13日から7月16日、8月13日から8月16日とあります。
地方によっても異なりますので、親戚や家族が集まりやすい日にちを決めましょう。
②参加する人たちへの通知
家族が離れている場合は電話等の連絡でも良いですが、親戚が集まる場合は早めに通知を送りましょう。
往復ハガキなどが確実です。
③会食の手配
人数が決まったら先ず、自宅で行う場合は仕出し料理を頼むか、近くの会場を予約します。
自分たちで用意しても良いですが、それなりに大変になります。
④僧侶の手配
普通は菩提寺の僧侶にお願いすることになります。
この時期に僧侶の方はお盆の読経で忙しいことがあるので、早めに依頼するようにします。
⑤返礼品の準備
来ていただいた方への返礼品を準備します。
法要での一般的なものとしては、お菓子、タオル、お茶などの後に残らない日常の消耗品や食品が選ばれます。
⑥盆棚の用意
盆棚を実際につくるのは13日の朝です。
でもお盆の近くにはスーパーなどでも売られていますので早めに用意しておきます。
⑦提灯の準備をする
提灯は普通は白張りで家紋入りのものを用意するのが普通ですが、初盆の時しか使えないので、普通の提灯を使う事も多くなっています。
また、最近の住宅事情で提灯を飾らないこともあります。
⑧13日の前にしておくこと
初盆の時は仏壇を清めておくことも忘れずに。
主催する側の服装も準備しておきます。
喪服が一般的です。
暑い時期なので地味な服装でも可とされています。
このようにして準備を進めてください。
初盆(新盆)のやり方は地方や宗派、お寺によって様々です。
もし分からないことがあったら菩提寺に遠慮なく聞きましょう。
初盆は家族と親戚で故人を偲ぶ最初で最後の機会になるかもしれません。
早めに準備をして故人を迎えてください。
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2016-06-12 18:18
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