インフルエンザにかかってしまったらお風呂に入ってよいのか迷う人もいます。
感染の恐れがあると家族に移してしまうのではないかと心配する向きもありますね。
お風呂場は密閉空間であり、湯船に直接入ることから神経質になってしまうのです。
今回はインフルエンザのお風呂場での感染についてまとめてみました。
インフルエンザウイルスの活動が弱まる温度は
インフルエンザウイルスに感染すると多くの場合に高熱が出ます。
よく知られている事ですが、体の免疫細胞がインフルエンザウイルスを撃退しようとして体温を上げているのです。
インフルエンザウイルスの活動が弱まるのは
気温20℃以上でなおかつ湿度50パーセント以上の環境
です。
さらにインフルエンザウイルスが死滅するのは
40℃以上
とされています。
お風呂場で感染する可能性は
この観点からお風呂場を見ると、インフルエンザウイルスにとっては非常に住みにくい環境と言う事ができます。
インフルエンザの多くが冬に流行するもの湿度も気温も低くなるため活動しやすい環境が整うためです。
ただ、お風呂場で全てのインフルエンザウイルスが死滅する訳ではありません。
インフルエンザの感染経路としては
接触感染と飛沫感染
が挙げられますし、患者から直接ではなくても間接的にウイルスのついた唾液や鼻水の飛沫に触れて、それが体内に入ることでも感染します。
お風呂場でその可能性がゼロではないことは想像に難くないでしょう。
ではインフルエンザに感染した本人と同居の家族にとって本当に気を付けるべきことは何でしょうか?
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本当に気をつけなければいけない事は
一昔前は風邪、インフルエンザになったらお風呂に入ってはいけない、と言われましたね。
これは家の中にお風呂がある家庭がそれほど多くない時代の習慣が残ったものです。
銭湯に行くと帰ってくるまでに湯冷めをしてしまって、症状を悪化させてしまうからです。
今は汗をかいたり、菌や体の表面に付いたウイルスを落とす意味も含めて入ってもよいという意見の医師が多いようです。
でもお風呂に入る時に注意しなければならない点があります。
◆インフルエンザにかかった本人が気を付ける事
・高熱がある時、体力を著しく消耗している時は入らない方がよい。
入浴は思いのほか体力を使います。
ある程度、体力や発汗による脱水がおさまった後の方がよいでしょう。
・入浴の前に部屋と脱衣場を温めておき、極端な温度差や湯冷めをしないように気を配りましょう。
・入浴の順番は一番最後にして、タオルなど体に触れたりするものは家族と供用にしない。
お風呂場での感染はゼロではないので体に触れたもの、飛沫つく可能性のあるものは自分用のものを使用して、使用後に洗います。
◆同居の家族が気を付ける事
・タオル等の体に触れるものは共用しない。
・風呂場以外でも飛沫感染等を防ぐよう、手洗いうがいを頻繁に行います。
・お茶、紅茶など殺菌作用のある飲み物をよく飲む。
同じ空間にいるとお風呂場に限らず、どうしてもウイルスに感染しやすくなります。
お茶は殺菌効果があるのと、たとえ菌が死ななくても飲み込むと強力な胃酸でウイルスは死んでしまいます。
・お風呂のお湯はその日ごとに落として、次の日は新しいお湯を張ります。
まとめ
・インフルエンザウイルスはお風呂場の中では感染しにくい環境である。
・気を付けるのは飛沫感染と接触感染で、その予防を入浴時もおこなう。
・入浴は湯冷めをして悪化させないように注意して行えばよい。
インフルエンザの時は特別消耗していなければ入浴しても問題はありません。
浴室や湯船からの感染してしまうのでは?と心配する向きもありますが、感染経路とウイルスの性質を理解して対策を行う事が大切です。
色々な情報が飛び交っていますが、インフルエンザが流行したら病気の性質そのものを理解することで本当に気をつけるべき事を実行して、予防に務めてください。
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2015-11-07 08:50
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