子供が風邪をひいて目やにを出すことが良くあります。
でもこの目やにの原因は眼科に行っても治りません。
子供の目やにの原因は別のところにあるのです。
鼻と眼の関係
風邪で目やにを出している子供に共通するのは
鼻水です。
目やにが出る前に必ず鼻水で鼻をすするなどの症状がみられる筈です。
「あっかんべー」をすると目の内側に小さな穴が見えると思います。
これを
鼻涙管と呼びます。
実は、鼻水がこの鼻涙管をのぼって逆流してくる、これが子供の目やにの正体です。
大人の場合はこういった目やにの症状は出にくいのですが、子供の場合解剖学的にまだ目と鼻の距離が近いため、鼻水が逆流してくる事が多くみられます。
つまり、鼻水が収まらない限り目やにもなくならないと言う事です。
目やにへの対症法は？
目やには鼻水が収まれば自然に収まります。
先ず行う事は
鼻風邪をきちんと治療する事。
耳鼻咽喉科などで受診するようにしましょう。
ただ、目やにをそのまま放置してしまうと結膜炎になる可能性があるので、子供の様子を見て濡れタオルなどでこまめに拭いてあげるようにしましょう。
この際、特別に目薬をさす必要はありません。
もし結膜炎になりかかっていたり、目やにの量が多い時は医師に相談して目薬を処方してもらう方がよいでしょう。
結膜炎になってしまったら
もし、目やにが多かったり、ウイルスによる結膜炎になってしまったら
・細菌の混合感染予防に抗生剤の点眼
・炎症を抑えるステロイドや非ステロイド系抗炎症剤の点眼
などを医師に相談して処方してもらいます。
ウイルスによる結膜炎の場合は子供も家族も目をあまり触らないようにして、タオルなども使い分けましょう。
手洗いなどもよくおこない、ウイルスがつきそうな場所にはアルコール消毒をするなどしておくようにします。
子供の目やにがあまりひどくない場合は自然治癒で十分ですが、気を付けなければいけないウイルスもあります。
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子供がかかる目やにがよく出るウイルス
子供のかかる病気で特に目やにが良く出るウイルス感染症は
アデノウイルス、別名「プール熱」です。
症状は
・咽頭が赤く腫れて、強い痛みを伴う
・目の痛みやかゆみ、目やにが多く出る
・３９度以上の高熱が３～４日続く
・頭痛、腹痛、下痢などの症状が出ることがある
感染の原因は、アデノウイルスにかかった子供の唾や鼻水、目やに、便などに直接、または間接に触れたりすることで広まります。
上に挙げたような症状が子供に出ている場合は早く医療機関で受診するようにしましょう。
プールで感染することが多かった為にこの名前がついていますが、最近は季節を問わず流行することがあります。
子供が目やにを出している時は鼻風邪の治療として、目やにを拭き取るなどのケアをしてあげましょう。
そして、プール熱などのような心配な症状が出ている時は早めに小児科、場合によっては眼科に連れて行って診断を受けましょう。
特にウイルスが原因と判明した場合は
・手洗いやタオルを別々にする
・ウイルスは熱に弱い
・タオルや食器は煮沸して消毒する
など注意をして家族の方に移らないようにしてください。
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2015-10-04 16:31
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