お盆玉と言うのをご存知でしょうか?
実はマルアイと言う企業の戦略によって広まりつつあるお盆の習慣なのです。
今のところお盆玉の認知度はそれほど高くありません。
今回はこのお盆玉についてのお話です。
お盆玉とは?
お盆玉とはいわばお年玉のお盆バージョンです。
子供や、孫が帰省した際に渡すお小遣いの事です。
◆ルーツは?
お盆玉はもともと江戸時代に山形県の一部で存在した習慣です。
それもお金を渡すのではなく、江戸時代には履き物、衣類などの実用品だったそうです。
お金を渡すようになったのは昭和に入ってからです。
もともと一地方の習慣だったものがなぜ全国的に知られるようになったのでしょうか?
お盆玉が知られるようになった訳は?
お盆玉が知られるようになった原因は、一企業の販売戦略がきっかけになりました。
その企業とはマルアイです。
◆マルアイ
山形県西八代郡市に本社・工場をもつ会社です。
製紙品及び産業包装用品の製造・販売業
このマルアイが自社の製品のポチ袋を地元に昔からあった風習と結びつけて2010年に『お盆玉』用として売り出したのです。
この『お盆玉』はマルアイが作った造語で登録商標になっています。
それが新しい習慣として知られつつあるというのが現状です。
今のところ認知度はそれほど高くなく、お盆玉を渡さないおじいちゃん、おばあちゃんも多いのです。
企業によって根付いた日本の習慣
お盆玉がスタートしたのが2010年なのでまだ認知度が低いのも当然ですが、当たり前のように一年のイベントとしてやっている中にも企業の戦略によって定着したものがあります。
代表的なものは
・ヴァレンタインチョコ
・恵方巻き
・クリスマスのチキン
があげられます。
◆ヴァレンタインチョコ
ヴァレンタインはもともと海外では男女関係なく、プレゼントを贈る習慣でした。
それをチョコレートと結び付けたのは有名菓子店の
モロゾフ。
菓子業界も消費拡大のためにキャンペーンを継続したところ日本独自の習慣が出来上がったのです。
◆恵方巻き
これも一部に太巻きを丸かぶりして縁起を担ぐ習慣があったことは事実です。
船場の花街などで旦那衆が節分の日に行った遊びが起源とされています。
この後、大阪の寿司業界や海苔の事業者がキャンペーンを行い関西に広まり始め、後に全国チェーン店のコンビニエンスストアが扱いだして節分の習慣として定着しました。
ちなみに最初に恵方巻きを扱ったコンビニエンスストアは広島県のセブンイレブンです。
◆クリスマスのチキン
クリスマスに食べる鳥は本場アメリカでは七面鳥です。
感謝祭でも七面鳥を食べますね。
でも日本でおなじみなのはチキン。
この習慣を作り上げたのはあの
ケンタッキーフライドチキンです。
このように企業戦略によって定着していたことに気付きませんでした。
お盆玉ははたして全国に定着するのでしょうか?
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お盆玉の金額の相場は?
さて、いざお盆玉をあげる時に気になるのは金額です。
一体どのくらい上げればよいのか?
今のところお年玉と同額か多少、少なめというのが相場のようですね。
例をあげると
幼稚園、年少、年長:1,000円未満
小学生:3,000円くらいまで
中学生:5,000円くらいまで
高校生以上:5,000円から10,000円くらいまで
が妥当でしょう。
ただ、ご夫婦の実家に帰省する場合、先方に同居している親戚の子供がいればお互いにお盆玉をあげることにもなるので、事前に相談し合って金額を決めておく方が良いでしょう。
その方が気を使わなくて済みます。
お盆玉は定着するか?
企業の戦略によって日本の習慣として定着したイベントのようにお盆玉はお盆の時期の習慣になるのか?
今、年金をもらっている方々が豊かなうちには盛んになるでしょう。
日本郵政も昨年からお盆玉袋の市場に参入してきたので、より全国に知られて盛んになるのではないかと思っています。
お盆玉袋も他の企業も工夫をこらしてマルアイとは違う形で次々と登場するかもしれませんね。
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2015-07-05 20:49
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