気管支炎は子どもの方が大人よりもなりやすい。
風邪で熱が出て、なかなか治らない時には特に注意が必要です。
ただの風邪と思っていて、熱も下がり始めたのに咳がいつまでも続いたりして医師にかかってから気管支炎と分かることも多いもの。
今回は気管支炎とその兆候を知るサインやどこの医療機関で受診するとよいかについてお話します。
気管支炎には子どもの方がなりやすい
大人になると、体も成長して抵抗力もある程度ついてきますが、
小さい子供は体が未発達で自己免疫力も弱い状態です。
また、小さい子供は気管支自体が細いので風邪をこじらせると気管支炎にかかりやすいのです。
そんな中、保育園や幼稚園、小学校での集団生活で色々な風をもらってきたりして、次第に抵抗力を強めて行きます。
子どもの場合は、単に風邪と思っていても治らずに悪化して気管支炎になるケースが増えています。
時には重症化して肺炎になってしまう事もありますから、熱が出たり、風邪の症状がある時には油断せずに注意をして見守る必要があります。
大人の感覚で風邪を捉えないことで風邪が悪化して気管支炎になる兆候に気付く事が出来ます。
気管支炎になる兆候はどんなものか
気管支炎は大きく分けると急性気管支炎と慢性気管支炎があります。
今回は風邪やインフルエンザにかかって症状が悪化するケースを想定していますから、
急性気管支炎にかかった場合についてお話していきます。
◆気管支炎になりやすい季節は?
気管支炎は特に季節に関係して流行りがある訳ではないので、
一年中かかる可能性があります。
ただ、風邪などが引き金になって、それが重症化して起こるケースは、ウイルスが流行したり、インフルエンザが流行したりする季節に多くなります。
また、冬は呼吸器に負担がかかりやすい時期でもありますから、無理をすることで風邪を悪化させやすくなります。
子どもが風邪をひいた時やインフルエンザになったとき、また、他のウイルスが流行した時には常に状態を観察して悪化していないか、様子がおかしくないか注意する必要があります。
◆気管支炎の兆候は?
では気管支炎を起こしている、或いは起こしかけていると思える症状はどんなものかと言うと、
・咳が1週間以上治まらない
・咳が乾いた咳から痰が絡んだ湿った咳になって行く
風邪をひいてこのように症状が変化していったら気管支炎を起こしかけていると思ってください。
風邪の多くは10日前後でほぼ治癒し、咳、鼻水、喉の痛み、があっても徐々に治まって行くものです。
◆気管支炎の症状がさらに進むと
高熱を伴う場合はさらに症状が悪化しやすくなります。
次のような症状が見られた場合はすぐに医師に診てもらうべきです。
・高熱が続く
・咳が止まらない、日に日に悪化してる
・咳が続いて、夜間にひどくなる傾向がある
・呼吸が苦しい
・鼻水がネバつき始め、青緑、黄色になってきた。
・食欲が無くなる
・水分も欲しがらない
呼吸が辛そうだったり、脱水症状を伴っている場合は容体がかなり悪いので早く受診してください。
症状が軽いうちに受診して、後に悪化した場合も考えられるので医師に連絡をとって再度、診てもらいましょう。
放っておくと肺炎になる可能性もあります。
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気管支炎は何科を受信すればいいのか
子どもが急性気管支炎を起こした場合や気管支炎が疑われる場合に何科に行けばよいのか分からないというお母さま方は結構います。
症状によって、かかる専門医が少し違うのですが、結論から先に言うと
小児科です。
何故かというと、子どもの病気に関しての専門医で、総合的に診断してもらえるからです。
家での看病の仕方や栄養のとらせ方のアドバイスもしてもらえるのでかかりつけの医師を作っておくといざというときに心強く、頼りになります。
もし、小児科医以外で受診するのであれば症状によって選んでください。
・内科
風邪に近い症状で咳と熱がともにある場合
・呼吸器科
熱は無く、咳や息苦しいなどの症状が出ている場合
・耳鼻咽喉科
アレルギー性の気管支炎、慢性気管支炎と思われる場合
それと、
医師にかかる時には症状の変化や悪化した時の様子をきちんと説明できるようにしておきましょう。
出来ればメモなどにまとめて、何時頃どんな症状があらわれて、熱は何度でなど時間経過と症状の変化、食欲の有無、水分補給はできているか、を記録しておけば医師にとってもより正確な判断がしやすい筈です。
子どもが風邪をひかずに過ごすことはまずありませんので、近所の評判やママ友の情報を活用して信頼できる小児科医を先ず探しておきましょう。
気管支炎になってしまった場合の処置
では、子供が気管支炎になってしまった時にどのように看病すればよいのでしょうか。
もちろん医師に受診してからの看病ですから、その指示を基に行うのですが、悪化させないように環境を整えます。
・部屋の湿度を保つ
先ず、気管支炎を起こす発端となった風邪やインフルエンザウイルスなどの増殖を防ぎます。
また、湿度を上げることで、鼻やのどの粘膜の負担を軽くしてあげましょう。
加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干すなどして湿度が40%以下にならないように気を付けます。
・マスクの装着
喉の鼻の粘膜を潤して、冷たい空気が刺激しないようにすることが出来ます。
・痰が出やすくしてあげる
上体を起こす、背中を軽くたたく、水分補給をして痰が出やすい状態にします。
体を起こすことで横隔膜が広がり、呼吸が楽になります。
水分補給で脱水症状と痰がネバつくのを防ぎます。
・水分補給をしっかりと行う
食欲がない状態でも水分はしっかりととらせるようにしましょう。
少しずつゆっくりと水や経口補水液などを飲ませます。
緑茶も温めて飲めば殺菌作用があるので風邪のウイルスの増殖を抑えることが出来るので有効ですが、
利尿作用もあるので、脱水症状がある時には避けましょう。
・食べ物に気をつける
気管支炎は風邪などと同じで特効薬はありません。
処方される薬は症状を緩和することはありますが、治すには自己治癒力で自然に治す以外は方法がないのです。
ですから熱などで体力を消耗している時は栄養のある食事を摂らせて体力を落とさないようにします。
気管支炎に悪いとされるものは
香辛料の強い食べ物、味付けの濃い食べ物、脂っぽい食べ物です。
普通に食べても消化に負担になりますから体力を消耗している時にはよくありませんし、気管支を緊張させてしまうので症状を悪化させる可能性があります。
あまり食欲のない時に特にお勧めなのが
パイナップルです。
特に咳が苦しい場合はパイナップルのタンパク質分解酵素が、痰を取り除いて気管支の筋肉を緩める効果があります。
生のままで食べるのが効果的と言われていますが、冷やしたものよりも常温になっているものを切ってあげるようにしてください。
気管支炎の予防方法はあるのか?
気管支炎の予防の方法は一般的な風邪やインフルエンザの予防方法と変わりません。
・手洗いうがいの徹底
・マスクの着用
・湿度を保つ
風邪の流行する時期に行う方法、菌やウイルスを持ち込まない、増やさないための対策をします。
気管支炎を起こす原因になる風邪などの予防に務めることです。
子どもの気管支炎を防ぐには常に症状の変化に気をつけて看病してあげることです。
そして、熱が高かったり、咳が続いたり、少しでもおかしいと思ったらためらわずに医師に相談して受診してくださいね。
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2016-05-03 08:19
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