低体温なのに汗かき、こんな悩みを持っている人は意外と多いもの。
でも体温が高い人が汗かきと言う事も無いし、低体温の人が汗をかかないと言う事も無いのです。
汗かきであることと低体温であることは直接関係はありません。
汗をかくのは気候によるものや緊張などの精神的な要因の場合もあって色々と状況によって原因が異なってきます。
それよりも気にすべきなのは低体温が体質によるものなのか、病気によるものなのかと言う事です。
今回は低体温がどのような症状なのか、また低体温が続くことのリスクについてのお話です。
低体温症の判断は
◆低体温症とは
平熱が35度以下の状態を指し、熱の生産減少と熱の過剰放出の場合に起こります。
多くの人が悩むのは前者の熱の生産減少によるものです。
この低体温症が体質によるものなのか、病気によるものなのかは医師の診断によるしかありません。
体質による場合でも体温が低いことは様々な未病(病気とは言えない程度の軽い病気)を引き起こします。
低体温症が体質である場合は原因を自覚して日常の生活習慣を見直すことで改善することもできます。
低体温症の症状
低体温症は普段自覚しにくいものです。
でも、次のような症状が日常あるのなら風邪をひいていないときにも体温を測ってみる事をお勧めします。
・風邪をひきやすい
・アレルギー体質になり易い(花粉アレルギー、アトピーなど)
・生活習慣病のリスクが高くなる
・婦人病にかかり易くなる(不妊症、子宮内膜症など)
・腸内環境の悪化(悪玉菌の活動が活発になる)
・基礎代謝の低下(太り易くなるなど)
・がんの発症率が高くなる。
・脳への影響が出やすくなる(認知症などのリスク)
・老けやすくなる(細胞の働きが低下することによる)
・自律神経失調症になりやすい
・不妊症
このような体質になります。
その理由は
体温の低下により、免疫力、代謝、体内の酵素の働きが大幅に低下するからです。
特に癌細胞は35度で活発に活動するといわれています。
体に風邪のウイルスが入った時には熱が出ますが、それは免疫機能が働いてウイルスを退治している証拠です。
必要以上に体温が低くなると普段から抵抗力が落ちた状態になり、いろいろな病気を発症しやすくなるのです。
また、低体温によってけ感が収縮すると脳への酸素や栄養が不十分になり結果として認知症など脳の病気が出やすくなります。
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低体温症になる原因は
病気などが原因ではなく普段から体温が低い人は日常生活にその原因が潜んでいる場合が多くあります。
低体温症になり易い生活習慣をピックアップしてみると
・寝不足
・運動不足
・人間関係のストレス
・冷暖房完備の生活
・加工食品を多く摂取している
・偏食がち
・過食、または極端な粗食
・甘いものを過度に食べている
・朝食を抜いている
・お風呂の時、湯船に浸からずシャワーだけ
・過度なダイエット
・窮屈な下着や衣服を常用(ガードル、締めつけの強い服)
などが挙げられます。
時間に追われた生活をしているとついつい固定しがちな習慣ですね。
また、ダイエットも間違った方法で行っていると低体温症になり易いのです。
汗かきだから自分は低体温症ではないと思ってしまう人が多いのですが、このような症状が現れていたら一度体温をチェックしてみる必要があります。
低体温症改善の生活とは
低体温症を改善するためには単純には原因になっている行動と逆の行動をすればよいのですが、仕事などの関係でそう簡単にいかないかもしれません。
ですから、すぐに取り組める物から少しずつ始めて徐々に新しい生活習慣を作り上げればよいのです。
その中でもお風呂の入り方と食事に体温を上げる作用のあるものを取るように習慣づけることから始めるようお勧めします。
◆湯船につかる習慣をつける
シャワーだけでは体の芯からは温まらないので湯船につかるようにします。
お湯の温度は39度から41度くらいまでにします。
少し塗ると感じるかもしれませんが、
10分以上浸かればじわっと汗も出てきますし、湯冷めもしにくいのです。
よく半身浴と言う言葉を聞きますが、寒い時期は肩くらいまでは浸かった方がよく温まります。
◆体を温める効果のあるものを食べる
食生活の改善による効果は非常に大きいのです。
意識して摂ることで体質の改善を速めることが出来ます。
・体を温める効果のある食材
野菜:ニンジン、ごぼう、大根など根野菜、かぼちゃ、ピーマン、しし唐 など
香味野菜:みょうが、たまねぎ、唐辛子、しょうが、ねぎ、にんにく、にら など
肉類:牛肉、鶏肉 など
魚介類:鮭、海老、いわし など
発酵食品:チーズなど
その他:卵、黒豆、小豆、ごま、もち米、こしょう、シナモン、タイム、サフラン など
・体を温める効果のある飲み物
赤ワイン、お湯割焼酎、梅酒などの酒類、ココア、温かい牛乳、日本酒など
次に体を冷やしてしまう食べ物も紹介します。
・体を冷やしてしまう食べ物
夏野菜や葉菜類:キュウリ、レタス、ウリ、トマトなど
フルーツ類:バナナ、パイナップル、マンゴー、メロンなど南方産の果物 なし、みかん、柿など
精白した小麦や砂糖を使用した食品:白パン、白砂糖、ケーキ、菓子類など
その他:セロリ、なす、白菜、かに、アサリなど
・体を冷やしてしまう飲み物
コーヒー、ビール、緑茶、コーラなど清涼飲料水
一般に野菜などは寒い地方でとれるものは体を温め、暖かい地方でとれるものは体を冷やすと言われます。
意識して生活習慣を変えることで低体温症を改善することもできます。
特に夏は汗かきの人は自分が低体温症とは自覚しづらいですから、症状に注意して重大な病気にならないためにも少しずつ食事や入浴から改善してみてください。
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2016-03-15 16:12
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