12月、1月は年末年始で喪中はがきや年賀状に気が行ってしまい、
時候の挨拶を忘れがちになってしまう事もあります。
でも、ビジネスで書いたり、お礼状を書くことは何かと多いものです。
そんなときでも書き方の基本さえ押さえておけば相手を不愉快にさせることもありません。
目上の方にも、親しき間にも使える文例をまとめてみました。
時候の挨拶の基本の形
個人向け、ビジネス向けの場合も基本は同じです。
仕事の取引先や知人へのお礼状も区別はありません。
使いうことばと言い回しが変わるだけです。
基本の公式は
①改まった挨拶文の場合
時候の挨拶(季語+候/みぎり)+安否の挨拶
・初冬の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
②友人知人への挨拶文の場合
時候の挨拶(季語、季節を表す言葉)+安否の挨拶
・木枯らしが吹きすさぶころとなりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
他の言葉を使った時も、相手の方に失礼のない言い回しと気遣いが自然に表れるようにします。
12月の時候の挨拶の例文
師走で何かとあわただしい時期ですが、ご挨拶のタイミングを逃さないように早めに送りましょう。
◆12月の季語
上旬:師走 初冬 季冬
中旬:霜寒 寒気 激寒
下旬:歳末 歳晩 忙月
◆12月を感じる言葉
季語:クリスマス 年末 忘年会 ゆず湯 初雪 年の瀬 餅つき など
植物:カトレア シクラメン ごぼう かぶ 山茶花 白菜 など
食:鱈 かき フグ など
◆12月の時候の挨拶文例
①改まった文章の時候の挨拶
・歳末の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
・霜寒の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・初冬の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
②友人、知人への挨拶文の場合
・本年も押し詰まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
・クリスマスのイルミネーションが目を楽しませてくれる季節となりましたが、いかがお過ごしですか。
・本格的な冬の到来を迎えて、風邪などひかれておられませんか。
・はやくも新年の松飾りがちらほらみられる今日この頃ですが、新年に準備は進んでますか。
・今年もおしせまってまいりましたが、いかがお過ごしですか。
・1年がたつのは本当にアッという間ですね。
・寒さがひとしお身にしみる頃となりました。
最後の2例文は安否の挨拶を省略した例です。
こうした表現は、相手の近況を良く知っている場合に用います。
◆手紙の結語に季節の言葉を添える場合の文例
他の月とは異なり、年末なので新年の事と安否を気遣う表現の組み合わせが相応しいでしょう。
・時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます。
・健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。
・ご家族健康で新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
・心せわしい年の暮れを迎え、何かとご多用とは存じますが、お体にお気を付けてお過ごしください。
・忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。
あえて安否の言葉を使わない表現も使われます。
若い人たちの間柄ではこちらの方が良いかもしれませんね。
・来年もお互い頑張りましょう。
・あなたにとって来年が輝かしい年となることを願っています。
・来年も宜しくお願いします。
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1月の時候の挨拶 例文
年賀状とは別のご挨拶をする場合の例文です。
◆1月の季語
新春 初春 酷寒 厳寒 厳冬 寒風 寒冷 大寒 初日 橙飾る など
◆1月の時候の挨拶 例文
①改まった挨拶文の場合
・新春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・厳寒の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・初春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
②友人、知人への挨拶文の場合
・新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
・おだやかな初春をご家族でお迎えのこととお慶び申し上げます。
・今年は例年にない寒さとのことですが、皆様いかがお過ごしですか。
年賀状でご挨拶している場合は簡略にすることもあります。
・皆様お元気で新年をお迎えのことと存じます。
・おだやかな初春をご家族でお迎えのこととお慶び申し上げます。
・例年にない大雪でスキーを楽しむにはよい冬ですね。
・お正月気分は抜けましたか。
◆手紙の結語に季節の言葉を添える場合の文例
・まだまだ寒さ厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。
・寒さ厳しき折から、お風邪など召しませぬようお気を付けください。
一年の抱負を含めて手紙を結ぶ場合も多いです。
・今年もお互いに目標達成に励みましょう。
・新たな気持ちで今年一年よろしくお願いします。
年賀状と時期が近いので年賀状の内容を踏まえて言葉を考えると気持ちが伝わる文になります。
2月の時候の挨拶 例文
◆2月の季語
厳寒 余寒 立春 残寒 残雪 残冬 晩冬 向春 春寒 梅花 軽暖 など
◆2月を感じる言葉
雪まつり 節分 豆まき 初午 受験間際 三寒四温 など
◆2月の時候の挨拶 例文
①改まった挨拶文の場合
・梅花の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・軽暖の候、川村様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・残寒の候、皆様風邪など召されずにお過ごしでしょうか。
②友人、知人への挨拶文の場合
・春の訪れが待ち遠しいですが、お元気にされてますでしょうか。
・三寒四温の季節、皆様におからましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
・いよいよ受験シーズンとなりましたが、お元気でお過ごしですか。
・暦の上では春とはいえ、まだまだお寒むいですね。いかがお過ごしですか。
・立春とは申しますが、まだ寒さ厳しき日が続いております。皆さまお変わりありませんか。
・梅のつぼみがほころぶ季節となり、春の訪れが待ち遠しく感じます。
季節がら、安否を気遣う言葉を入れるほうが好まれます。
◆手紙の結語に季節の言葉を添える場合の文例
・立春とは申しますが、寒い日が続いております。お風邪など召しませぬようお気を付けください。
・新潟は、大雪とのことくれぐれも雪の事故にはお気をつけくださいませ。
・まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。
季語を含めない表現も用いられます。
これらは季節関係なく使えますが、相手によって使い分けるようにします。
・何かとご多用とは存じますが、くれぐれもご無理などなさらないようご自愛ください。
・中村様のいっそうのご発展とご活躍をお祈りいたしております。
年末年始は多忙でついついご挨拶を忘れてしまいがちですが、ビジネスでもプライベートでも気遣いを見せることで関係が良好になります。
寒い季節がら相手を思いやる表現や手紙、メールなどのご挨拶の参考にしてください。
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