早いところでは梅雨明けになる7月の上旬、一番気になる行事が
七夕です。
時候の挨拶でも七夕にまつわる表現を使います。
特にプライベートな手紙では何かと話題になるのではないでしょうか。
今回は七夕にまつわる時候の挨拶の表現と手紙の書き方に触れていきます。
スポンサードリンク
七夕にまつわる言葉と使う時期
時候の挨拶例
手紙書き方
7月の手紙の結び
の順で進めていきます。
七夕にまつわる言葉と使う時期
まずは、七夕にまつわる言葉です。
七夕の候
七夕まつり
星祭
天の川
織姫
彦星
牽牛
織女
笹飾り
短冊
七夕飾り
願い事
素麺
など。
七夕の候、
星祭の候などは改まった文書などで使われることもありますが、
多くの場合は日常の様子を交えた個人間の手紙で使われることが多い言葉です。
では、七夕にまつわる言葉を使う時期を見てみましょう。
◆使われる時期
主に7月上旬ですが、
7月1日から七夕までを期限と考えてください。
また、地域によっては七夕が8月7日と言うこともありますから、相手の住んでいるところを考慮して書く必要もあります。
企業間の文書で取引が全国規模の場合は場違いな挨拶にもなりかねないので
この点を特に考慮する必要があります。
プライベートでは七夕のことが話題になる時期から、七夕当日までという考え方でよいでしょう。
参考までに、俳句の世界では七夕は夏の季語ではなく、秋の季語になります。
では、いくつか例文を見てみましょう。
七夕の時候の挨拶例
◆改まった文書の例
季語+「~の候」「からのみぎり」「からの折」+相手を気づかう言葉
が基本的な形です。
例
星祭の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
七夕の候、ますますご健勝のことと存じます。
など
◆プライベートなどの例
季節を表す表現+相手を気づかう言葉
が基本です。
例
今年は七夕祭りに着ていく浴衣を新調しました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
夜空に天の川が美しい季節になりました。お元気でお過ごしのことと思います。
今年は雨が多い年ですが、織姫様と彦星様は会えるでしょうか。
願い事を書いた短冊が風に揺れる季節になりました。ご家族の皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか。
七夕飾りが風に揺れて、街が華やかになりました。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
○○が短冊に願い事を書きました。△△ちゃんはどんなお願いをしましたか。
今年は家族全員で七夕飾りを作って飾りました。そちらはお変わりありませんか。
へるんが思いを馳せた天の川がきれいな季節です。先生、お変わりなくお過ごしでしょうか。
※へるん:ラフカディオ・ハーンのこと(お互いの共通の話題の時につかいます)
織姫様と彦星様が会えるか心配な空模様です。そちらはいかがでしょうか。
七夕飾りが寂しそうに雨に濡れています。○○様はお元気でいらっしゃいますか。
今年は織姫様と彦星様は会えなかったようです。そちらの天気はいかがでしたか。(七夕後の例)
など
スポンサードリンク
手紙の書き方
個人間のやり取りの手紙にも一応、決まった形があります。
失礼にならないように再確認してみましょう。
◆手紙の一般的な構成
前文:頭語、時候の挨拶を書く部分。相手のことを気遣う言葉も忘れずに。
主文:手紙の本題の部分です。「さて、~」の様に話題の転換を示す言葉で始まるのが一般的です。
末文:結びの部分です。ここでは再び相手の事を気遣う言葉を入れ、頭語に合わせた結語を入れます。
後付け:日付や差出人、宛名を書きます。
頭語、結語の組み合わせはほぼ決まった形なので、覚えておきましょう。
「拝啓」「敬具」が一般的です。
では結びの言い回しの例をパターン別に見てみます。
7月の手紙の結びの例
結びの部分では用件をまとめるか、
とくに頼み事などをしない場合には、相手の健康を気遣うという流れで書きます。
・報告、返事、お礼
まずは書中にてご報告申し上げます。
まずはお礼まで
右、用件のみにて失礼いたします。
とりあえず、お礼のみにて失礼いたします。
・お願い
以上、くれぐれもよろしくお願い申しあげます。
甚だ勝手ではありますが、よろしくお取り計らいの程をお願い申し上げます。
・返事をお願いする
折り返し、ご返事の程、お願い申し上げます。
ご返事お待ちしております。
是非ともご卓見を賜りたく、返信をいただければ幸甚に存じます。
・伝言をお願いする
皆様によろしくお伝えください。
○○もよろしくと申しておりました。
末筆ながらご主人の様にもよろしくお伝えください。
○○様からもよろしくご伝言の程をお願いいたします。
・今後の関係を継続する
今後ともよろしくお願いいたします。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。
また、お会い出来る日を楽しみにしております。
これからもどうぞよろしくお願い申しあげます。
・断る、拒否する
何卒、ご寛恕くださいますようお願いいたします。
お心に添えず申し訳ありませんが、何卒、ご寛容の程お願い申し上げます。
残念ながら貴意に添いかねますので、あしからずご了承いただきたく存じます。
・健康や幸せをいのる
時節柄どうぞご自愛ください。
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ご家族のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
猛暑の折、どうかお体にお気をつけてお過ごしください。
一段と暑さが厳しくなります。どうぞ、お体おいといください。
暑さに負けず、元気にお過ごしください。
夏風邪などお召しになりませぬよう、お気をつけください。
など
七夕は手紙にも季節感を添えてくれる行事です。
親しい間柄やお世話になった方などプライベートな手紙に役立ててください。
スポンサードリンク
合わせて読みたい記事
7月の時候の挨拶 昆虫にまつわる季語
季節の挨拶 7月の例とメールで送るときの注意点
暑中見舞いの例文 先生から出すときの注意点
時候の挨拶 7月上旬に就活で使う表現
時候の挨拶 7月上旬にビジネス文書で使う定番の表現
コメント 0