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カタツムリの飼い方 冬の間にしなくてはいけないこと

カタツムリは冬眠をする動物として知られています。

地域による差がありますが、10月から3月くらいにかけて冬眠に入ると言われています。

一方でカタツムリを飼っている方で、冬眠した経験がないという方もいらっしゃるようですね。

今回はカタツムリの冬眠とその期間の飼い方を紹介します。

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始めに動物による冬眠のメカニズムを説明して、

次にカタツムリの場合にどうするとよいかを説明していきます。

動物による冬眠の仕組みを知ることで、飼育されているカタツムリが冬眠しないこともある理由が理解できると思います。

カタツムリは種類にもよりますが、通常は数年間生きますから、できるだけ長く生きさせましょう。

冬眠のメカニズム



冬眠というとクマを思い浮かべる人も多いと思いますが、主に

恒温動物の冬眠



変温動物の冬眠

に分けられます。

◆恒温動物の冬眠

恒温動物とは周囲の気温に関係なく、体温を一定に保つことができる動物です。

哺乳類と鳥類がこれに当たります。

鳥類はほとんど冬眠をしませんが、哺乳類の一部は冬眠をします。

すぐに思い浮かぶのは熊ですね。

実は熊は例外的な動物で、冬眠する哺乳類のほとんどは体の小さな動物です。

ネズミ、リスなどがその代表です。

・冬眠する理由

小さな哺乳類が冬眠する理由としては

1、餌が少なくなる
2、体温を保てなくなる

事が挙げられます。

この二つは関連があり、小型の哺乳類ほど、体から熱が逃げやすくなります。

そのため、体温を保つため、食べ物を沢山食べる必要があります。

冬は小動物の食べ物が少なるなるので、体温を保つのが難しくなります。

それで、冬の前にできるだけ脂肪を付けて冬眠の準備をします。

冬がやってきて、本格的な冬眠に入ると、

エネルギーの消費を抑えるため、体温を通常よりも低めにして、呼吸もゆっくりになり、心拍数も減ります。

こうして巣穴などでじっとしていることで冬を越します。

小さな哺乳類などは外で活動するよりも、体温を低く、エネルギー消費を抑えた冬眠の方が冬には生存しやすいわけです。


◆変温動物の動物の冬眠

変温動物は自分で体温を調整できない動物で、外気の温度に活動が影響されます。

爬虫類、魚類、両生類、昆虫、甲殻類、貝類などがこれに当たります。

ただし、気温が零度以下になるような場所では体温も零度以下になる可能性があり、

生命に危険が及ぶので、冬でも暖かい、水中や土の中など、温度の変化が少ない場所を選びます。

恒温動物の場合には冬眠のために準備をしますが、変温動物の場合には体温が下がり、仮死状態になります。

体温が下がると、エネルギーや必要とする空気の量も少なくなります。

そのため、カエルなどは土の中に埋まっていても窒息しないのです。

そして春に再び気温が上昇し始めると再び活動できるようになります。

こうした変温動物の冬眠を「越冬」と呼ぶこともあります。

変温動物の中でも、特に寒い地域、例えば北極圏や南極圏に住む動物は体が凍らない特別の方法を身につけています。

例えば、アメリカアカガエル(北極圏に生息)は体の水分中の糖分の割合を高めることで凍らないようにしています。

また、海に中にも血液中の不凍たんぱく質を持ち、凍結から体を守っている魚も居ます。

厳しい環境で越冬する動物はグリセロール、ソルビトール、グルコースといった不凍液と同じ働きをする成分を体内でつくりだし、

体内の細胞中に氷ができるのを防ぎます。


これらの知識があると、カタツムリの冬眠中の世話の仕方も見えてきます。

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カタツムリの冬眠中の飼い方



カタツムリは気温の低下により冬眠をはじめます。

その目安はおよそ5℃くらいです。

地域によって差がありますが、10月ごろから3月くらいにかけてちょうどがこの時期です。

カタツムリを飼育している場合には飼育環境によってこの気温はかなり異なります。

室内でも、エアコンで暖房をしている部屋としていない部屋では冬の温度はかなり違います。

カタツムリに冬眠してもらうかどうかは、飼い主がきめられるといってよいでしょう


冬眠をしてもらう場合には

室温が零度以下にならず、直射日光が当たらない部屋に水槽やケースを置く

冬眠させたくない場合には

室温を20度前後をキープした部屋に置く

ようにします。


気を付けることは、

暖かい部屋と寒い部屋を交互に移動させて、カタツムリに冬眠と目覚めを繰り返させると、

カタツムリは弱って早く死んでしましますから、注意が必要です。

まず、寒くなる前にどのように冬を過ごしてもらうのかをきちんと決めておきましょう。

冬眠をしている時としないときでは世話の仕方も変わってきます。


◆冬眠中のカタツムリの飼育

カタツムリを冬眠させると決めたら次のように準備しましょう。

・部屋の環境

直射日光の当たらない場所を選びます。

暖房は特につけません。

・飼育ケースの中

飼育ケースには枯れなどを入れて、カタツムリが下に入れるようにしたり、

木炭など隠れる場所を作ってあげるとよいでしょう。

水分は時々霧吹きで保つ程度で、大丈夫です。

カタツムリは冬眠中には粘液を出して、体の水分が失われないようにします。

冬眠に入ったら餌を食べなくなるので、入れなくても大丈夫です。


こうすると、外の自然環境に近くなるので、自然に冬眠してくれるでしょう。

掃除も特に汚れやにおいが気にならなければ間隔をあけて、必要最小限にします。

冬眠中はじっと見守るのは退屈ですが、春が来て、目が覚めるまで待ってあげましょう。


カタツムリは変温動物ですから、冬眠の仕組みを知れば、飼育ケースの中をどんな状態にすればよいかわかります。

冬眠しやすい環境を作ってあげて、カタツムリを長生きさせてください。

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