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初詣はいつまで行けばよいか 節分前という根拠は?

新年に神社にお参りする初詣の習慣は日本人にはお馴染みですね。

よく話題になるのは、いつまでに行くのが初詣なのか、ということ。

節分までに行けばよい、松の内に済ませるのがよい、などといろいろな考え方がありますが、

いつ頃までが理想なのかを考えてみようと思います。

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結論を先に先に言ってしまうと、本来は元日にいっても、1月の末でもいつ行ってもよいのです。

日本の神様はそれほどストイックでもなく、こちらの都合の良いときにお参りすることを許してくれるおおらかな存在なのです。

そうなると初詣の時期として考えるのは人間側の都合ということになります。

昔からの習慣や、時の政府の方針、旧暦との兼ね合いでその地域ごとにいつまでに済ませるかは違っています。

今回は

1、今の初詣になるまで
2、松の内とは
3、節分と初詣の関係
4、いつまでに行った方が良いか

の順で見ていきます。

では、初詣のルーツから紹介しましょう。

今の初詣になるまで



初詣のルーツは「年籠り」という大晦日から年をまたいで元日にかけての行事でした。

・年籠り

今はありませんが、昔は「家長」といってその家で一番偉い人がいました。

少し前の戸籍でも、この制度は確認できます。

その家長が、大晦日の夜から元日の朝にかけて神社に籠ることが年籠りです。

そこで、家内安全や次の年の豊作を祈願して過ごしました。

・除夜詣と元旦詣

年籠りはやがて、大みそかの夜にお参りする除夜詣



元日の朝にお参りする元旦詣

に分かれます。

現在の初詣は、この元日の朝にお参りする元旦詣の習慣が残ったものと言われています。


そして現在、一番初詣に行く人が多い「松の内」という期間についてみてみましょう。

松の内とは



松の内とは、門松を飾っている期間のことを指します。

元旦からこの松の内の期間は年神様が家にいらっしゃっていると言われる期間で、

年神様は鏡餅に宿っている、と言われます。

松の内は地域によって

元日から7日まで

元日から15日まで、と一定していません。

主に関東地方は元日から7日まで、関西地方は元日から15日まで、というのが一般的なようです。

もともとは全国的に15日までが松の内とされていたのですが、江戸時代にこれを2分する出来事が起こります。


1651年 4月20日に3代将軍の家光が亡くなります。

これで毎月20日が月命日となりました。

20日は鏡開きを行う日だったため、家光の月命日に鏡開きはあまり良くない、ということで、

11日に鏡開きをすることにします。

しかし、11日は松の内であるため、年神様がいるうちに鏡開きは失礼である、ということで松の内を7日までにした、ということです。

この通達が関西方面には上手く伝わらず、今まで通りの習慣が残った、と言われています。


初詣に行くのは松の内が良い、というのは年神様のいるうちに行くのが縁起がよい、とする考え方です。

7日まで、15日までと二通りの期間があるのは江戸時代のこうした出来事があったからのようです。

節分と初詣の関係



一方で節分までに初詣に行けばよい、という考え方もしばしば聞かれます。

節分というのは昔の大晦日であり、冬の終わりでもあります。

旧暦では春を一年の始まりとしていたため、春の始まりである立春が一年の始まりであったのです。

初詣は先に触れた通り、大晦日から元日にかけて行うものだったので、旧暦では立春の前後に行われていました。

こうしたことから、暦の上で季節が変る前までに祈願を済ませておく方がよい、という考え方もあります。

でも、現代では節分近くになって初詣に行くという方はあまりいないようです。

事情が許されなければ節分近くでも問題はないと言えますが、

神社もお札やその他新年の参拝客向けの矢やお守りなどが売り切れになっているでしょう。

もし祈願することがある場合には年が明けてから早め、が理想ですね。

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いつまでに行った方が良いのか



初詣は基本的に期間に関係なくいつ行ってもよいのです。

各自の事情や地域性、考え方を加味して、日にちを選ぶのが一番です。

私は次の様な考え方で初詣に行く日を決めます。

私は地元の氏神様の他に寒川神社に参拝しますので、その際の経験をもとにしています。

◆目的のものがある場合

売り切れてしまうお札やお守り、などが欲しい時には元旦から少なくとも4日位までに行きます。

この期間は神社は参拝客でとても混んでいます。

交通手段は電車、駅は駅員が乗降客を制限ししています。

売店も神社に複数ありますが、けっこう並びます。

混雑は覚悟しなくてはいけません。

◆屋台を楽しみたいとき

屋台が一番出ているのは大みそかから、大体5日くらいまで。

それ以降は徐々に減っていきます。

神社の周囲には飲食店はあるにはありますが、参拝客を取り込めるほど多くないので、屋台で食事を済ませようとする方も多いようです。

また、8日以降はかなり減って、屋台は一部だけに出ている程度だったと思います。

この時期にも混雑は覚悟します。

◆車で行く事情がある

荷物があるなどの事情で車で行く場合は松の内を避けます。

10日以降の平日がお勧めです。

神社の初詣の雰囲気は薄れていますが、駐車場に車を停めることを考えるとやむを得ません。

寒川神社に駐車場はありますが、松の内の期間は参拝者も多く、利用するのはあきらめた方が良いくらいの混雑です。

民間の有料駐車場も多数あるのですが、それでも神社周辺の道路は駐車待ちの車で渋滞している状態です。

ですから、人出が落ち着くのを待って出かけた方がストレスがありません。

◆のんびりとお参りしたいとき

元日から10日も過ぎるとだいぶ人出も落ち着いてきます。

拝殿前での待ちもほとんどなく、すぐに参拝できます。

確か、4日くらいまでは賽銭箱に直接お賽銭を入れるのではなく、拝殿前に貼られた衝立の向こうにお賽銭を入れるような感じだったのを思い出します。

参拝の列には10数分並んだと思います。

人酔いしたくないのなら、10日以降の初詣がお勧めです。

◆お正月休みが短いとき

お正月休みが短い時には、休みの間に行ってしまう方法と

1月中の他のお休みの日に初詣する方法が考えられます。

基本、初詣はいつ行っても良いので、個人的には1月中のお休みの日がお勧めです。

交通手段は電車でも車でも事情に合わせて選べますし、落ち着いて参拝できます。

3が日、松の内に行くのならば、混雑を覚悟して、交通手段を適切に選ぶようにしてできるだけストレスなく参拝します。


結果として、初詣は節分までの間ならいつ行っても問題はありません。

そのうえで様々な事情と好みを考慮して、できるだけ早めが良いと思います。

「いつまで」という縛りを考えなくても、神様は気にしないと思いますよ。

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