仕事納めはその年の締めくくりの日、
社内や取引先のお世話になった方々に一年のお礼を伝える日でもあります。
今回は失礼のないように、気持ちを伝える挨拶の基本とその簡単な例を紹介します。
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一口に仕事納めの挨拶といっても、相手によって伝え方も様々です。
1、
朝礼などで行う場合
2、
社内で上司に挨拶する場合
3、
取引先にするご挨拶
のそれぞれを想定して注意点と例文を紹介していきます。
社長はじめ、役員の方々が、朝礼で行うばあいを考えてみます。
朝礼などで行う場合の挨拶
仕事納めの日の朝礼は小さな会社なら社員全員が集まって、
大きな会社ならそれぞれの課や部署ごとに行うことが通例です。
その際に挨拶するのは
その場で一番地位が上の方でしょう。
一年間の仕事を通していろいろな思いがあると思いますが、
全てを伝えるよりは以下の点に留意して挨拶を考えるほうが来年の士気も上がります。
◆上司が仕事納めの挨拶で気を付けること
・
部下の労を労う
・
業績、失敗についての追求はしない
・
来年に向け手の気遣い(健康面など)を入れる
何気ないことですが、気持ちよく一年を締めくくり、来年の仕事を気持ちよく始めるためには大切です。
では具体的に例文を見ながら確認してみます。
◆仕事納めの挨拶 上司の場合
皆さんおはようございます。
本日○○日、無事に仕事納めの日を迎えました。
皆さん、この一年間、本当にお疲れ様でした。
厳しい状況の中、難局にも直面いたしましたが、皆さんの尽力で乗り越えることができました。
また、全員がこうして一年間大きな事故や病気もなく過ごせましたことが何よりもうれしいことです。
来年はさらなる躍進を目指して、皆さんとともに頑張っていきたいと思います。
明日からは十分に休養をとり、楽しいお正月休みを過ごしてください。
体調管理にも留意し、新しい年には元気な皆さんとお会いしたいと思います。
年明けからは幸先の良いスタートを切りましょう。
では、皆さん、良いお年をお迎えください。
この一年の感謝、社員の健康、来年への方向付け
を簡単な言葉にしてまとめています。
社内で上司に挨拶する場合
個人間の挨拶の基本は対面で行うことです。
普通は立場が下の者から上司に挨拶をするのがふつうです。
また、上司の方には一人一人、直接ご挨拶をするのが礼儀です。
メールなどでの挨拶はどうしても挨拶できない状況にあるときに使用するようにして、極力避けます。
◆社内で仕事納めの挨拶をするときの礼儀
・
直接一人一人に挨拶する
・
会長→社長→専務→常務→部長→課長→主任→諸先輩の順に挨拶する
・
上司が出張、外出、多忙で対面できな時にメールで伝える
これが原則です。
ごく限られた方にしかご挨拶できない場合も多いですから、
小さな会社の場合以外は自分と関わりのある役職の方の方から順番に挨拶していきます。
では例を見てみましょう。
◆仕事納めの挨拶の例
直接会って挨拶する場合の例です。
・時間がある場合
例
今年一年、大変お世話になりました。
お仕事ご一緒させていただき大変勉強になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
お互い忙しいと思いますので、手短に感謝の気持ちを伝えます。
時間がある時には具体的なエピソードを入れてもよいですね。
また、
「○○さん、」「○○部長」など冒頭部分や感謝の言葉の前に名前の呼びかけを入れると良いと思います。
・上司が多忙で時間がない場合
特に挨拶する上司の方が時間がない場合は
今年一年、大変お世話になりました。来年もよろしくご指導お願いいたします。良いお年をお迎えください。
今年一年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。
の様に5,6秒前後の短い挨拶をします。
何れの場合も最後に
必ずお辞儀をすることを忘れずに。
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◆メールで伝える場合
かつてお世話になった方がその年のうちに異動、転勤、当日多忙で会うことがかなわない場合には
メールで感謝の気持ちを伝えます。
挨拶の基本は同じですが、冒頭に直接出向いて挨拶できないお詫びを一言入れます。
例文
事業部
部長 ○○様
お疲れさまです。
営業部の○○○○です。
ご挨拶に伺うことが難しいため、メールにて失礼いたします。
今年一年間、大変お世話になりました。
○○部長には多くの事を教えていただき、大変感謝しております。
来年は学んだことを活かし、少しでも会社の力になれるよう頑張る所存です。
違う部署となりましたが、来年も機会があればご指導いただけますようよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
メールを送る際の件名は
仕事納めのご挨拶 営業部○○○○
のように
差出人と用件が一目で分かるようにします。
出来れば当日の朝、届いて見られるように送る日と時間を考えましょう。
次は取引先に送るメールについてです。
取り引き先にする挨拶
年末には取引先を訪問して仕事納めのご挨拶に行く光景をよく見かけます。
取り引き先の担当者にも直接会って感謝の言葉を伝えるのが礼儀です。
その際にはタオルやカレンダーなど持参することも多いですね。
ただ、どうしても担当者と会うことがかなわない場合や遠方の場合にはメールによる挨拶で感謝を伝えます。
◆仕事納めのメールの注意点
・送る日にちに注意
メールによるご挨拶は
相手方の営業最終日の1週間から3日前までに送るようにします。
・年末年始の休業予定も添える
事前に文書等で通知していても、一応休業の期間もお知らせしておきます。
◆取引先への挨拶の例文
株式会社○○○○
営業部 ○○○○様
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
20××年も残すところあと僅かとなりました。
本年は○○様のお力添えにより○○〇キャンペーンの成功を収めることができ、厚く御礼申し上げます。
来年は商品のラインナップを充実させさらに幅広い年齢層を取り込んでいく所存ですので、
何卒変わらぬご厚誼のほどをよろしくお願い申し上げます。
なお、弊社の年末年始の休業期間は下記の通りでございます。
休業期間:20××年12月29日~20×△年1月4日
1月5日より通常通り営業いたします。
以上、まことに勝手とは存じますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
略式ながらメールにてご挨拶申し上げます。
××××株式会社
営業企画部
加藤○○
℡:03‐0000‐0000
Fax:03‐1111‐0000
mail:0000@00000
これも件名を見ただけで相手方に用件が伝わるようにしておきます。
仕事納めの日は一年お締めくくりですから、何かとあわただしく忙しいと思います。
そんなときにも、一緒に働き、指導してくれる諸先輩方と取引先の方にはきちんと挨拶をするのが良いお付き合いのコツと思います。
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