9月には十五夜のお月見があります。
家庭だけではなく、幼稚園や保育園でも子ども達が楽しく過ごしています。
今回は十五夜にまつわる子供向けのクイズの作り方と問題の例を紹介します。
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1、
十五夜に関する知識
2、
知識を子供向けにする
3、
問題の作り方
4、
お月見クイズの問題例
の順番で進めていきます。
十五夜に関する基本的な知識を理解して、
子どもにもわかるように説明できることがたいせつです。
問題を出すときにはまず、お話を聞いてもらってからの方が正解率も上がりますし、
楽しんでもらえます。
では十五夜についての知識から見てみましょう。
十五夜に関する知識
十五夜を一言でいうと、
月を眺めながら、その年の豊穣を感謝する9月の行事
です。
秋には空気も澄んでいて、夜空を眺めるにはとても良い季節です。
このときの月は仲秋の名月ともいわれます。
この十五夜について少し細かく見てみましょう。
◆いつ頃の事か
十五夜は旧暦の8月15日の夜です。
現在、暦は太陽暦と言って太陽の動きをもとに決められていますが、
昔は太陰暦と言って月の満ち欠けをもとに決められていました。
この太陰暦では、その月の
1日目を朔日(さくじつ)と言います。
この朔日には月が地球の丁度裏側に入って見えなくなる
新月と言われる状態になります。
そして、2日、3日、と次第に月が右側から満ちていき、7日頃に
上弦の月と言って半分の形になります。
15日目で満月となり、16日以降は次第に右側が欠けていき、23日頃に
下弦の月と言って左側半分の形になります。
さらに欠けていき、30日には
晦日月(みそかづき、つごもり)といって再び姿を消します。
このような満ち欠けを繰り返します。
ちなみに今年、令和元年の十五夜は9月13日です。
◆いつ頃から始まったのか
平安時代には貴族たちが
観月の宴と称して月を愛でることを習慣としていました。
また、のちに中国から十五夜に
月を鑑賞する風習が伝わります。
さらに江戸時代以降には
秋の豊穣を感謝するお祭りが組み合わさります。
この三つが合わさって現在の十五夜のお月見になったと言われています。
◆十三夜もある?
十五夜の他に
旧暦の9月13日に月を愛でる十三夜と言う風習もあります。
昔は十五夜のお月見をしたら、ほぼ一月後に十三夜の月見もしたそうです。
片方のお月見だけでは「片見月」と言って縁起が悪いとされてたようです。
◆お供えするものについて
十五夜のお月見の定番は
お団子です。
地域によって様々ですが、白いお団子だけではなく、きな粉や餡子もあるようです。
数は
15個から5個とされています。
一つ一つの大きさは約直径4.5㎝とかなりの大きさです。
お月見用として売られているものはもっと小さいですね。
形は真円を避け、少し潰して楕円にします。
積み方は
15個の場合は、一段目:3×3の9個、2段目:2×2の4個、一番上には正面から見て縦に2個、
5個の場合は下に2×2の4個、上に1個のせます。
この他、
13個(3×3で9個、その上に2×2の4個)、
12個(3×3で9個、その上に3個)
と言う場合もあります。
また、お団子と一緒に飾られるのがその年の
収穫物です。
一般的で多いのが、柿やブドウなどの秋の果物、
縁起が良いということで里芋です。
里芋には、親芋に子芋や孫芋がついているので子孫繁栄につながるというのでお供えになったようです。
飾る位置にも決まりがあります。
お月様の側から見て右にお団子、左に収穫物を置くようにします。
◆ススキの意味は
お供えとっしょに飾るススキですが、
本来は
その年に収穫された稲穂をかざります。
でも、十五夜の時には収穫にはまだ間があるため、
ススキで代用したと言われます。
ススキは神様が現れるときの憑代としての役割りもあります。
また、
ススキには魔除けの力があると言われているので、幸せや健康を願う意味も含まれます。
地方や家によっては秋の七草を飾る場合もあります。
秋の七草には
ススキも含まれていて、
萩、
蔓、
撫子、
桔梗、
女郎花、
藤袴を指します。
◆十五夜の意味
先程少し触れましたが、
その年の収穫に感謝しながらお供えをして月を愛でる習慣です。
また、ススキには魔除けの力があるとされているので、健康や幸せを願う意味もあります。
お供えのお団子や収穫物はお月見の後にみんなでいただきましょう。
お供えをいただくことは、神様や自然と一つになる、と言う意味もあるようです。
神棚へのお供えのお下がりをいただくことは縁起がいい、と言うことに通じるようですね。
これらの事を頭に入れて、子供向けに簡単な表現にしましょう。
特に月の満ち欠けについては絵を使って説明すると分かりやすく、興味を持ってもらえるでしょう。
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知識を子供向けにする
子供向けの説明だけを覚えても、何か質問が出た時に正確な答えもできませんし、
分かりやすく説明することもできません。
やはりある程度の知識があって、その中から必要な部分を半分くらい簡単に説明してあげるのが理想だと思います。
興味を持つようなら必要に応じて、もっとお話ししてあげましょう。
◆子供向けの説明の例
・十五夜のお月さまについて
お月さまはね、毎月15日くらいにまん丸になるんだよ。
だから、十五夜って呼ぶんだよ。
・十五夜の時期について
秋は一番お月様がきれいに見えるんだよ。
それに、秋はお米や野菜が採れる時期だから、
たくさん取れたことに感謝してお月様を見ながらお祝いしたんだよ。
・お団子とお供えについて
お月見にはお団子を作って、採れたものと一緒にお供えして、
「今年も食べ物がたくさん採れてありがとう」ってお月様に感謝したの。
お団子はお月さまが15日くらいかけてまん丸になるから15個作るんだ。
・ススキについて
お供えやお団子と一緒にその年の稲もお供えしたいんだけど、
お米はもう少し先でないと取れないから、代わりにススキを飾ったんだよ。
ススキには悪いものを追い払う力があるって言われているんだよ。
・お供えを食べることについて
お供えしたお団子や食べ物はね、お月見をしたら感謝しながら食べるんだ。
十五夜でお供えしたものを感謝しながら食べるといいことがあるんだよ。
このくらいにかみ砕いて話してあげましょう。
このお話の中からクイズの問題を作ります。
問題の作り方
お月見クイズの問題は、正解率が高くなるように作ります。
もちろんお話してあげた内容を思い出しながら楽しんで考えられるような工夫をします。
それには
・
簡単な問題を中心にする
・
答えを3択の選択式にする
・
すぐに答えが出ない場合のヒントを用意しておく
ようにします。
こうして、正解率を95%以上にしながら楽しんでもらいましょう。
では具体的な問題の例を紹介します。
お月見クイズの問題例
◆問題
①お月見は何で秋にやるの?
1、1年のうちでお月さまが一番きれいに見えるから。
2、みんなの都合がいいから
3、一番お団子がおいしい時期だから
答え:1
②何で十五夜にお月見をするの?
1、お米や野菜がたくさん取れたことを感謝するため
2、お天気が良い日が続くようにお願いするため
3、台風が来ないようにお祈りするため
答え:1
③十五夜の夜のお月さまはどんな形をしているかな?
1、三日月
2、ウサギの形
3、まん丸
答え:3
④稲の代わりにお供えと一緒に飾ったのは何?
1、竹
2、ひまわり
3、ススキ
答え:3
⑤ススキにはどんな力があるのかな?
1、悪いものを追い払う力がある
2、みんなを笑わせる力がある
3、お団子に虫がつかないようにする力がある
答え:1
⑥お月さまがまん丸になるのは毎月何日頃かな?
1、1日頃
2、30日頃
3、15日頃
答え:3
このようにして問題を作っていきます。
分量としては
十五夜の知識>子供向けの知識>クイズの問題
というイメージです。
もっと問題を作る時には基本的な知識の中から子供向けに説明する知識をいくつか抜き出し、
それに沿った問題を作ります。
最初の知識の部分が多いほど、いろんな問題が作れますし、
「なんで、なんで」攻撃もある程度かわせますよ。
お月見クイズの問題作りの参考にしてみていください。
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