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8月の季語 お礼状での使い分け

8月は夏真っ盛り、いただきものや仕事の取引のお礼状にも暑さを強調した季語を入れたりします。

今回は8月に使われる季語とその使い分け、ケース別の例などを紹介してみます。

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1、ビジネスでよく使われる季語の使い分け
2、ビジネス文書での例
3、プライベートな文書で使われる表現
4、プライベートな文書での例

に分けて進めていきます。

まずは改まった文書でつかわれる季語を見てみましょう。

ビジネスでよく使われる季語の使い分け



ビジネスで使われる季語は時候の挨拶の中で

「~の候」「~のみぎり」「~の折り」+相手を気づかう言葉

という形の中で用いられます。

また、手紙など、その年、その時期の気候に合わせた表現をざっくばらんに使うのではなく、

使用する季語には使ってよい時期というのがおおよそ決まっています。

まず、8月を3つの時期に分けてみてみましょう。

◆8月上旬に使う季語

8月の上旬は立秋(8月7日頃)よりも前で区切ります。

ここを境に暦の上では秋になります。

・立秋以前に使える季語

大暑 猛暑 酷暑 炎暑 盛夏 

などが使われます。とりわけ、企業等の文書では「盛夏」が好んで使われるようです。

◆8月中旬に使う季語

8月の中旬は立秋(8月7日頃)から処暑(8月23日頃)までくらいに考えます。

・立秋から処暑に使える季語

立秋 残暑 秋暑 残夏 暮夏 納涼 新涼 晩夏 新涼

などが使われます。

その年によって暑い年、涼しさが混じる年がありますが、

涼しさを感じるようなら

立秋 新涼 納涼 秋暑 

など秋の気配を感じる季語を選ぶとよいでしょう。

◆8月下旬に使う季語

8月の下旬は処暑(8月23日頃)以降と考えます。

・処暑から使う季語

処暑 新秋

など。

またこれらの季語には上旬、中旬、下旬の時期にかかわらず使えるものもあります。

残暑:立秋以後は8月いっぱいから9月の上旬くらいまで
新涼:立秋頃から8月いっぱいまで
秋暑:立秋から8月いっぱいくらいまで
初秋:立秋から9月の初旬位まで
暮夏:8月中旬から8月いっぱいまで
孟秋:8月半ばから9月の初めくらいまで
納涼:ほぼ8月いっぱいくらい


季語は使える時期がおおよそ決まっていますから、公式な文書では相手方に届く時期に合わせてふさわしいものを選んで使います。

ではビジネス文書でつかわれる例文を見てみましょう。

ビジネス文書での例



例に取り上げるのは商談や打ち合わせで担当者と面会をした際のお礼状です。

特に先方のスケジュール調整に負担をかけた時には必ず出しておきたいものです。

◆例文

令和元年 8月 ○○日

株式会社○○△△
事業部○○○○様

△△△△株式会社
○○部 ○○○○

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別なご厚情を賜り、誠にありがとうございます。

さて、先日は突然の商談申し入れに際しまして、ご快諾いただき、誠にありがとうございました。

なお、当日ご質問いただきました件につきましては、現在資料を作成いたしております。

次回の面談の際にご報告申し上げますので宜しくお願い申し上げます。

今後とも社員一同精進を重ねてまいる所存でございますので、お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

略式ながら書中をもって、御礼申し上げます。

敬具


お礼状を送る相手が会社か個人かによって相手を気づかう表現を変えて書きます。

4月の時候の挨拶 初旬の季語と例文

で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。

では、プライベートで使う季語についてみてみます。

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プライベートな文書で使われる表現



プライベートな手紙などでつかわれる季語は

間柄によって違ってきます。

特に目上の方にはビジネス文書に近い、季語を使った表現を使って時候の挨拶を書くことが多いです。

反対にもっと距離が違い相手には自分の感じた季節感をそのまま伝えることが多くなります。

◆目上の方や少し距離のある方に使う季語の例

残暑の候、○○様いかがお過ごしでしょうか。

新涼のみぎり、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

立秋とは名ばかりの暑さが続いております。お元気でお過ごしでしょうか。

晩夏の候、いかがお過ごしでしょうか。

猛暑のみぎり、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。

残暑厳しい折ではございますが、皆様つつがなくお過ごしでしょうか。


恩師の方や目上の方には一定の礼儀を崩さないように時候の挨拶を考えます。

それぞれの季語を使う時期も先程触れた時期に合わせて使います。

◆親しい間柄などでつかう表現

暦の上では秋となりましたが、まだまだ厳しい暑さが続いています。お体の調子はいかがでしょうか。

残暑が厳しい日々が続いておりますが、夏バテなどなさっていませんか。

熱帯夜が続いておりますが、夏バテなどなさっていませんか。

うだるような暑さが続いておりますが、変わらずご活躍のことと存じます。

猛暑も峠を越えたようで、幾分過ごしやすくなってきましたね。


よく知った間柄なので、相手を気づかう言葉にもそれぞれの事情を反映しています。

また、この時期に風物や行事も季節感を感じさせます。


まだまだ、暑い日が続いておりますが、この夏は帰省されるのでしょうか。

蝉しぐれを聞きながら午後のお茶を楽しむのが楽しみな季節になりました。

冷えたスイカが楽しみながら夕涼みを楽しんでいます。

週末ごとの夕涼みに打ち上げ花火が夜空に舞う季節となりました。

夏休みに入り、真っ黒に日焼けした子供たちが前の道を通ります。

海には土用波が立ち、夏も終わりの気配が感じられます。

ひまわりが炎天下に鮮やかに咲きそろっている道を通って…

簾の下で蝉しぐれを聞きながら、サイダーを飲むとホッとする毎日です。

今年の高校野球は地元の学校の出場で大いに盛り上がっています。

夏本番になって海でサーフィンを楽しんでいる○○さんの様子が目に浮かびます。

夏休みも終盤になってそろそろお子さんの宿題が心配になってきましたね。

子どもたちが夏休みに入って、主婦は大忙しの日々がやってきました。


このように季節のイベントや行事を織り交ぜて冒頭の挨拶を考えます。

8月にはホームパイの日(1日) カレーうどんの日(2日) ハイサワーの日(3日) はなまるうどんの日(7日) きのこの山の日(11日)

怪談の日(13日) パイナップルの日(17日) 俳句の日(18日) 即席ラーメンの日(25日) ジェラードの日(27日) 焼き肉の日(29日)

なんて記念日もあるようです。

友達同士のやり取りでつかって見ると面白いかもしれません。

また、ビジネスでは結びの部分で時候の挨拶や季語は使わないのが普通ですが、

個人の手紙では最後に相手を気づかう言葉で締めくくります。

◆結びのでの季語の例

・目上の方への例

残暑厳しい折から、ご自愛ください。

しばらくは酷暑が続きそうですから、くれぐれも健康にお気を付けください。

朝晩は涼しくなってまいりました。お風邪など召されませんようご自愛ください。

・親しい間柄の例

お互い夏バテしないように頑張りましょう。

旅行の写真が出来たら、ぜひ拝見させてください。

子どもたちの夏休みが終わりましたら、ゆっくりカフェ巡りでもしましょう。

残暑に負けず、健康に気を付けてお過ごしください。

まだまだ酷暑が続きそうですから、お体気を付けてお過ごしください。


では例文を見てみましょう。

プライベートな文書での例



・目上の方への例

拝啓 立秋とは名ばかりの暑さが続いております。○○先生、お元気でお過ごしでしょうか。

さて、大きなスイカを頂戴し、ありがとうございました。

先日、冷やして家族ともどもおいしくいただきました。

先生が畑で作られているスイカはとても甘くて、毎年この時期が来るのを楽しみにしております。

今年の残暑はとみに厳しいようです。くれぐれもご自愛ください。

まずは書中をもちまして御礼申し上げます。

                                 敬具

令和元年 8月○○日


季語を使う時期に気を遣うのは改まった形の時候の挨拶をするときです。

8月は暦の上では秋に入りますが、まだまだ暑い日が続きます。

その時期に合ったものを選んで使ってください。

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