保育園や幼稚園の夏休み、あるいは小学校の夏休みには
先生から暑中見舞いを生徒に出すことがあります。
夏休みに園や学校が休みの時に自分宛てに暑中見舞いが届くとうれしい気持ちになりますね。
今回は先生から生徒に宛てた暑中見舞いの書き方と例文についてです。
スポンサードリンク
1、
暑中見舞いの基本形
2、
生徒に宛てた暑中見舞いの内容についての注意
3、
生徒に宛てた時の例文
に分けて進めていきます。
では、基本的なことから確認していきます。
暑中見舞いの基本形
まず、暑中見舞いを出す時期を抑えておきましょう。
◆暑中見舞いを出す時期
一般的には
梅雨明けから立秋(例年、8月7日頃)までの間に相手に届く様に送ります。
もし、この時期を過ぎてしまい、暦の上で秋に入ってしまったら、
残暑見舞いになります。
ですから園や学校が夏休みに入ってすぐ送るくらいのタイミングと考えておきましょう。
準備もありますし、生徒の数が多いとそれなりに時間もかかります。
◆暑中見舞いの形式
暑中見舞いにはほぼ決まった構成があります。
1、冒頭の挨拶
2、時候の挨拶
3、自分の近況とお知らせ、メッセージ
4、先方を気遣う言葉、結びの言葉
5、日付
という形をとります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1、冒頭の挨拶
ここは決まり文句です。
暑中お見舞い申し上げます
と書きます。
小学生以上ではこのまま使って構わないでしょう。
保育園や幼稚園のお子様には
読みやすいようにひらがなで
しょちゅうおみまいもうしあげます
と書いたり出す生徒によって先生が変えていきます。
もし、ひらがながまだ読めなくて、保護者の方に読んで伝えてもらうことが前提でも、
ひらがなで書くことをお勧めします。
子供に宛てたものだと保護者の方もお子様本人もはっきりわかりますからね。
2、時候の挨拶
通常の手紙では
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
蝉の声が日増しににぎやかになってまいりました。
など、その時期にあった感想を交えながら相手を気づかう言葉も添えて書きます。
ここも子どもの年齢に合わせて変化させていきます。
保育園児に宛てるのであれば
○○ちゃん まいにちあついですけど げんきにすごしてますか。
まいにちあついですね。 いっぱいあそんでいますか。
など呼び掛ける形にするとよいです。
小学生の生徒に向けては
ほぼ普通に書いて構いません。
気を遣う点は使える漢字を学年によって変えるくらいです。
毎日あついですが、元気で過ごしていますか。
毎日暑いですが、元気に過ごしていますか。
3、自分の近況とお知らせ、メッセージ
ここでは簡単に自分の近況に触れて、相手に一言メッセージを書いておきます。
保育園、幼稚園のお子様の場合は、メッセージだけでも十分です。
いっぱいあそんで げんきにすごしてね。
ぷーるでたくさんあそんでね。
○○くんはもううみにいったかな。せんせいはこのまえいってきてひにやけました。
など。
小学生向けには
先生はこの前○○山に登って、今も筋肉痛です。△△君は海が好きでしたね。今年はもう出かけましたか。
長い夏休みですが、すてきな思い出をたくさん作ってくださいね。
のようにします。
高学年になると、ほとんど普通の暑中見舞いの文言と同じになってきます。
スポンサードリンク
4、先方を気遣う言葉、結びの言葉
暑い季節なので、相手を気遣うことと、新学期に再開することを楽しみにしている気持ちをいれましょう。
保育園、幼稚園なら
また、ほいくえんで○○くんとあえるのがたのしみです。
しんがっきにはなつやすみのおはなしたくさんきかせてくださいね。
かぜをひかないように のこりのなつやすみをたのしくすごしてね。
のように。
小学校以上なら
○○さんも、有意義な夏休みをすごしてくださいね。新学期に会えることを楽しみにしています。
水泳がんばってこの夏を過ごしてください。新学期に○○さんのひやけした顔を見るのがたのしみです。
など。
5、日付
最後に日付を書きます。
送る時期によって変化させます。
令和元年 7月
令和元年 8月
令和元年 盛夏
などが良いでしょう。
「
盛夏」は暦の上では7月6日位までを指しますが、
改まった時候の挨拶でも7月いっぱい位まで使われるので、暑中見舞いでつかっても大丈夫です。
暑中見舞いの内容についての注意
◆内容に関しての注意
暑中見舞いの形式的な部分は抑えましたが、
内容で先生から生徒宛に出すときには次の事に気を遣いましょう。
・差出人の住所
最近では個人情報の保護の観点から、先生の住所、連絡先を保護者の方に知らせないというのが普通です。
保育園や幼稚園の場合も、先生が子供に宛てた暑中見舞いでも保育園の住所を使って
東京都○○区○○
○○保育園 保育士 ○○○○
のようにします。
小学校でも、学校の所在地を使って出すようにします。
生徒から返信するときは園や学校の○○先生、という形で行います。
・生徒への注意、ダメ出しは行わない。
生徒へ宛てたメッセージは
常に前向きな内容にします。
マイナスなことや注意などは決して書かないようにします。
この2点は暑中見舞い以外も先生から生徒への手紙を書く時には気を付けましょう。
・その子独特の情報を入れる
どの子供にも好きなものや得意なものがあります。
そこに触れてあげると、もらった子どもたちもとてもうれしい気持ちになるはずです。
○○がんばっているかな、
大会に向けて水泳の練習がんばってください
のように書いてあると、暑中見舞いが特別なものになります。
生徒に宛てた時の例文
◆保育園、幼稚園の場合
例1
しょちゅうおみまいもうしあげます
○○ちゃん まいにちあついけれど げんきですか
いっぱいあそんでたのしいなつやすみにしてね
○○せんせいより
例2
しょちゅうおみまいもうしあげます
○○くんのだいすきなせみがたくさんないていますね たくさんあそんでいますか。
かぜにはきをつけてなつやすみをすごしてね
ひやけした○○くんにあうのをたのしみにしています
○○せんせいより
例3
しょちゅうおみまいもうしあげます
およぐのがだいすきな○○くん、げんきであそんでいますか
せんせいはこのまえうみにいってひやけしてしまいました
○○くん たくさんあそんでたのしいなつやすみにしてね
ようちえんでおはなしたくさんきかせてくださいね
○○せんせいより
例4
しょちゅうおみまいもうしあげます
○○ちゃん まいにちあついけどげんきですか
せんせいはまいあさおにわのおはなにみずをあげています
まるまるちゃんもおはながだいすきですね
あさがおのおはなはさきましたか
かぜにきをつけてたのしいなつやすみにしてね
ほいくえんであったらたくさんおはなしきかせてください
○○せんせいより
◆小学校の場合
例1
暑中お見舞い申し上げます
○○くん 暑い日がつづいていますけど、元気ですか
先生はこの前、山に登ってきました。今も足がいたいです。
水泳大会へ向けて練習がんばってね。
かぜをひかないように楽しく夏休みを過ごしてくださいね。
先生より
例文2
暑中お見舞い申し上げます
○○さん 毎日暑いですけれど、元気に過ごしていますか
先生は朝のジョギングを日課にしていますが、水分補給は欠かせません。
○○さんもバレーボールの練習で毎日汗を流していると思いますが、
熱中症にならないよう、こまめに水分補給してください。
それでは体調に気をつけて充実した夏休みを過ごしてください。
新学期に会えるのをたのしみにしています。
〇組 担任○○○○
出す子供の年齢によって文章や漢字の使い方、言い回しを工夫するのが
先生から生徒への暑中見舞いの書き方のコツです。
生徒たちの励みになるような文面で暑中見舞いを送ってください。
スポンサードリンク
合わせて読みたい記事
7月 8月 夏の時候の挨拶 手紙やメールで役立つ表現
残暑見舞いの例文 先生への返事を幼稚園児が書く場合
残暑見舞いの例文 幼稚園児が先生に出すときには
時候の挨拶 9月上旬に保育園で使える表現集
時候の挨拶 7月の学校関係の通信で使う表現
コメント 0