暑くなってくると、犬は夏バテしやすくなります。
食事の量が減ったり、全く食べなくなったりして、心配ですね。
今回は沢山食べられ、元気に夏を乗り切るための食事のポイントを紹介します。
1、
夏バテしやすい犬種
2、
食事を与えるときの工夫
3、
お勧めのメニュー
に分けて説明していきます。
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かつてはうちにも柴犬が居ましたので、その時の経験も交えて進めていきます。
始めは夏バテしやすい犬種から確認しておきましょう。
夏バテしやすい犬種
犬はもともとはオオカミから派生した動物で、寒い地方がルーツの動物なので、
暑さ、特に日本の高温多湿な環境は厳しいようです。
気温が上がってくると、口を大きく開けて、「ハァ、ハァ」言っているのを見ますが、
そうやって自分の体温が上昇しすぎないように調整しているのです。
犬たちの中にも夏が苦手な種類や状態の犬がいます。
知っておくことで早め早めの対策ができます。
◆夏バテしやすい犬種
・ダブルコートの体毛の犬種
体毛がオーバーコート(上毛と言われ、からだを守る役割)と
アンダーコート(下毛と言われ保温、の質の役割)に分かれている犬種です。
簡単に言うと冬毛と夏毛がある、ということです。
冬はアンダーコートの量が増えて、夏はアンダーコートの量が減ります。
換毛期があるということは季節の変化に対応できそうですけど、
夏毛になっても今の日本の暑さでは夏バテしやすいようです。
ダックスフンド チワワ ポメラニアン ゴールデンリトリーバー 柴犬
などがダブルコートにあたり、は暑い時には様子を見ながら過ごしてください。
・短頭種(短吻種)
鼻の短い、ペチャっとした顔の犬種です。
犬は汗をかくことができるのは鼻と肉球だけなので、からだの熱を逃がすためにあの「ハァハァ」という息遣いをするわけです。
鼻の部分が短い犬種は口腔の面積が狭いので、熱を効率よく逃がすことがうまくいかない場合もあります。
結果、夏バテ、熱中症にかかりやすいようです。
フレンチブルドック、ボストンテリア、シーズー、ボクサー、パグ、チャウチャウ、チン
などはそのほかの犬種よりもより注意が必要です。。
・シニア犬
体力的な部分からも7歳以上の犬も夏バテしやすいと言われます。
人間でも同じですが、年齢が高くなると体温調整がうまくいかなかったり、体力的にも落ちてきます。
ご自宅の犬がこの3つに当てはまるようなら夏の食事の量の変化には常に注意して、異変に早く気付くようにしたいですね。
うちの柴犬はほとんど食欲が落ちることはなかったですけど、
呼吸は大変そうだったので、涼しくなるよういろいろ工夫しました。
では次は食事についてです。
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食事を与えるときの工夫
犬の食事の量は常に一年中一定ではなく、食欲も季節によって多少変化します。
気候の良い春と秋を基準の量とすると、冬に向けては15%くらい増えて、夏には15%くらい減ります。
特に夏に、この範囲以上に食欲が落ちて食べられないようなら、要注意ということですね。
1日くらいなら、心配ないでしょうけれど、何日も続くようなら体力も落ちてきますから、
食が進むような食事を考える必要があります。
まず、水分と栄養について考えてみます。
・水分
人間もそうですが、犬も成犬は体重の60%から70%は水分です。
ですから、暑い季節は多めに摂る必要があります。
水だけ別に飲まなくても、食事をすると自然に水分も補給できるようにするのが理想です。
必要量は体重1㎏あたり60mlくらいといわれますから、夏はこれよりも多めに、ということになります。
・栄養
今はドライのドッグフードもウエットも栄養バランスを考慮したものがたくさん市販されています。
そのまま食べれば特に健康上は問題ないのですが、夏は食欲が低下して栄養が摂りにくい状態なので、
免疫力を下げない工夫をします。
お勧めの食材は
豚肉:ビタミンB?や疲労回復効果
馬肉:ミネラル豊富で、低カロリー
犬はほとんど肉食動物なのでたんぱく質は欠かせません。
これに栄養豊富な夏野菜もおすすめです。
トマト(あまり大量にとらせるのは良くない)、キュウリ、スイカ、かぼちゃなどが手に入れやすいですね。
ニンジン、白菜、キャベツも手軽です。
おから等も食事に混ぜるとよいでしょう。
ただし、犬にあげてはいけない食材もあるので、要注意です。
長ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなどは厳禁なので入れないでください。
また、食事をあげるときの工夫も必要です。
◆夏バテしたときの食事の工夫
・普段食べているものがドライなら
ドライフードにも少なからず、水分も含まれていますが、
それに水分補給と栄養補給を考えると、
「
あんかけ」を作ってかけてあげると食欲を増進すると同時に栄養も不足することなく理想的です。
・食欲をそそる工夫
ドッグフードも普段ドライならウエットを混ぜたり、切り替えたりすると食欲も違ってきます。
夏場はどちらも傷みやすいので、食事をあげて残すようなら早めに下げます。
悪くなったものを犬が食べて食中毒を起こさないように気を付けます。
・唾液と胃液の分泌を促す工夫
食欲増進とともに胃液、唾液を分泌しやすくすると言われている
酢をすこし加えると良いようです。
胃腸の働きを助けるものでもあります。
・舌を冷やす工夫
単純にドッグフードを冷やしたりする事でも、食欲が戻ることもあります。
冷えすぎも考え物ですが、適度に冷やすと暑い時には食べているときに気持ちいいのかもしれませんね。
・食事の時間
夏は犬の状態をよく見ると、朝、涼しいうちは口元も締まっていて、
気温が上がってくると口の幅も開いてきて、「ハァハァ」し始めます。
身体への負担がない涼しい時間帯を選んであげるのも、食欲を落とさない一つの方法です。
犬によっても個性の違いで好き嫌いも差がありますから、色々試して効果的な方法を見つけてください。
ではお勧めのレシピです。
お勧めの夏バテメニュー
犬が夏バテ気味の時や夏バテ予防に効果のある食事のレシピです。
といっても人間ほど味に厳密にならなくてもよいですよ。
先程触れた様に水分と栄養補給がポイントです。
◆ドライフードにかける「あんかけ」
ドライフードは犬に欠かせない栄養が既に入っている食べ物ですけど、
ちょっと工夫して食欲を出してもらいましょう。
・材料
豚肉
シイタケ
おから
ニンジン
くず粉(くずもちに使われているものです)
それぞれ適量用意します。
・作り方
ドライフードの上にかけるものなので、そんなにたくさんの量は作りません。
①くず粉を水で溶いておく
100㏄の水にくず粉を大さじ半分くらい入れて溶いて準備します。
②野菜を切る
野菜は全て細かく刻んでおきます。
このときにおからも混ぜておきます。
③肉を切る
豚肉を食べやす大きさに切っておきます。
④肉を炒める
フライパンに肉を入れて炒めます。
油は特にひきません。
⑤野菜を入れる
豚肉に火が通って色が変ったら、野菜を入れます。
⑥とろみを加える
野菜に火が通ったら、水を加えてさらに全体に火を通します。
作っておいたくず粉の水を入れます。
混ぜてとろみがついたら出来上がり。
後は冷まします。
実は犬は野菜を消化できないと言われているのを御存じでしょうか。
でも、
野菜の繊維質は腸内環境を整えてくれて、老廃物や有害物質を排出してくれる働きがあります。
繊維質は犬の健康と関係がありますから、肉だけよりも野菜をとらせる方が良いと思います。
うちの柴はよく散歩のときに草を噛んで食べていたりしました。
必要な時には自分でわかるみたいです。
このあんかけをすこし量を減らしたドライフードにかけて食べさせてあげてください。
もし、あんかけだけ食べて、フードを残すようなら、あんかけの量を増やして、無理にフードを食べさせなくても大丈夫です。
食べ終わったら残りが悪くならないように早めに器を片付けます。
こうして普段から食べているものでもちょっと味を変えてあげると食欲を取り戻してくれることも多いのです。
暑い時期と夏バテ対策の参考にしてください。
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