初詣を1年の初めの恒例行事にしている方も多いと思います。
その中には予定している日がもし仏滅だったら縁起が悪いと信じている方も結構いるのでないでしょうか。
よく結婚式は大安の日、お墓参りは仏滅にはダメ、
などと家族に言われるので避けているということもあるのですが、
実はこれはあまり関係が無いのです。
結論から先に言いますと、
初詣は仏滅でも大安でも関係なく行って構わないのです。
今回はこの理由と日本に根付いた習慣と誤解について触れていきます。
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仏滅や大安を気にするようになった理由
私たちの生活に根付いている縁起の良い日、悪い日とはそもそも何かというと、
これは中国から伝わってきた
六曜という占いをもとにした暦の影響によって決められたものです。
今の日本に例えると「今日の運勢占い」的なカレンダーといったものになります。
これは日本古来の神道である神社と仏教であるお寺とは基本的に関係はありません。
実際に六曜が流行った明治時代には政府が迷信として禁止したことがあるくらいです。
それでも根強く今に残っていろいろな日取りを決めるのに使われているのです。
◆六曜の日にち
・大安(たいあん)
何事もうまくいき、成功する日。
一番の吉日とされています。
結婚式や新しい物事をはじめるのにふさわしいとされています。
・仏滅(ぶつめつ)
意味は仏も滅する一番縁起の悪い日。
何事をするにも最悪とされますが、古いものがすべて滅んで新しく物事が始まる、という解釈で結婚や引っ越しなども最近は行われています。
この日には式場なども空いていて、費用も安いので式を挙げる若者も増えて居ます。
・友引(ともびき)
悪いことに友を引くという意味でつかわれます。
もともとの意味は勝負事をしても引き分けになる日、という意味で共引きと言われていました。
吉凶では大安に続く吉日とされています。
この日は火葬場でも「冥途に引き寄せる」という意味で休業というのが決まりでしたが、最近は気にしない傾向にあります。
車の納車には「友を轢く」という語と合わせから避ける人が多いようです。
生きた鮎を使う鮎釣りをする方ではこの日に新しい竿を下すとよく釣れると信じている人もいますね。
・先勝(せんしょう)
先んずれば勝つという意味があります。
縁起の良い日とされているので、車の納車の日にする方も多くいるようです。
・先負(せんぶ、せんぷ)
先んずれば負けると意味
一般的には何かを取り決めたり、ことを急ぐには避けた方が良い日とされています。
・赤口(しゃっこう、せきぐち)
厄日とされています。
何をするにもやめた方が良い日とされていますが、午前11時から午後1時までは吉と言われています。
こうした意味合いが日本の暦に組み合わされて、強く根付いてきたのです。
では仏教と神道について簡単に説明します。
仏教と神道
◆仏教
日本の仏教は欽明天皇の時代に伝来し、聖徳太子によって広められ、日本に根付いたと言われています。
現在では多くの宗派が開かれて各地に寺院がありますね。
多くの家庭では仏壇があって葬儀はお坊さんが来てお経をあげるという形式が多いと思いますが、これは仏教の形式です。
お盆にご先祖様を迎える迎え火と送り火もそうですが、一年を通して仏教の習慣が根付いているのが分ります。
六曜との関係では、お墓参りは仏滅に行ってはいけない、ということが時々言われますが、
実際はそんなことはありません。
お寺さんに聞いても、「都合の良い時にいつでもいらしてください」と仰っていました。
お墓参りに行きたくなったときはご先祖様に呼ばれた時、という感じで気にせずに行くのがよいのでしょう。
◆神道
神道は日本古来の民族宗教です。
日本神話を中心押したもので、各地にある神社に神々が祀られています。
御神木、動物など霊も宮を作って祀ると、その地に鎮座して生きている人間に様々な力を与えると信じられています。
氏神様として各地域を治めている神社がそれにあたります。
また家には神棚がありますね。
それも神道のもので、仏教のものではありません。
お正月に門松を飾ったり、初詣をすることもこの神道に基づいています。
神道と先ほど説明した六曜の縁起の良い日、悪い日は全く無関係なので、
初詣を行う日がどれに当たっても問題はありません。
むしろ、神社やお寺は六曜の考え方に否定的なので、これを気にしてお参りや参拝を控えることの方が好ましくないと言えます。
それよりも、神社の参拝や初詣での時はもっと気にしなければいけないことがあります。
神社に参拝してはいけない日
神社に参拝するときや初詣に行くときに気を付ける最も大切なことがあります。
それは「
穢れ」
家族が無くなると神棚封じと言って、神棚を閉じるか、まえに半紙を貼ります。
死や人が悲しんでいる状態を穢れと言って嫌うので、その状態で神様の前に出るのは失礼にあたります。
神社への参拝も一定の期間はできません。
近親者が無くなって最長50日間は忌中と言って神社の鳥居をくぐることはできません。
また、近親者が無くなって1年を喪中としますが、期中の期間が過ぎれば喪中であっても神社への参拝はできます。
このブログでも
喪中の期間に神棚や神社への参拝はできるのか?
祖母や家族の喪中に神社に初詣に行ってもよいのか?
で詳しく触れていますので参考にしてください。
六曜の吉日を気にするよりも、この穢れとされる期間を知って、神様に失礼のないように参拝をするように心がけて下さい。
結論としては
仏滅の日にも初詣をしても構わない。
忌中の期間に初詣や参拝をしないように気を付ける。
ということを頭に入れておきましょう。
仏滅を気にすることなく初詣に出かけてください。
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