11月は秋から冬にかけて季節もガラッと変わります。
高齢者施設でも秋の風物や年末の雰囲気を漂わせたものまで作品を日々製作しますね。
工作にもいろいろ種類がありますが、作った後に楽しめるものを今回は紹介します。
手軽に入手できるものを使いますから材料も安上がりです。
日々、行われる工作は高齢者の方々にとっては
指先を使うので脳を刺激して活性化させる効果が期待できます。
また、何よりも楽しんで行えることが一番ですが、作る過程や構図などのデザインを考えたりと夢中になってしまうものがたくさんあります。
行事や季節に合わせて出来上がったものを眺めたりして楽しめると施設やデイサービスでの活動にも積極的になりますね。
それでは早速始めます。
酉の市の熊手を作ってみる
年末に近くなると話題になる酉の市。
特に大きな
熊手は縁起物の象徴ですね。
売られているもののようにはいきませんが、酉の市の雰囲気を味わいながら幸運を運んでくる熊手を作ってみましょう。
◆材料
うちわ
色画用紙各種
ノリ
画用紙
プリンタ
◆作り方
まず初めに縁起物のアイテムをイラストサイトからダウンロードしておきます。
人数分用意して利用者の方々には切り抜いて貼るという作業をしてもらいます。
あるいはそれぞれの形に切り抜いたものを塗り絵形式で塗ってから貼っていく方法もあります。
絵が得意な方なら手書きで描いたものをコピーして使ったりしますが、そうでなければイラストの準備はしておきましょう。
お勧めのダウンロードサイトは
・無料イラストAC
https://www.ac-illust.com/
・イラストBOX
https://www.illust-box.jp/
・いらすとや
https://www.irasutoya.com/
です。
種類も豊富なので好みのものを選べると思います。
①うちわを熊手にする
ここからが利用者の方の作業です。
細く切った薄茶色の色画用紙をうちわに貼り付けて熊手にします。
一度均等に並べてみて、印をつけてからノリで貼ると失敗しません。
貼る前には画像のように先の方を折って熊手の先のようにします。
用意するうちわはどんな色でも構いません。
ほとんど下地は隠れてしまうので気にしなくて大丈夫です。
②縁起物を用意する
おたふく、亀、鶴、鯛、桜、小判、打ち出の小づち、ダルマ
などの縁起物を仕上げます。
色付きのイラストを切り抜くか、塗り絵形式なら色を塗ります。
イラストを塗り絵にするときのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
8月の壁面飾り 保育園や施設で楽しむ
③貼り付ける
出来上がった縁起物を貼り付けます。
以前に作った時のやり方を参考までに説明しますと、
最初に小判を均等にうちわに貼り付けます。
ある程度背景になってくれるようにして、隙間が空いたときに下地のうちわが見えないようにします。
次は真ん中の上側におたふくを貼ります。
貼る順番は
大きなものを先に、小さなものを最後に
するとバランスよく、きれいに貼れます。
一度、すべてを置いて位置を確かめてから糊付けするとよいでしょう。
次は打ち出の小づち、鯛、を貼ります。
鶴と亀とダルマをおたふくの両脇に、
すき間は松で埋めて、最後に桜を貼って出来上がりです。
この他に大入り袋や商売繁盛の札、米俵なども縁起がいいので取り入ると面白いでしょう。
貼る時には盛りだくさんで溢れんばかりの縁起物で埋め尽くすようにすると酉の市の感じが出ます。
酉の市は人がたくさんいて出かけにくくても施設やデイサービスで雰囲気を楽しみましょう。
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秋の夜を楽しむランプシェード
ライトスタンドなどのカバーを自分で作ってしまおうというものです。
作り方はこのブログの記事
貝殻をつかった工作 ランプの作り方
で貝殻や浜辺の貝を使ったランプシェードの作り方を紹介しましたが、それと同じ方法です。
違う点はすべて和紙を使用して作るということ。
完成イメージはこんな感じです。
一応作り方を大まかにおさらいしておきましょう。
◆材料
和紙各色
ノリ
風船
和紙は手芸店や大型の文具店などで手に入りますが、最近ではこのようにセットになったものも100均で売られています。
◆作り方
①風船を膨らませる
型の役割をするものなら何でもよいのですが、後で取りやすくするために風船を使用します。
空気を抜けるボールでもよいのですけど、風船は使い捨てで便利ですから。
②白系統の和紙を貼る
ノリ、又は木工用のボンドを水で溶いて刷毛で塗ります。
そこに和紙を隙間なく貼っていきます。
これはティッシュなどでも作れますが、和紙の方が微妙な模様や光に透けた時の風合いが良いのでお勧めします。
満遍なく貼れたら、さらに上に重ねて貼ります。
最低でも2回、できれば3回繰り返します。
④模様を貼る
秋の落ち葉の色の和紙を紅葉やイチョウの葉の形に切り抜いて所々貼ります。
⑤風船を割る
十分に乾燥させてノリが乾いたら、風船を割って中から取り出し、完成です。
詳しくは
貝殻をつかった工作 ランプの作り方
を参考に進めてください。
また、もみじとイチョウは普通にハサミで切ってもできますが、折って切ることもできます。
秋の壁面飾り 高齢者施設で作れる風物
も参考にしてください。
ランプシェードといってもそれほど明るく光るのではなく、柔らかい光が模様を浮き上がらせる感じになるので、
秋の夜長の癒しになりますよ。
くつろぐときに使うと良いと思います。
窓にはめて楽しむ透かし絵を作る
今度は工作用に売っているプラバンを使用して作ります。
プラバンは以前は模型店でしか手に入らなかったのですが、最近は100均でも手ごろな大きさのものを売っています。
透明なのでそこに和紙を絵の形にして貼り、窓ガラスの部分にはめると光が透けてステンドグラス的な感じになります。
さっきのランプシェードと反対にこちらは昼間楽しむものになります。
出来上がりのイメージはこんな感じです。
◆材料
プラバン:A4くらいの大きさのもの
和紙各色
スプレーノリ
◆作り方
作り方は秋の風景や風物を和紙から切り抜いて貼るだけですが、あまり重なり合わないようにした方がきれいに光が透けます。
先程の画像は夕焼けの空と紅葉とトンボですから、複雑なものが少なく、簡単に作ることができます。
①空の模様を切り抜く
クリーム色っぽい和紙をプラバンの大きさに合わせて切ります。
その上に薄い赤の和紙を帯状に切ったものを並べて薄い雲に夕焼け色が映るイメージをつくります。
このままだと重なった部分が暗くなるので、鉛筆で軽く印をつけて空の模様を切り抜きます。
多少の重なりは気にしないでください。
②空を貼る
プラバンに空の模様を貼ります。
和紙を裏返してスプレーノリを吹いてプラバンに貼り付けます。
ズレないように気をつけながら貼ります。
③もみじを貼る
紅葉の葉を和紙から切り抜き、左上に貼ります。
窓から枝が見えているような感じに貼ります。
一番時間のかかる作業ですから雑談しながらゆっくりとやってください。
空の和紙の上に重ねて貼るので、この部分は多少暗めになります。
④トンボを貼る
赤とんぼは一番細かい作業です。
普通トンボの羽根は透明なので白系統の和紙を使用したいですが、小さいサイズだと目立たないので全部赤にしてシルエットを強調します。
空の明るい部分に貼るとより目立ちます。
最後はマスキングテープなどで枠を縁取りすれば完成です。
晴れた日の窓辺に立てかけて飾ってたのしんでください。
今回は年末の雰囲気を楽しむものを一つ、秋を楽しむものを二つ紹介しました。
11月はだんだんとあわただしくなる時期でもありますが、季節感たっぷりの工作を楽しむヒントにしてみてください。
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