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お盆の迎え火 どのくらいの時間に行えばよいのか。

お盆にご先祖様を迎えるのが迎え火です。

最近ではマンションなど火をつかえない場所も多くなってきて、

夕刻に迎え火を見る光景も少なくなりました。

今回はお盆の迎え火をする時間についてお話します。

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地域によって朝に迎え火をするところもあるようですが、大抵は夕刻に行います。

では夕方のどのくらいの時間が良いとされるのでしょうか。

お盆の迎え火をする時間は?



お盆は7月、あるいは8月の13日から16日までです。

地域によっては15日に送り火をしてしまうところもありますが、

13日に迎え火でご先祖様の霊を迎え、16日に送り火で送り出します。

迎え火の時間ですが、

一般的には

13日の夕刻、火が落ちてまだ明るさが少し残っている時間帯

と言われています。

うちの場合はもう少し早く迎え火を焚いています。

迎え火の時間は夕刻ですが、できるだけ早い時間にお迎えして、

送り火の時間は反対になるべくゆっくり長い時間にいてもらうので、

日没後暗くなってからになります。

このあたりは個々の事情に合わせて柔軟に行えばよいと思います。

お寺さんに聞いてもそれほど厳密にしなくてもよいといわれますよ。

年に一度、ご先祖様にできるだけ長くいてもらいたいという気持ちは精霊馬にも表されています。

精霊馬について



今は藁で出来た馬と牛のセットが売られていますが、もともとはきゅうりとナスで精霊馬を作りました。

ナスとキュウリは夏の旬の野菜なので、旧暦の7月15日の1週間前の七夕にお供えをする習慣がありました。

これが起源となって精霊馬が生まれたと言われています。

それぞれに幼児や割りばしを4本差して脚にするシンプルなものですが、

注意するのはどちらも「へた」のある側が頭とされます。

迎え火、送り火の時の向きや精霊棚に飾る時には頭の向きを知っておかないと困りますね。

◆精霊馬の飾り方

各家庭により場所に制限があるので一応基本の位置とされているものを紹介します。

精霊棚がある時には精霊棚の向かって右側手前に置きます。

迎え火の時精霊棚(仏壇側)に頭を向けます。

送り火の時外向きに頭を向けます。

迎え火の時にはご先祖様の魂が馬に乗ってやってくるので、仏壇や精霊棚に向けておきます。

送り火の時には先祖様の魂が帰っていくので反対に向けます。


来るときには馬帰る時には牛というのは

ご先祖様の魂が馬に乗って早く来てください、

牛に乗ってゆっくりとお帰り下さい、

という意味です。

迎え火と送り火の時間の意味とも通じるところですね。

◆精霊馬の片づけ

お盆が終わったら、精霊馬は塩で清めて紙に包んで生ごみ、可燃ごみとして出します。

本当はお寺さんに頼んで供養してもらえれば良いのですが、今はなかなか難しいかもしれません。

昔は土に埋めたり、川に流したりしましたが、今は現実的ではありませんね。

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迎え火を焚けないときには



今はマンションなどでは玄関先で火をたくことを禁じているところがほとんどです。

その場合は盆提灯を用意してご先祖様をお迎えします。

もともと迎え火、送り火はご先祖様の霊が迷わず家に来て変えてもらうためのものですから、それの代わりになるものがあればよいのです。

・盆提灯で迎える場合

盆提灯を手に持って玄関先に立ちます。

このときには提灯をともしておきます。

そして、一礼して黙とうします。

そして提灯の明かりを消します。

・盆提灯で送る場合

所作は送るときと同じです。

提灯をともして手に持って一礼、黙とうします。


どちらの時もご先祖様を敬う気持ちを忘れずに、お迎えして、送り出します。

迎え火、送り火にちなんだ行事



各地にはお盆のころの有名な行事がありますが、これはご先祖様の霊をお迎えしたり、お送りしたりすることと関係が深いものです。

◆盆踊り

夏祭りではどこでも行われる楽しい踊りも、もともとはお盆に戻ってきた先祖の霊を慰めるという意味がありました。

念仏を唱えながら踊って、先祖を供養するための踊りとして行われていたものが今の形になったといわれます。

起源は平安中期に空也という僧侶が念仏を広めるためにメロディーに合わせて念仏を唱えてもらうように工夫し、

これに踊りが組み合わさって、念仏踊りとして世の中に広まり始めます。

この念仏踊りが盂蘭盆会と結びついて盆踊りになったといわれています。

江戸時代には盆踊りは地域の交流の場となったり男女の出会いの場になったり庶民に定着していきます。

◆京都の大文字焼き

これもお盆の送り火です。

8月の16日、返ってきたご先祖様をあの世に送るために「大」という文字を松明の炎で描きます。

京都五山の送り火として有名ですが、燃え残りの灰にはご利益があるといわれています。

魔除け、厄除け、災難除け、無病息災などのお守りになるそうです。

送り火そのものにも言い伝えがあって、

水やお酒に大文字焼きの送り火を映して飲むと無病息災に暮らせる、

茄子に穴をあけて大文字焼を見ると目の病気にならない

というご利益の言い伝えもあります。

◆精霊流し

歌でも有名になりましたが、お盆の前に亡くなった方の遺族が故人の霊を弔うために行うものです。

これはお盆の送り火の一つです。

特に長崎の精霊流し、広島の灯篭流しは全国的に知られています。

どちらもお盆で帰ってきた故人の霊をあの世へと送り出す送り火です。


今ではお盆に迎え火、送り火をすることが出来なくなりつつありますが、家庭の事情に合わせて盆提灯を用意して故人をお迎えしてください。

迎え火と送り火の時間、精霊馬に込められた思いにも、故人と迎える家族の方の思いが込められています。

また、火を焚く時にはバケツや洗面器に水を用意して、火の後始末もきちんと準備しておいてください。

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