運動会の競技種目を決めるとき保育園の先生方は非常に悩みます。
というのも、年齢によって運動能力の差が大きいので最適な種目を考える必要があります。
盛り上がるイベントにするためには子供たちが思いっきり楽しめなくてはいけませんし、
簡単すぎたり、難しすぎたりしては自然と飽きてしまいます。
今回は保育園児の年齢とそれに合った競技種目を考えてみたいと思います。
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子どもたちが夢中になれば保護者も先生も引き込まれて運動会全体が盛り上がります。
それでは年齢別にどんな種目がよいか一例を紹介していきましょう。
元保育士の方の意見を参考にしてまとめました。
5歳児に向いた種目
保育園の最年長にあたる5歳という年齢は体もだいぶ自由になって運動能力も高くなっています。
特徴としては
・バランス感覚をつかさどる脳神経が成熟してくる
・筋肉が強くなってくる
・スキップ、リズムに合わせて踊るなどができる
・音に合わせて緩急の動きができる
・ボールを投げる能力が発達する
などが挙げられます。
遊びも、ブランコを大きく振って乗ったり、ジャングルジムの高いところに登る、片足で立つなどを行うようになります。
3輪車や乗物に乗って楽しむのもこの時期です。
指先も器用になって1本1本の指を別々に曲げられるようになるので、野球やボールを遠くに投げたり出来るようになってきます。
ですから運動会の競技も小学校の低学年に近いものにしても大丈夫でしょう。
自分一人で走ったり、考えたりする種目をやってもらうのがお勧めです。
◆5歳児に向いた運動会の種目
・リレー
子どもたちだけで行うチーム対抗戦と親子が混じってやるものが在ります。
また、子どもチームと保護者チームとの対抗戦も面白いでしょう。
子どもと一緒に走っても、競争しても成長が一番実感できるものかもしれないですね。
・人探し競争
もう少し年齢が低ければものを借りたり、たくさん用意されたものから指定されたものを探してくる競争でもよいですが、
人を探して競ってもらいます。
スタート地点から一定のところに置いたテーブルに画像のようなカードを伏せておいて、選んだカードに書かれている人を探して連れてくる速さを競います。
ゴールのところには審判の先生が立っていて、カードの指示通りに連れてきたかどうか判定してOKならゴールできます。
このように独立して十分に運動できる年齢ですから補助もそれほど必要ないでしょう。
4歳児に向いた種目
個人差がありますが、活発に外で遊びたい年頃で、運動能力も高くなってくる年頃です。
特徴としては
・一人で危なげなく走ったりできます。
・スキップもぎこちないですが、形になってきます。
・バランス感覚も発達してきます。
色々な器具や遊具で遊ばせてあげると運動能力が伸びるでしょう。
力加減は5歳の子供には及ばないことが多いですから、ボールのコントロールやバランスのとり方がまだぎこちないことが多いです。
ですから運動会の競技では保護者の方の補助が少し必要な場面も出てくるでしょう。
◆4歳児に向いた運動会の種目
・障害物競走
障害物競走といっても親子で行います。
例えば画像の様なコースで説明すると、親子が同時にスタートします。
最初の障害のトンネルでは子供を先頭に保護者の方が後にもぐります。
ここでは意外と大人の方が苦労するかもしれません。
トンネルは段ボールなどを利用して作りますが、大人の方が足を引っ張るようなギリギリのものにするとよいでしょう。
次は平均台です。
子どもはバランス感覚が十分にではないこともあるので、平均台の上に載って歩く時、保護者が横で手を取ってサポートしてあげます。
大人は手をつないで地面を一緒に歩いてエスコートしてあげます。
最後はネットをくぐってゴールです。
障害物は大人のサポートが必要なものは少なめに、大人が手間取り、子供がらくらく通過できるものを多くすると盛り上がります。
助けてもらっているという感じをあまり自覚させないようにします。
・借り物競争
定番の種目です。
親子いっしょにやってもよいですし、子供だけでやってもらってもよいと思います。
人見知りする子もいるかもしれないので、子どもだけでやる場合は貸すものはすべて先生が持っていたりするほうが良い場合もあります。
スタートして、テーブルの上に置いてあるカードをめくってそこに書かれているものを借りてきて審判に見せてゴールです。
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3歳児に向いた種目
3歳児は日常の動作が一人でできるようになり始める時期でもあります。
特徴としては
・片足で少しの間立てるようになります
・平均台を渡れるようになります。
・バランス感覚が発達してきます。
・つま先立ちで歩けるようになる
・後ろ向きに歩ける
・少しの高さのところから飛び降りる
など身体機能の発達が目立ちます。
日常生活でも食事をこぼしたり汚したりすることが少なくなり、靴も一人で履けるようになるなど、手先もかなり自由になってきます。
◆3歳児に向いた運動会の種目
出来ることが多くなっていろんなことをやってみたい年頃ですから、多少のサポートをしてあげながら思いっきり体を動かしてもらいましょう。
・親子でキャタピラ競争
ダンボールで作ったキャタピラの中に親子で入ってゴールを目指します。
大人と子供がいっしょに入れるくらいのキャタピラをダンボールで作ります。
単純ですが、けっこう体力をつかいますし、親の方が夢中になってしまうこともしばしばです。
・はじめてのお使い競争
頭と体をつかいます。
買い物によく使うビニール袋を持ってスタート。
お母さんやお父さんに頼まれた買い物メモをもって途中のテーブルに置いてあるものから選んで袋に入れて途中で待っているお母さん、お父さんのところへ。
中味が合っていれば一緒にゴール。
間違っていればもう一度選び直しします。
走ることはもうお手のものですから少しくらい間違えても大丈夫。
2歳児に向いた種目
2歳児は走ったり跳んだり活発に活動しますが、歩き方もやっとしっかりしてくる感じの磁気です。
平均台も補助があれば登ったり下りたりできます。
そのほかには
・両足跳び
・鉄棒に数秒間ぶら下がる
・音楽に合わせて歩いたり止まったりできる
・マットの上で転がったり(横転)出来る
などの動きもできるようになります。
指先もだんだんと器用になってきて靴や靴下を脱げるようになります。
◆2歳児に向いた運動会の種目
このくらいの年齢では個人差もかなりあります。
でもお面をかぶったり簡単な動作はできると思いますから、子供が大好きなキャラクターを使って興味を引く工夫もしてみましょう。
・動物親子リレー
スタートとゴールの間にテーブルを二つ置きます。
最初のテーブルにはカードに動物の名前を書いて伏せておきます。
カードをめくって出た動物のお面を次のテーブルでかぶって親子でその動物の真似をしながらゴールします。
カンガルーなら手を前に曲げて飛び跳ねながら、コアラなら子供がお母さんに抱きついて走ります。
・親子で芋ほり収穫競争
適当な大きさのザルとオモチャの野菜や紙で作った野菜を用意します。
野菜は葉っぱだけが地面から出ている根菜が面白いです。
これをウレタンや新聞紙を細かく切って段ボールの中に入れた中に潜り込ませて、芋ほりのように抜いて収穫します。
ザルに5つくらい獲ったら落とさないように親子でゴールします。
・魚釣り競争
大きなお魚を作って口のところにクリップを付けて磁石に着くようにします。
釣り竿に見立てた棒の先に糸を付けて糸の先には磁石を結んでおきます。
船は段ボールに紐を付けて両側を木の模様を貼り付けてそれらしくします。
やり方は
子どもが船に乗って、保護者が船を引っ張って、魚のいるところまで引っ張ります。
釣り竿でのクリップを狙って磁石を投げて釣りあげます。
3匹釣りあげたらスタート地点に船を曳いて戻ります。
海の場所には青の生地やブルーのシートで雰囲気を出します。
この種目はもう少し年齢が低くてもできます。
園児の年齢を考えて競技を組み合わせると盛り上がりやすくなります。
特に保育園では様々な年齢の子供がいますから運動会の時には参考にしてみてください。
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