端午の節句に欠かせない柏餅。
手作りで作るときに困るのは葉っぱの調達です。
本物の柏の葉以外にも代用品を使うことがあります。
柏の葉が手に入りやすい地域とそうではない地域と差がありますが、
昔馴染みの柏餅を思い浮かべてください。
これから紹介するものが果たしてどちらなのか、
今回は柏餅に使われる葉っぱについてのお話です。
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柏餅の葉は柏ではない?
柏餅の象徴になっている葉っぱは実は柏の木の葉ではありません。
同じ読み方で「
槲」と書く木の葉っぱです。
槲はブナ科の木で広葉樹、柏と書く木はヒノキ科の針葉樹です。
柏餅にはこの「槲」の木の葉っぱが使用されていたのですが、いつの間にか「柏」の字が使われるようになったのです。
槲の葉っぱで包んだ柏餅が定着したのが江戸時代の後半と言われますから、
本来の「槲」から「柏」に変わったのはもっと後の事のようです。
今では通販で売られているものも多くありますが、国産のものが少なくなりました。
一例としてこんな商品を紹介しておきます。
地域によって柏の葉の代用になっているもの
このブログの記事
柏餅の作り方 上新粉を使って簡単に
で柏餅の作り方を紹介しましたが、そこでは葉っぱについては詳しく触れませんでしたが、
槲の葉っぱとサルトリイバラの葉っぱが良く使われています。
サルトリイバラは表がツルツルで、葉毛が無く、餅がくっ付きにくいので代用されたようです。
形も丸っこくて関西より西には槲の木があまり群生していないという事情で多く代用されました。
関東に住んでいる私は槲の葉でつつまれた柏餅しか食べたことがありません。
持ちの包み方も違うのでどちらが使われているかは一目瞭然です。
こちらが関東の柏の葉のもの
こちらがサルトリイバラのもの
昔から地域に根差したスタイルが定着した感じなので、代用というのではなく文化の違いの様な気もします。
柏餅を作るのに売られているのは塩漬けにした葉っぱですが、サルトリイバラのものあまり見かけず、自分になじみの柏の葉です。
ただ、国産が少なく、中国などから輸入したものがほとんどのようです。
スーパーで売られていたり、通販で手に入る柏の葉には緑色のものと茶色のものがありますが、
茶色:柏葉を蒸してから塩漬けして、柏葉特有の香りが引き立てたもの
緑色:生のままの柏葉を塩漬けし、銅釜でボイルし葉緑素(色)を元に戻したもの
の違いです。
私の馴染みの色は茶色の葉ですね。
柏餅の葉の代用品は
柏餅の葉っぱは上で紹介した2種類が使われていますが、その一番の代用品は
ビニール製の葉っぱ
これは柏餅の葉っぱは食べないということが前提になっています。
子供の頃に和菓子店ではなくスーパーなどで売られているものに使われていた記憶があります。
今はあまり見かけないので、本物を海外から確保しやすく、手に入れるにも通販を利用したりして身近になったという事情があるのかもしれません。
関東近郊以外の地域の柏餅はサルトリイバラの葉で代用されていたものがお馴染みという人もいると思います。
どちらのスタイルも端午の節句を祝う意味のあるものです。
柏餅を手作りするときの参考にしてください。
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