春を感じる3月、デイサービスでも桜や動物などの壁面飾りを作って飾るところも多くあります。
壁面飾りは利用者一人一人が作って楽しむものと、皆で力を合わせて一つのものを作る場合とがあります。
今回は利用者の方と職員の方が一緒に一つのものを作る例を紹介します。
作業がたくさんあるので簡単に出来るものではありませんが、
役割りや作業を分担して一日かけてつくると大きな達成感があります。
では早速始めましょう。
壁面飾りの構図
例として作るのは春の風景です。
田園風景に桜の木、遠くの山にふもとには電車が通って、手前の原っぱには菜の花が咲き乱れる光景です。
◆それぞれの部分の作り方
・空:折り紙、和紙などを千切って貼り付けるちぎり絵
・山:これも千切り絵
・地面:これも千切り絵
・桜の木:色画用紙を木の形に切って折り紙で樹皮の模様を貼るやり方、とちぎり絵の二通り
・桜の花:切り紙
・菜の花:茎は折り紙を切って作ります。花は折り紙で作ります。
・カエル:折り紙
・てんとう虫:折り紙
・鳥:折り紙
・電車:切り紙
・線路:切り紙
こんな感じで作ります。
風景にはたくさんのものを作りますから、要領よく作らないとうまくいきません。
ではつくり方を紹介します。
3月の壁面飾りの作り方
色々なものが描かれる風景は遠くの景色から作るとうまくいきます。
ここでも、背景になる景色から順番に作っていきます。
①空と地面を作る
はじめは地平線をおおよそ描いて、空と野原を千切り絵のやり方で作ります。
空も水色系統の折り紙を数色用意して作ると微妙な色の変化がつきます。
地面も緑色の折り紙や和紙で変化を付けてつくります。
②山と田んぼと丘を作る
次に地平線に山を2つか3つ、千切り絵で作ります。
地面よりは濃い緑色で作ります。
山が出来たら地平線より手前に丘を作ります。
丘も先に貼った色とは違う緑色で作ります。
手前の丘が出来たら田んぼの境界線を貼ります。
境界線は茶系の色にします。
③山の桜と線路を作る
山の桜は色画用紙で山の形に切り取って作ってもよいですし、千切り絵の方法で作ってもよいです。
田んぼと山のふもとの間に線路を引きます。
折り紙を細長く切って細かく貼り付けます。
雲も空に浮かべておきましょう。
スポンサードリンク
④電車と田んぼを完成させる
折り紙を四角く切って電車を作ります。
窓も白い紙を四角く切って貼ります。
田んぼの水と土はちぎり絵のやり方で貼り付けて、折り紙数色を使って稲と作物を作って上から貼ります。
⑤菜の花と桜の幹を作る
桜の幹を手前側に大きく作ります。
色画用紙を切って作るか、ちぎり絵で茶色の紙を貼っていきます。
このときには遠近法に注意してください。
幹に横方向の模様が入ると、桜っぽくなります。
次は菜の花です。
たくさん作ってください。
緑色の折り紙で茎を作って、黄色の折り紙で花を作ります。
皆さん総出で折ってください。
折り方はこの動画を参考にしてみてください。
たくさん作ったら手前側の丘に貼ります。
地面を適度に覆いつくしてください。
⑥桜を折る
桜の花をたくさん切ります。
切り方はこの動画を見てください。
ゆっくりやってくれているのでわかりやすいと思います。
多少大きさを変えて、3色くらいで作ってください。
画像では大きめの色の薄いものを後ろ側にして、小さい色の濃いものを前側になるように貼っています。
その方が絵に奥行きが出ます。
花を貼り終えたら、花弁の形を切って散っているように貼ります。
⑦動物たちをつくる
ここではてんとう虫、カエル、鳥を折り紙で作ります。
てんとう虫はこちらの動画で
カエルは
鳥は
を参考にしてください。
特にカエルは鶴の折り方をベースにしていますが、ずっと複雑なので時間をかけて折ってください。
動物は好きなだけ折って菜の花や桜の隙間に貼ります。
これで完成です。
花をたくさん作ったり、大きな背景を作ったりしてかなりの時間がかかったはずです。
デイサービスの作業で行うには多分、1日がかりになると思います。
適当にお茶や休憩を入れながら楽しんで作ってください。
春は桜や菜の花、啓蟄、虫など色々な生き物が動き始める季節です。
3月の壁面飾りは春を待つ期待を込めて皆さんで作ってみてください。
合わせて読みたい記事
3月の壁面飾り 高齢者施設で作る手芸作品
お雛様の手作り 紙粘土を使った基本と応用
お雛様の手作り 高齢者施設での工作
ひな祭りの飾り 手作りで壁掛けリースを作る
ひな祭りの飾り 手作りでモビールを作る
スポンサードリンク
コメント 0