結婚式の招待状が届いた時にはできるだけ早く返信をするのがマナーです。
招待状は大抵、往復はがきになっていますから、先方の宛名をこちらが書くこともなく
出席、欠席を明記して返信すればよいのですが、守るべきマナーと常識があります。
今回は結婚式の招待状が届いたときに
いつまでに返事を出すか
返信はがきの書き方は
メッセージの添え方
などについてお話します。
では初めは返信すべき期間についてです。
返信はいつまでにすればいいのか
結婚式の招待状は結婚の報告であると同時に式に出席する人数を確定するものでもあるので、早めに出すのがマナーです。
この返信をもとに料理や引き出物などの準備をするので、不確定のまま時間が過ぎるのは好ましくありません。
式の日に何も予定がなく、出席できるときにはすぐに返信できると思いますが、予定がはっきりしないときにはどうすればよいのか困ってしまいます。
通常は
招待状が届いてから2,3日以内、
遅くとも一週間以内
が返信の常識的な期限とされています。
欠席する場合にはもう一段、先方への気遣いがあると理想的です。
◆欠席の返信をするときのやりかた
結婚式の招待状が届いたら
・
まず、電話またはメールで欠席の連絡をする
・
後日、正式な欠席の招待状を返信する
ようにします。
この方法だと、
当日初めから他の予定が入っていた時には、いきなり断るという失礼をすることがなくなります。
招待状をもらった時点で予定がはっきりしないときには、
予定を調整する努力をしたが都合がつかなかった、という気持ちを表せます。
最初の電話やメールでは
お祝いの言葉と、やむを得ず欠席するかもしれないが、予定を調整してみます、という気持ちを必ず伝えるようにしましょう。
特に欠席の返信をする時には相手に対する気遣いを忘れないようにしましょう。
返信はがきの基本的な書き方
では実際に返信はがきの書き方を採りあげてみます。
シンプルなものを例にすると、このようになっているはずです。
①自分に対して使われている敬語や丁寧語の表現を消す。
「ご」「御」「御芳」などを二重線で消します。
定規などを使って丁寧に消しましょう。
②出席、欠席のいずれかを丸で囲む
今回は欠席の場合を例にしています。
③自分の住所、氏名を記入する
綺麗に楷書で記入します。
④メッセージを入れる
出席できなくて残念です、という気持ちを表します。
この例では「欠席」の前後に付け加えています。
裏面の出来上がりはこんな感じです。
⑤表の宛名を直す
表には先方の名前と住所が書かれていると思いますが、
「宛」「行」を二重線で消して、「様」と書き直します。
修正液や修正テープなどは使わない方がよいでしょう。
メッセージを書き損じてしまったときにも二重線で消します。
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メッセージの書き方
出席のとき、欠席のときもメッセージを添えることも多いと思います。
場所は出欠の下の余白あたりが適当です。
出席のときには自分の気持ちをそのまま伝えればよいと思いますが、
気を遣うのは欠席のときのメッセージです。
欠席のときにはメッセージに欠席の理由を含めて書くようにします。
◆欠席理由をはっきりと書いてよい場合
・
仕事など外せない用事
・
身内の慶事があらかじめ予定されいる場合
この場合は相手のおめでたい気持に水を差すこともないので明確に理由を書いても大丈夫です。
◆欠席理由をぼかして書く場合
・
家族、身内に不幸
・
病気、怪我など
相手方の慶事とは反対の事情がある場合ははっきりと理由を書かないようにします。
ではいくつか欠席のときにメッセージ例を見てみましょう。
◆欠席のときのメッセージ例
このたびはご結婚おめでとうございます
あいにく来月より海外勤務になります
残念ながら欠席させていただきます
お二人の末長いお幸せをお祈りしております(仕事の例)
ご結婚おめでとうございます
あいにく長男の入学式とかさなりますので
残念ながら欠席させていただきます(家庭の事情)
お招きいただきありがとうございます
残念ながら出産を控えているため欠席させていただきます
お二人の末長いお幸せを心よりお祈りしております(身内の慶事)
このたびはご結婚おめでとうございます
あいにく先約がございまして欠席させていただきます
お二人の末長いお幸せをお祈りしております(先約)
ご結婚おめでとうございます
残念ながらやむを得ない事情により欠席させていただきます
お二人の末長いお幸せをお祈りしております(病気、怪我、身内不幸など)
お招きいただきありがとうございます
残念ながらどうしても都合がつかず欠席させていただきます
お二人の末長いお幸せをお祈りしております(病気、怪我、身内不幸など)
このように書けば問題ないでしょう。
ただし、仕事といっても
「
多忙につき」「
忙しいので」
という言い回しは失礼にあたるので具体的な理由を書いた方がよいでしょう。
結婚式の招待状は出席の返信よりも欠席の返信を書く方が相手に対して気遣いが要求されます。
マナーをわきまえてメッセージを添えて出してください。
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