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結婚式のスピーチ 友人が手紙形式で書く文例

結婚式で友人が新郎、または新婦のために読むスピーチは出席者の方々が知らない二人のエピソードを知らせてくれたりします。

最近は手紙形式で原稿を作成して読み終わった後にそれを渡すこともよく行われていますね。

今回は友人が行うスピーチの書き方と注意点を実際の例文を参考に紹介したいと思います。

内容は基本的に自由ですが、式は友達同士や身内だけのものではないことがほとんどですから

守るべきマナーや社会人としての礼儀も言葉を通して出席した方々に伝わってしまいます。

個性的な内容のスピーチでもそれらの点に注意する必要があります。

友人へのスピーチの例文



まずはじめに友人に向けたスピーチの例文を見てみましょう。

このスピーチをもとに注意点や気を付けるべき点を考えていきます。

◆友人へのスピーチ例文

雄太くん、恵子さん。

本日はご結婚おめでとうございます。

ご両家並びにご親族の皆様方にも心からお祝い申し上げます。

ただいまご紹介にあずかりました、新婦恵子さんの友人の滝沢尚子と申します。

恵子さんとは家が近いこともあり、幼少のころからずっと仲良くしてもらっています。

本日はご参列の皆様方を差し置いて誠に僭越ではございますが、友人を代表してご挨拶させていただきます。

どうぞ皆様、ご着席ください。

恵子さんは私にとって、同級生でありながらもお姉さんのような存在でした。

いつも弱気な私を優しく応援してくれたり、困っているとき、悩んでいる時に「いつもそばにいるからね」「ずっと尚子ちゃんの味方だよ」と励まして助けてくれました。

一番印象に残っている出来事は、中学校の修学旅行のときです。

山陰の知らない土地で迷ってしまった私を、探しに来てくれましたね。

恵子さんと仲良くなれた私は本当に幸せです。

これから恵子さんを独占できる雄太くんが羨ましいです。

雄太くん

私の大切な友人を末永く守ってあげてください。

二人の幸せを心から祈っています。

以上をもちましてお祝いの言葉とさせていただきます。

皆様、ご清聴ありがとうございました。


友だち同士にしては少し硬い表現ですね。

でも、余興的に行われるスピーチではなく友人代表としてのスピーチを想定していますから

出席者の方々の前に立って話すことになります。

その際には言葉いなどに注意して失礼な印象の無いようにしましょう。

まず、内容に関しては

スピーチの構成と話題、

次に使う言葉のルールに気を付けましょう。

まずは内容から考えていきましょう。

スピーチの流れと構成



先ほど紹介したスピーチの例文と見比べながら見てください。

◆スピーチの基本構成

1、お祝いの言葉

新郎新婦への呼びかけとともにお祝いの言葉を最初に述べましょう。

2、自己紹介

出席している方々に自分が新郎新婦とどのような関係を説明しましょう。

3、具体的なエピソード

特に学生時代や自分だけの経験などを織り交ぜます。

4、これから始まる新生活への激励、要望、励ましなど

明るい未来へのエールを盛り込みます。

5、お祝いの言葉を再び

もう一度、新郎新婦へのお祝いの言葉で締めくくります。


これを頭に入れてもう一度例文を振り返ってみてください。

きちんとこの構成になっていることに気づくでしょう。

スピーチの内容を考える時にはこの構成を意識してみると簡単に出来ます。

◆スピーチの時間

結婚式の長さにもよりますが、一人のスピーチに与えられている時間は

およそ3分程度

が標準です。

文字数では800字から1200字程度(原稿用紙2,3枚)になると思います。

文字に起こしてみておよそこのくらいなるように調整してください。

やってみると分かりますが、構成の中で一番ボリュームを持たせるのは3の具体的なエピソードだけですね。

このときに注意にするのは

具体的なエピソードに内輪の話、暴露話の類を入れない

こと。

結婚式のスピーチは門出のおめでたい席ですから、マイナスなこと、新郎新婦が話されたくないことは決して言わないように注意します。

そのほかに避けるべき内容は

・宗教的な話
・自分の自慢
・政治的な話
・宣伝

です。

話の内容がおおよそ決まったら、この点をもう一度チェックしてみてください。

では次は言葉のルールです。

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結婚式のスピーチで避ける言葉



結婚式では縁起の悪い言葉を避けます。

その代表的なものが忌み言葉と重ね言葉です。

◆忌み言葉(別れを連想させるもの)

「去る」「飽きる」「冷える」「再び」「戻る」「失う」

「切る」「欠ける」「壊れる」「避ける」「刺す」「刺される」

「終わる」「終わり」 「消える」「倒れる」「閉じる」「逃げる」

「破れる」「別れる」「つぶれる」「割れる」「泣く」「消える」「薄い」「途絶える」

など。

◆重ね言葉(再婚を連想させるもの)

「たびたび」「二度三度」「またまた」「ますます」 「重々」「再々」「かえすがえす」

「皆々さま」「かさねがさね」「しばしば」「わざわざ」「いろいろ」「くれぐれ」


この他に間違いやすい点として敬語の使い方が挙げられます。

敬語の正誤例



結婚式のスピーチにかかわらず多いのが敬語の間違いです。

言い回しに慣れないと正しく使うことは難しいかもしれませんけど、

スピーチを手紙形式で原稿に書く時にはチェックできるので、出来上がったらもう一度確認しておきましょう。

◆二重敬語の例

右側が正しい表現です。

ご覧になられる×→ご覧になる〇

おみえになられました×→おみえになりました

いらっしゃられる×→いらっしゃる

鈴木部長様×→部長の鈴木様 鈴木部長

お召し上がりになってください×→お召し上がってください

◆謙譲語を相手側行為に使う間違いの例

先ほど申されたように×→先ほどおっしゃったように

鈴木さんはおりますか?×→鈴木さんはいらっしゃいますか?

拝見されました×→ご覧になりました


謙譲語は自分の動作をへりくだって表すものなので相手に使うのはNGです。

◆尊敬語を時分に使ってしまう間違いの例

私がご覧になる×→私が拝見する

父がお見えになりました×→父が参りました

それでよろしいです×→それで結構です


相手に対して使うのが尊敬語です。

◆「お」と「ご」を付ける例

・共に相手に関係するものに付ける

お忙しいところ
お立ち寄りください
ご心配をおかけしました

など。

自分の行為でも相手に直接関係することには付ける。

ご挨拶申し上げます
ご相談したします
お願いいたします

また、自分の家族や親族には付けません。

お父さん×→父〇

ご家族で伺います×→家族で伺います〇

この他、外来語には付けません。

おジュースをいただけますか?×→ジュースをいただけますか?

おピアノを弾く×→ピアノを弾く〇

◆丁寧な表現に注意

日常何気なく使ってる言葉の丁寧表現も知っておきましょう。

右が丁寧な言い方です。

わたし:わたくし
わたしたち:わたくしたち、わたくしども
こっち:こちら
きのう:さくじつ
きょう:ほんじつ
これから:今後とも
家:すまい
だれ:どちら、どちら様、どなた、どなた様
どんな:どのような


結婚式のスピーチ原稿が完成したらこれらの言葉使いを一度チェックしてみてください。

新郎新婦にとって友人からのスピーチはとてもうれしいものです。

親戚一同、会社関係のかたも大勢いる場で行うものですし、手紙形式だとずっと残るものなので内容だけではなく言葉の言い回しにも気をくばってください。

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