小学校の運動会は低学年から高学年まで一緒に開催する年に一回の行事です。
運動会の競技はその学校の伝統的なものから時代を反映して変化してきていますが、
子どもの心身の発達を考えて決められることが多いようです。
特に高学年はゴールデンエイジと言われる成長期の終盤で身体だけではなく、心の成長でもカギなる年齢です。
今回は高学年にお勧めの競技種目とともにその理由も掘り下げてみたいと思います。
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高学年にお勧めの競技種目
まずはじめに小学校の高学年にお勧めの競技種目を挙げてみます。
もちろん一例で、この他にもあると思います。
運動会は大きく分けて個人種目と団体種目で競技が成り立っていますが、
もともと紅組、白組、またはほかの色の組などで総合的に競う団体戦です。
ですから、すべてチームプレイということになります。
◆高学年にお勧めの競技
・100メートル走
・騎馬戦
・フォークダンス
・借り物競争
・リレー
・綱引き
・十字綱引き
・キャタピラリレー
など
最近は運動会では生徒が怪我をするものや危険なものはやらせない傾向があります。
それに競争性の高いものも避けるような極端な学校もあるようです。
自分たちが小学生だった時に比べて個人が活躍する種目よりも集団で行うものが増えているように感じます。
この前も新聞で組体操についての記事が出ていましたが、練習できちんと指導できる先生がいないのも一つの原因のようです。
色々問題があるのでしょうけれども、
生徒の安全を優先する
運動が苦手な生徒に対して過度な運動量にならない
ような配慮の結果です。
これは仕方のないことなのかもしれません。
では、それぞれの競技と小学校高学年の生徒が行う意義について説明します。
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ゴールデンエイジとは
冒頭で
ゴールデンエイジという言葉を使いましたが、これは
9歳から12歳までを指し、一生に一度と言われる心と体の急成長の時期の事
です。
この間には身体能力と洞察力が大きく伸び、多くのことを一度体験しただけでマスターできるといわれます。
この時期にはやっているスポーツや習い事が急激に上達することも珍しくありません。
小学校の高学年の生徒がこの時期に運動会に参加することは練習や本番を通して
単に運動能力が向上したり、
体力がつくということだけではなく、
クラス、学年、チームという集団の目標を達成しようとする感情や意識を強める
ことになります。
高学年に団体種目が個人種目よりも重要視される理由はここにあります。
例えば騎馬戦では
本番で勝つことを意識するだけではなく、
練習の段階で騎馬をシッカリ組むにはどうするか、
上の人が落下しないようにするにはだれがどのポジションになるのが最適か
など
助け合いと信頼関係が深まります。
相手の特性を理解して行動するようになり、
各騎馬ごとに動きを打ち合わせしたり、
作戦を練ったりして
チームの中の自分を意識して行動するようにもなります。
組体操も同じ様な効果があり、体格や運動能力が高くなる高学年になってから行うようにするのですが最近は減りつつあります。
綱引きでは力の入れ方、掛け声のタイミングなど、
リレーでは走者の順番、バトンパスの工夫など、
チームの中での責任感と自分の役割を自覚して、共通の目標を達成するために行動できるようになります。
こういったことを通して成長実感と責任感を習得させることが運動会の目的でもあります。
同じ様にフォークダンスやソウラン節などでも練習を通して団結や一体感、達成感を学ぶことができます。
フォークダンスは振付は難易度が高い方が充実感があるでしょう。
最近の運動会は個人が競い合う種目が減る分、こちらのウエイトを増やしているようです。
騎馬戦も怪我の可能性は否定できませんから、避ける学校も出ていますが、
その際にはダンス系の種目で補うようにするとよいでしょう。
競技種目も子供たちのゴールデンエイジを考慮した物を行うことで子供の成長に大きく寄与するものになります。
運動会では個人競技、団体競技、ダンスなどの表現運動を行いますが、低学年、中学年、高学年にふさわしい種目があります。
適切な競技を選べばそれを通して子供は大きく成長してくれるでしょう。
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