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風邪を早く治すために風呂やサウナは有効なのか?

風邪をひいたときにはお風呂は入らない方がよいと一昔前は言われていました。

でも、早く治すためには入った方が良いことが現在では良く言われています。

また、サウナも有効ともいわれますが、それは本当でしょうか。

お風呂に入ったり、サウナに入ったりするのは風邪の症状によります。

ひどい熱があるときに無理に入って体力を消耗してしまうとかえって免疫細胞の活動を妨げてしまいますから逆効果になります。

今回は風邪をひいたときのお風呂の効果について紹介します。

私は喉が弱く、風邪をひくと高熱とのどの痛みに悩まされることが多いので自分の場合に当てはめてお話しますので、体質の似た方は参考にしてみてください。

お風呂に入ってもよいという前提条件



私の子供の頃は風邪をひくと治るまでお風呂は入ってはいけない、とよく言われたものです。

今ではお医者さんに行くと、無理しない程度に入ってもいいですよ、と言われます。

実はこれ、どちらも正しいのです。

原因は今と昔では生活環境、特に住居の環境がまるで違うからです。

◆住宅環境の変化

ではどの様に生活環境が変化したのかを見ていきましょう。

・昔のお風呂事情

家に風呂はなく、銭湯を利用することが多かったはずです。

風邪をひいているときにお風呂に入って一番注意しなければいけないことは

湯冷めをする事

です。

家の隣に銭湯がある人は珍しいですし、温まった体で外に出て湯冷めをしてしまうことが一番けないことです。

特に冬はどんなに厚着をしていても体は冷えてしまいます。

こうしたことから、自宅で安静にしていた方が体力を消耗しにくく、結果的に風邪を早く治すことができるとされていたのです。

また、銭湯は公衆の場ですから、ほかの人に風邪をうつしてしまう危険もあります。

自分のためにも銭湯を利用するほかの人のためにもプラスになることは少なかったのです。

・今のお風呂事情

今は戸建ての住宅でも、アパートでもお風呂は屋内にあることがほとんどです。

外に出るということがありませんから、準備をきちんとすればお風呂に入るメリットを損なうことなく、風邪を早く治すことにプラスになります。

そのためには

脱衣場を温めておく
水気をふき取るためのタオルを十分用意しておく

事です。

髪の毛を洗ったらそのままにせず、ドライヤーで手早く乾かします。

今は、冬でも湯冷めをするリスクを簡単に取り除くことができますから、

お風呂に入ることがプラスに作用することが多いといえます。

お風呂に入るメリットと注意点



では風邪の時にお風呂に入る良い点を見ていきましょう。

◆お風呂に入るメリット

・血行の促進

血管を拡張して代謝を高めます。

・皮膚を清潔にする

皮膚を清潔にすることによって発汗作用をスムースにします。

これによりウイルスや細菌を退治する免疫力を高めます。

・保湿と鼻づまりなども緩和する

喉が乾燥しがちのときには浴室の湯気がのどの保湿を、血管の拡張効果で鼻詰まりなどの症状が和らぎます。


風邪は特に特効薬があるわけではなく、自己免疫力による治癒しか方法がありません。

処方される薬はウイルスによって現れる症状を緩和するだけですから、早く治すためには免疫が活動しやすい体内環境を整えてあげることがポイントです。

お風呂に入ることで風邪にプラスの効果がありますが、注意しないと逆効果になります。

◆お風呂に入るときに注意すること

・浴室、脱衣所は温めておく

浴室と室温との気温差をできるだけ小さくしておきます。

入浴する前にふたを開けて湯気を充満させてたり、シャワーを出して浴室を温めます。

また、脱衣所との扉を開けておいて部屋と浴室との気温差を小さくします。

或いは脱衣所に暖房を付けます。

こうすることで血圧の極端な変化を防いで体への負担を防ぎます。

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・お湯の温度は41度以下にする

これ以上になると体力を消耗しやすくなり、のぼせてしまうことがあります。

・あがったら身体をシッカリと拭く

湯冷めをしないようにタオルで水滴をふき取り、髪の毛もドライヤーで乾かします。

特に冬は注意してください。


また、お風呂に入るにはある程度、身体に余力があるときにします。

次のような状態のときには入らない方が賢明です。

◆お風呂に入らない方がよい場合

・38度以上の熱があるとき
・寒気が激しいとき
・下痢、嘔吐など脱水症状があるとき
・めまい、頭痛があるとき

いずれも風邪の症状がひどい時には安静に横になっているようにしましょう。

体力を著しく消耗しているときも避けます。

特に熱が高くなっているときには体の免疫が働いてウイルスを退治しているので、安静にして免疫細胞の活動を助けましょう。


話が少しそれますが、熱が38.5度以上出た時に飲むように解熱剤を処方されることもあります。

解熱剤は体温を1度下げる効果があります。

38.5度から1度下がった37.5度は免疫細胞が最も良く働く体温だと医師に教えてもらいました。

免疫細胞が働くための環境を残して体を楽にする為の薬は理にかなっているな、と思いました。

ですから熱があまり高くないときに解熱剤を飲むと免疫の活動を押さえて、風邪の治りを遅くしてしまう事になります。

それともう1つ、注意しておきたいことがあります。

それは汗をかくと熱が下がるという間違いについてです。

汗をかくと熱が下がるは本当か



汗をかくと熱が下がる、とよく言われていますが、これは半分正しく、半分は間違いです。

この言葉の意味は

熱が出て汗をかいたら結果的に熱が下がった

ということです。


体内にウイルスや細菌が浸入すると、免疫細胞がそれを退治しようとします。

熱が出るということは免疫細胞が働いている証拠です。

熱が下がるのは、ウイルス退治がおおよそ終わって、体温を上げる必要がなくなったからです。

その過程で汗が出て上がりすぎた体温を下げるために汗が出ますが、

これらの一連の発熱はすべて体が自分のタイミングで行っています。

結果として熱が下がって風邪が良くなった、ということになります。


ですから、体のタイミングを無視して無理に体温を上げたり、汗をかこうとしても効果がありません。

例えば、風邪を早く治すために汗をかこうとして

・長時間お風呂に入る
・暑さを感じているときに布団を無理やり被る
・無理して体を動かしたり、スポーツをする

方がいますが、体力を消耗して、悪くすると脱水症状になるので逆効果になります。

医師も暑い時には薄い布団で、寒気を感じたら布団をかける、という指示を出しています。

無理に汗をかこうとして良いことはないでしょう。

サウナは風邪に有効なのか



サウナが自宅にある人は少ないでしょう。

そうするとスパやスーパー銭湯などの施設を利用することになりますが、

これは先ほども触れましたが、多くの人が出入りする場所なので他人にうつしてしまう可能性が大きいです。

湯冷めという観点からもお勧めできません。

仮に車で行ったとしても、風邪をひいていて、しかも体力を消耗した状態で運転するのは危険です。

無理に体温を上げたり汗をかいても風邪には逆効果だということは先ほども触れました。


フィンランドではサウナが一般家庭にも普及していて

風邪のひき始めにサウナに入るという習慣があるようですが、

体が自分のタイミングで熱を出すのではなく強制的に熱を上げるのでそうとうな荒療治でしょう。

お国柄の違いもあるのでしょうが、日本の住宅環境では有効とは言えないのではと思います。


風邪を早く治したいときには自分の体の状態を見極めて、適度にお風呂に入ることが有効です。

でも、くれぐれも無理しないように体力が落ちているときや脱水症状のときは控えるようにしてください。


風邪のウイルスの種類が200以上あるため、流行するものによって症状も様々です。

身体の状態がおかしいと思ったら、自分で判断せずにきちんと医師の診察を受けてください。

治療や早く治す工夫は医師の指示をもとに行うことが理想です。

今回紹介したこともきちんとした診断があって風邪であると分かってから、というのが前提です。

くれぐれも自己判断で悪化させないように注意してください。

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