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カブトムシの幼虫を育てるときマットに出る白いカビの正体は

カブトムシの幼虫を飼育しているとマットにいつの間にか白いカビのようなものが浮かんでいるのを見ることがあります。

カビというと、中の幼虫に何か悪い影響があるように思ってしまいますよね。

でも、このカビはあまり気にする必要はないようです。

なぜ気にする必要がないのか、また幼虫を飼育していて出てくるカビにはどんなものがあるかをお話しましょう。

カブトムシの幼虫を育てるときに見られるカビ



◆白いカビはどんなものか

昆虫マットや腐葉土の表面に良くあらわれる白いカビ、これは

白色腐朽菌

と呼ばれるものです。

どんなものかというと、

森や林に普通に存在していて、木を腐食させるカビの一種です。

カブトムシの生息環境に自然に存在しているので、カブトムシはもともとこの菌に耐性があります。

また、マットとして使用する腐葉土や朽ち木自体が、菌類やバクテリアが分解してできたものなので、幼虫の飼育環境にはたくさんの菌や微生物が存在しています。

さらにカブトムシの幼虫は体内にこういった菌や微生物を取り込んで自分が成長することに利用していますから、白いカビが出たからといって特に心配する必要はありません

多くの場合、白いカビはマットの表面だけであることが多いと思います。

適度に湿り気があってカブトムシの幼虫にとって良い環境であれば多少の白カビは現れると思ってください。

これとは逆にマットの乾燥は幼虫の成長にとって有害となります。

◆青いカビとはどんなものか

あまり見られませんが、幼虫を飼育していると青カビがみられることがあります。

多くはマットというよりはその中に入れた昆虫用のチップやブロックなどに発生します。

青カビが発生する状況としては新しいマットにそのまま未発酵のチップを入れたりした場合が考えられます。

使用中のマットにチップやブロックを入れた場合はほとんど青カビは発生しません。

カブトムシの幼虫の糞はある程度カビの発生を抑える作用があるようで、2,3週間使用したマットならば青カビはほとんど発生しないでしょう。

この青カビもカブトムシの幼虫に影響を与えることは少ないようです。

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注意すべきカビの状態



カブトムシの幼虫を飼育していて、カビが異常に発生しているときには飼育環境をもう一度見直してみてください。

多くの場合、カビは幼虫に影響しません。

でも、急激に発生した場合は環境が変化した証拠ですから、次の点を見直してみましょう。

◆カビの発生する原因のおさらい

・温度
・湿度

この二つが高くなるとカビが発生しやすくなります。

マットの表面の温度と湿度が高くなると特にカビが発生しやすくなります。

でも、多くの場合は表面だけで、内部にまで広がることは少ないです。

むしろ、表面の適度なカビは湿度が保たれている証でもあります。

◆水分が多すぎた場合は危険

マット内の水分が多すぎる場合は幼虫が危険になることがあります。

水分が多いとマット自体が泥のようになって、腐敗が始まります。

こうなると幼虫が死に至ることがありますから、適度な湿度を心がける必要があります。

水分が多いと嫌気性バクテリア(増殖に酸素を必要としないバクテリア)も繁殖して、腐敗も急激に進行します。

◆蛹の時のカビ

カブトムシが蛹になるときに作る蛹室にカビが生えることがあります。

普通、衣装ケースなどで飼育して入れば、幼虫は底の方に蛹室を作ってそこで蛹になっているので見ることはできませんが、

まれに側面に近いところなどから様子が見れることがあります。

このとき、蛹室や蛹にカビがついているのが観察できてもよほどのことがない限り手を加えないのが原則です。

蛹の時期は非常にデリケートです。

本来は蛹になる準備をする4月にマットの交換をして、蛹室を作りやすいようにしてあげればカビはほとんど生えないと思います。

このブログの記事

カブトムシの幼虫のマット交換 やり方と時期は?

でも準備の仕方を紹介しましたが、人が手を貸すのはここまでです。

蛹や蛹室にカビがついているのを見つけたら、成虫になってマットの上に出てきたときに、カビのないマットの容器に移してあげるようにします。

蛹には極力触れてはいけません。

蛹室も幼虫が蛹になる前に作った空間を壊すと脱皮の時にうまく出られず、体の変形をすることもあります。

どうしてもカビを取り除かなければならない時には

・蛹室を壊さないように最低限の部分を壊し
・蛹を慎重に取り出し、
・カビを取り除き、
・蛹を戻し
・壊した部分にティッシュでその部分を覆い
・マットをかけて修復

します。

ティッシュは水に溶けないタイプで、マットをかけた時に蛹室が埋まってしまわないようにするために用います。

よほど慣れていない限り、見守るのが一番の方法でしょう。


幼虫を育てていてマットにカビが生えてもそれほど慌てることもありません。

適度な湿度を保ち、年2回のマット交換をきちんとおこなえばあとは幼虫と周りの菌が勝手に仕事をしてくれます。

特に蛹の時期はカブトムシにとって一番大切な時ですから、事前の準備をキチンとしてカビが生えないように環境を整えましょう。

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