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読書感想文の書き方 低学年から高学年までのあらすじのまとめ方

読書感想文は夏休みの課題の定番ですが、

低学年から高学年まで選ぶ本は様々で、

選んだ本のあらすじを書いて説明する作業はどうしても避けられません。

読書感想文についてはこのブログの記事

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で書き方や良い評価をもらう書き方、レベルアップ法など様々な学年とテーマを取り上げて説明してきましたが、

今回は読んだ本のあらすじのまとめ方に的を絞ります。

自分なりの感想は書き始めてしまえば比較的書きやすかったりするのですが、

あらすじはまとめるのに苦労する人もいるようです。

課題図書があれば書く必要のない部分なのですが、

自分で本を選ぶ場合は避けて通れないのでコツをつかんでおきましょう。

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読書感想文中のあらすじの分量はどのくらいか



読書感想文の基本的な構成で、まとめやすい配分は

①本を選んだ理由:全体の10%
②本のあらすじ:全体の20%
③自分の疑問、共感、感動など:全体の30%
④本を読む前と後の自分の気持ち、行動の変化:全体の40%


と言われています。

実際、この構成で書くとまとめやすいのも事実です。

あらすじは全体の20%、仮に全体の量が原稿用紙5枚とすると、

20行前後、原稿用紙1枚分くらいを上限に書くことになります。

もっと少ない量でまとめられればそれに越したことはありません。

低学年では選ぶ本もそれほど厚いものではないし、読書感想文自体の長さももっと少なくで済むでしょうから、

あらすじにあてる分量も少なくなります。

参考までに良くコンクールなどでは原稿用紙の枚数は

小学生なら

低学年で800字以内
中学年と高学年なら1200字以内
中学生なら2000字以内

と指定されることも多いようです。

では読書感想文でのあらすじとはどんなものか見ていきましょう。

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本のあらすじのまとめ方



◆あらすじを書く時に注意すること

読書感想文だからと言って全てに自分の意見を書くわけではありません。

あらすじの部分は自分の考えを入れてはいけない部分と思ってください。

低学年のお子さんを手伝うときにもこの点を注意してください。

・人物をはっきりとさせる
・短くまとめる
・客観的にまとめる

実際にまとめる時には

いつ
どこで
誰が
何を
何のために
どのようにした

をはっきりとさせます。

必ずしもすべての要素が入るわけではありませんが、シンデレラを例にとって説明してみましょう。

◆シンデレラのあらすじをまとめる

誰が:シンデレラ(どんな人、家族は、生活は、幸せ?不幸?)
何を:舞踏会に行く(どうやって行った、衣装は、何があった)
どうした:王子様と結ばれて幸せになる(どのように結ばれる?)

要素が少し前後していますが、あらすじの骨子は

シンデレラが舞踏会に行って王子様と結ばれました

というお話です。

これだけでは何のことかわからないので、肉付けをします。

かっこの中の情報を付け加えていきます。

母親を早くに亡くしたシンデレラは継母とその連れ子である姉たちにいじめられながら暮らしていました。
魔女に優しい心根を認められた彼女は魔法の力を借りて舞踏会に行きます。
そこで王子様と出会いますが、魔法が解けるまでに帰らなければならず、ガラスの靴を忘れてしまいます。
そのおかげで王子様と結ばれて幸せになります。

ちょっと長めになりましたが、この程度で構いません。

主語(誰が)と述語(どうした)をさきに確定させておいて、あとから付け加えていく感じです。


まとめたあらすじは自分が感動したセリフを引用したりすることとは別に、

読む先生へ向けた本の紹介的なものなので、特に詳しくする必要はありません。

或る意味、読書感想文の中は客観的な独立した部分といえます。

ではもう一つ、低学年から中学年向けの「走れメロス」でやってみましょう。

◆走れメロスのあらすじをまとめる

先ほどは主人公がどうした、どうなったという主語述語をメインにまとめてみました。

今度は物語が少し長いのでストーリーを追う感じでまとめてみます。

主人公の視点を外さないのは同じです。


メロスは王様に捕らえられ、処刑を言い渡されます。
メロスは妹の結婚式に参加したいので処刑までの猶予を求めます。
王様はメロスがそのまま逃げると思い、親友を人質に差し出すことを条件に承諾します。
親友との約束を守るため、メロスは必死に走り続けます
メロスは約束の日の日没直前に王の元に帰り着きます。

物語が長い場合はこのように主人公の行動を時系列で追っていきます。

あらすじをまとめる時には、簡潔に短く、しかも誰がどうしたかをはっきりとさせます。

一見難しく聞こえるかもしれませんが、シンデレラと走れメロスの例で紹介した方法なら易しいでしょう。

学年問わず使える方法です。

最後に読書感想文のメインの部分、

自分の疑問、共感、感動
本を読む前と後の自分の気持ち、行動の変化

書く時の下準備の方法を紹介します。

読みながらできる読書感想文の準備



本当はノートをきちんととって書き出した方がよいですが、手軽にできるので低学年のお子さんを手づだうときに有効です。

その方法は

付箋を使用すること

です。

とてもシンプルな方法ですが、特に低学年のお子さんと一緒に読みながら付箋を付けていきます。

◆付箋を付ける箇所

・驚いたところ
・疑問に思ったところ
・自分や家族との共通点
・自分とは違っているところ
・知らなかったこと
・好きになった言葉
・嫌いになった言葉

このような箇所に付箋を貼っていきます。

数色用意して、付箋にメモを書きながらやっていきましょう。

あまり多くつけすぎても本に集中できなくなりますから、短い本なら4か所から5か所くらいにしましょう。

印象に残ったところが後でわからないならないように目印を付けるわけです。

後から付箋のついているページを読み返して見るとそれだけで

子どもが何に興味を持ったのか、その本のどこに感動したのかが一目瞭然です。

それが自然と書きたいことに繋がっていきます。


今回は本のあらすじを簡単にまとめる作業を紹介しましたが、

読書感想文のメインは構成要素の③、④です。

いろいろなテーマでの読書感想文の書き方も紹介していますので、合わせて参考にしてください。

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