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ノロウイルスの予防には手洗いを30秒以上する 処理も含めて

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が多く発生しやすい時期になりました。

予防するにはまず手洗いをしっかりと30秒以上かけて行うことです。

でも、正しい洗い方をしないとウイルスが残ってしまい、大きな効果が得られません。

それに子供や家族が吐いたものを処理するときにも自分やほかの家族が感染しないための注意が必要です。

今回はノロウイルスの流行期に知っておきたい手洗いの方法と感染予防のための吐しゃ物の片づけ方を紹介します。

感染予防のための手洗い方法



外から帰ったら手洗い、うがいをきちんとしましょう、とよく言われますが、

ウイルスを残さない手洗い方法を知っている人はそれほど多くありません。

石鹸を付けて、手をすり合わせるよに数回洗って、水で流して終わりという人が多いでしょう。

この方法では多くのノロウイルスが手に残ってしまいます。

ただしい手洗いの方法はまず、ウイルスが手のどの部分に残りやすいかを知ることが大切です。

◆ウイルスが残りやすい手の部分は

指先(爪の間も含みます)
指の股
親指の手の甲側
手の甲側の各指の先半分
掌のしわの深い部分(手相のしわの部分)
手首付近と前腕にかけて

これらの箇所が手洗いの時にウイルスが残りやすい部分です。

いずれも石鹸で洗いにくい、または見逃しやすい部分です。

まず、手洗いの時にこの個所をシッカリと洗うことを頭におきます。

掌のこういった洗いにくい部分を効率的に洗うには食品を扱い人たちが実践している手洗い方法が有効です。

◆ノロウイルスを効果的に洗い流す手洗い方法

この方法は食品を調理する人たちが実践している方法で日本食品衛生協会が推奨するものです。

①まずはじめに流水で手を洗います。

②洗浄剤を手に取ります。

洗浄剤、またはソープを使用しますが十分な量を泡立てて使います。

プッシュ式のソープが毎回量が変わらず、使いやすいと思います。

③掌同士をこすり合わせてよく洗います。

十分に泡立て洗います。

④次に手と指の甲を洗います。

左右順番に、特に指の先の方は残しがちなのでしっかりと洗います。

⑤次は指の付け根、指の股を入念に洗います。

手を組むような感じで左右の股をシッカリと洗います。

指の股の甲の側が洗い残りやすいのでちゅういしてください。

⑥親指と親指の付け根を握るように洗います。

左右ともしっかりと洗います。

⑦次に指先を洗います。

片方の手のひらにもう片方の5本の指先を押し付けて円を描くようにして爪の中に洗浄剤が入るように洗います。

手を替えて繰り返します。

⑧手首の部分を左右交互に洗います。

軽く握るようにしてウイルスが残らないようにしっかりと洗います。

このときに前腕の半分くらいまで洗うようにすれば申し分ありません。

⑨十分な流水で洗浄剤を洗い流します。

自動で水が出る水道なら清潔な手を保てます。

⑩手をふいて水分を取ります。

このときに、タオルの使いまわしは厳禁です。

出来れば使い捨てのペーパータオルを使用すると理想的です。


この洗い方で③~⑧の手洗いの時間を30秒以上、

⑨の流水ですすぐ時間を20秒以上かけるようにします。


厚生労働省でもこの方法を推奨しています。(画像)

tearai_photo.gif

通常の手洗いでウイルスが残りやすい部分を意識して行えば大部分のウイルスを取り除けるといわれています。

自分がノロウイルスに感染しないための予防にはまず、この手洗い方法を習慣づけてしまいましょう。

また、家族がノロウイルスに感染して嘔吐したときなどにも、自分や同居の人が感染しないように注意が必要です。

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汚物、嘔吐物の処理方法



家族の誰かがノロウイルスに感染して、嘔吐してしまった場合などにその処理の方法で感染を拡大してしまうか食い止めるかが決まります。

予防だけではなく、もし感染してしまったら場合の対処方法も知っておきましょう。

◆汚物、吐しゃ物に含まれるノロウイルスは

・糞便:1グラム中、約1億個
吐しゃ物:1グラム中、約100万個

のノロウイルスが含まれています。

もし、家族のだれかが、家の中で吐いてしまったりしたらその時は冷静に次のように処理してください。

飲食店でも同じような処理の方法をします。

◆ノロウイルスの感染を最小限にする処理方法

①立ち入りの制限

汚物にほかの人を近づけない

②換気に注意する

室内にウイルスが充満しないようにします。

③殺菌剤を用意する

次亜塩素酸ナトリウムを1000ppm以上に調製した殺菌剤を使用する。


ここまで行ったら実際に処理の準備に取り掛かります。

◆処理の時に身に着けるもの

・ビニール製のガウンまたはエプロン(使い捨て)
・マスク
・手袋(使い捨てのビニール製のもの)
・シューズカバー(使い捨て)
・使い捨てのキャップ(ビニール製)
・ペーパーナプキン(吸水性のあるもの)
・ビニール袋(汚物を入れるもの)

今は汚物処理キットが販売されていて、その中にはこれらが入っています。

これらを身に着けて、ノロウイルスから身を守ります。

◆汚物を処理する手順

①汚物を拡げないようにペーパーで回りと上を覆います。

②汚物と同量の次亜塩素酸ナトリウム液(先ほど作ったもの)を静かに注ぎます。

③回りからペーパータオルで内側に汚物を集めながら取り除きます。

④ペーパーごとビニールに入れます。

これを繰り返して汚物を取り除きます。

⑤汚物を完全に取り除いたら、床に新しいペーパータオルをしいて、先ほどの液を十分に注いて濡らします。

⑥10分ほど放置して、もう一度液で床を拭き、最後に水拭きします。

処理に使ったペーパーや手袋などは汚物と一緒にビニール袋を2重にして密封します。

汚物を処理する動画がありますので、合わせて参考にしてみてください。




この方法だと、カーペットなどは色が落ちてしまうかもしれませんが、安全が第一です。

知っておけば家族中がノロウイルスに感染してしまう最悪の事態は防げるでしょう。

ノロウイルスの食中毒を防ぐには



ノロウイルスに汚染された食品を食べるといくら予防しても感染のリスクが高くなってしまいます。

食中毒を防ぐには

・食品を85~90℃で90秒間以上の加熱する(中心部まで)
・生食はできるだけ避ける(特に二枚貝)。

この2点に注意してください。


ノロウイルスは非常に感染力が高いウイルスです。

予防には正しい手洗い方法で30秒以上しっかりと洗い、感染した可能性のある人の汚物を処理するときにも細心の注意を払いましょう。

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