結婚式の余興で感動を深めるのがムービー、
特に過去の写真をスライドショーにしたものは定番中の定番と言っても良いでしょう。
結婚式は出席する方にも大きなイベントですから、予行にも力を入れたいところです。
業者に頼む人も多いムービーですが、実は自分でも結構簡単にできるのをご存知ですか?
でも、コツを知らないと感動的なものにはなりにくいのです。
今回は結婚式のムービーの作り方と製作に向いた動画ソフトを紹介します。
結婚式の余興ムービーの基礎知識
結婚式では多くの場合、余興の時間は各人決まっているので進行の中で与えられる時間に沿って長さが決まります。
また、新郎新婦以外にも出席している人たちのことも考慮するようにします。
では抑えるべき基本を先に見て行きましょう。
◆与えられる時間は何分か?
結婚式の形式にもよりますが、多くの場合、
5分以内
と言われることが多いようです。
新郎新婦が自分たちで進行を考える場合と、式場にお任せした場合でもだいぶ違いますから、事前に確認しておきましょう。
ここでは一般的な5分と言う時間を例にスライドショーの作り方を説明していきます。
◆スライドショーの構成はどうするのか
基本的には
オープニング
本編(スライドショー)
エンディング
の3部構成が基本です。
・オープニング
ここではこれから何を流すのか
新郎新婦へ向けての挨拶
簡単なイントロメッセージ
を流して導入にします。
例えば、学生時代からの友人知人なら、
「新婦○○さんと私たちの思い出をアルバムにしました。思い出しながら見てね。」
のようにすれば見ている人も分かりやすいです。
・本編
写真のスライドショーと合間にメッセージの言葉、お祝いの言葉を織り交ぜながら流していきます。
基本的には古い思い出から、時系列に沿って作ります。
写真のうえにメッセージを入れたり工夫します。
・エンディング
最後に友人や相手方(新郎または新婦)へあてて締めくくります。
本編の写真のスライドショーが上手くいっていればここで一気に感動が盛り上がります。
◆それぞれの構成にどのくらい時間を使えばよいか
作り方にもよりますが、オープニングとエンディングにはあまり時間を割きません。
と言うよりも、5分以内なので写真のスライドに費やす時間を多く取るようにします。
良く行われる時間配分は
・オープニング:30秒
・スライドショー:4分(240秒)
・エンディング:30秒
で合計5分となります。
オープニングもエンディングも結婚式の出席者と新郎新婦へのメッセージを含めますから、それを読み取る時間も考慮しなければなりません。
人が40文字のメッセージを読み取るのにストレスなくできる時間は8秒とされています。
ですから、文字数に対して、時間が短いとせわしなく、疲れてしまいますし、長すぎると間伸びして退屈します。
ムービーに表示するメッセージの長さとこの時間のバランスをとるようにしてください。
◆写真をそれぞれ何枚使うかを決める
用意した写真を何枚使えるかを計算します。
本編のスライドショーに使用できる写真の枚数は1枚をどのくらいの時間表示するかで変わってきます。
例えば
・1枚を8秒間表示する場合は
240秒÷8秒で30枚
・1枚を6秒間表示する場合は
240秒÷8秒で40枚
・1枚を4秒間表示する場合は
240秒÷4秒で60枚
となります。
本編のスライド中にメッセージをどのくらい入れるかでも表示時間が違ってきます。
上では40文字のメッセージを8秒間表示する基準を示しました。
これは人が2秒間に15文字から20文字を読むことが出来ると言う根拠から計算しています。
結婚式には色々な方が出席されます。
ですから、計算上20文字としておけばどなたにも問題なく読めると考えられます。
写真の枚数とメッセージの数などによって時間配分を工夫してみてください。
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余興のムービー作りの工夫
基礎的な部分が分かったところで見てもらう人に分かりやすくする工夫を考えましょう。
◆スライドショーにする写真のグループ分け
例えば
・高校時代:「青春真っただ中!」
・大学時代:「キャンパスライフ満喫中!」
・社会人時代:「わたしらもいっぱしの社会人!」
みたいなタイトルを各1枚目に付けたりして分かりやすくします。
写真もそれとわかりやすいもの1枚目にもってくるなど工夫してください。
◆BGMの工夫
ずーっと同じBGMではなく、各時代ごとに雰囲気を変えます。
小さい頃の写真、学生時代、社会人とそれぞれの雰囲気にあったものを使用することで懐かしさと思い出がよみがえりますし、見ている全く知らない人にも伝わりやすくなります。
また、メッセージの内容によっても変化させます。
明るいメッセージや受け狙いの場合はポップ調、お祝いの言葉で感動させる時にはバラード調のものを選んだり。
思い出の曲などを使うのも一つの方法です。
でも、あまりにも独特すぎて他の方々に伝わりにくいのは避けた方が良いかもしれません。
あくまで好みですけれど。
◆サプライズ演出
何も特別な事をするのではなく、スライドショーの中にサプライズゲストを登場させます。
自分たちの思い出とオープニングで断っておいてからお世話になった先生が画像と共に登場、ついで思い出とお祝いのメッセージが流れる、という感じです。
特に大好きだった共通の恩師からのお祝いは不意打ちで感動的です。
こっそり連絡をとって写真もスマホで撮って送ってもらったり事前に準備しておきましょう。
余興ムービーで感動を与えるには写真の表示時間とグループ分け、とメッセージを快適に読む時間、BGMの工夫を上手く行う事です。
それと完成したら必ず快適にみられるかどうか視聴してみて妥協しないよう取り組んでみましょう。
ではムービーを作るソフトの紹介です。
写真で結婚式のムービーを作るお勧めの無料ソフト
余興ムービーを作るのにわざわざソフトを新調しなくても利用できる物があります。
しかも、かなりクオリティーが高いです。
◆iMovie
iPhoneアプリで標準装備されているものです。
と言う事はスマホでも写真を取り込めば結婚式いムービーが作れてしまいます。
性能は
・FullHD画質
・写真の切り替えエフェクトを選べる
・表示時間の調整
・写真へのメッセージを入れられる
・センスの良いテンプレートもあり
などムービー作りには不自由しないものが揃っています。
出来上がったムービーはiCloud経由でパソコン上に保存できます。
自分だけでは不足しがちな写真も仲間から集めてすぐに作業できるので手軽と言う点では一番ですね。
iPhoneユーザーなら一度チャレンジしてみてください。
◆Windowsムービーメーカー
ウィンドウズに標準装備されているものであまりにもお馴染みです。
ですからあまり高性能ではないのかと思われがちですが、ムービー製作には十分な機能があります。
フリーソフトなので持っていなくても
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/18614/windows-essentials
からダウンロードして使用できます。
機能は十分なのですが、デメリットを挙げるとすると
・レイヤーが一つだけ
・テンプレートが限られる
事くらいです。
先ほど余興ムービーを作る時のコツを紹介しましたが、その条件を満たす性能が十分ありますし、何より動作が軽いのでストレスを感じにくいのが良いですね。
パソコンで作るのなら一番お勧めです。
facebookやyoutubeへのアップ機能も付いていますから結婚式の後日、友人同士でいつでもい見られるようにすることもできます。
ムービーは出来上がったらWindowsDVDメーカーですぐにDVD-Rに焼くこともできます。
ウィンドウズユーザーなら動画ソフトを買う前に一度使ってみてください。
◆あにもと!
ダウンロードすることなくブラウザ上でスライドショーが出来上がります。
https://animoto.com/photography
シチュエーション別のサンプルムービーが用意されているので、それを見て出来上がりを想像できます。
特徴は
・テンプレートが豊富
・結婚式用のテンプレートも揃っている
・インストール不要
などで、写真を入れて行くだけで簡単にスライドショーが作れます。
ただ、あまり好ましくない点があります。
・スライドショーの時間調整が出来ない
・メッセージを入れる位置も調整できない
・写真1枚の表示時間が短い
などです。
ですから、余興のムービー作りと言うよりはBGVとして歓談の場で流したりするのが良いのではと思います。
参考に一度試してみるのもの良いでしょう。
余興以外にパーティーや披露宴、2次会の写真をまとめて記念にしたりするには良いと思います。
フリーソフトは一長一短がありますから、場面や目的に合わせて使ってください。
余興には前の二つ、
Windowsムービーメーカー
と
iMovie
がお勧め、あにもと!は補足的に使ってみてください。
結婚式の余興は流されるムービーで一層感動的になります。
思い出の写真を使って素敵なムービーを作ってください。
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