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幼児が咳、痰、鼻水を出す時 風邪の症状と原因

幼児は大人よりも風邪をひきやすく、熱もでやすく、咳、痰、鼻水を伴うこともしばしばです。

特に苦しそうにしている様子はとても心配になりますよね。

この風邪の時に咳、痰、鼻水や鼻づまりという症状は実は免疫機能が正常に働いている証拠でもあります。

お母さんたちが見極めなければならないのは

熱が出て、咳、痰、鼻水という症状が幼児の体に危険な状態のものか、

それとも自分で対処可能なものかと言う事です。

病院診察してもらうタイミングを見誤ると重症化してしまう可能性もありますから、

知識としてそれぞれの症状についても知っておく必要があります。

風邪の時の熱は心配する必要が無い?



幼児が熱を出した時に医師に見せるかどうかの判断の仕方はこのブログの記事

幼児が熱で震えている時、心配無い場合と注意すべき場合

で紹介しましたのでそちらも参考にしてください。

風邪をひくと言う事は次のような感じで症状が進むことが多いのです。

・体の中にウイルス、細菌が入り込む(口、鼻から)
・ウイルス、細菌が体内で増殖する
・熱が出始める
・熱がさらにあがる(悪寒を伴う事が多い)
・熱が上がりきって、咳、鼻水、鼻づまり、などの症状をともなう
・だるさ、食欲不振などの症状も出る
・熱が下がってくる
・咳、鼻水、鼻づまりなどの症状も治まってくる
・症状が消えて完治する

このように体の自己治癒力で治ります。

大人も幼児も同じです。

◆熱が上がる

体温が上がるという事は体の中で増えたウイルスや最近に対して免疫が働いている証拠です。

仮に高熱が出たとしてもウイルスや細菌がそれ以上増殖しないように脳が指令を出しているので心配することはありません。

ウイルスや細菌は39℃から40℃ではほとんど増えることが出来なくなります。

41℃以上の熱が出たり、呼吸がおかしい場合は医師の診断が必要ですが、風邪が原因であれば脳がやられたりすることもまずありません。

熱が上がりきらないうちに解熱剤を飲ませたりするのは風邪の治りを遅くします。

◆解熱剤を使用するタイミングは

本来は幼児が高熱を出しても風邪を早く治すための作用なので熱を下げることはお勧めできないのですが、

熱でぐったりして食事や栄養を取れないようなら使用した方が良いでしょう。

でも、それは一時的に熱を下げるだけのものなので、もし、ウイルスや細菌が体内に残っている場合は再び熱は上がってきます。

使用するタイミングは熱が完全に上がりきってからです。

まだ悪寒がしているうちには使用しないようにします。

少し、熱が下がって体が楽なうちに食事や水分、栄養を摂らせるようにします。

熱性けいれんで小児科から指示を受けている場合はその指示に従って解熱剤を使用します。

幼児が熱で苦しんでいるのを見るのは辛いですが、

少しの熱で安易に解熱剤に頼るのは回復を遅れさせてしまうので注意してください。

風邪に伴う鼻水について



幼児の場合、鼻水や鼻づまりでミルクが上手くすえなかったりすることがありますが、

鼻水や鼻づまりも体の防御作用の一つです。

鼻水はウイルスや細菌を追い出すためのもの

鼻づまりはこれ以上入って来ないようにブロックするためのもの

ですから、これも安易に薬で症状を緩和してしまうのも良くありません。

◆鼻水や鼻づまりを和らげる方法

・加湿器を使って部屋を保湿する
・鼻水を吸い取る

この方法でかなり楽になる筈です。

部屋を加湿すると、鼻水が柔らかくなるので吸い取りが楽になります。

また、鼻づまりも緩和されます。

ウイルスや細菌は湿度に弱いので出来るだけこの方法で楽にしてあげてください。

幼児の咳について



幼児が咳をしている姿は本人も回りの家族も辛いものです。

でも咳はウイルスや細菌を体の外に追い出す作用ですから、すぐに咳止めを使用するのは良くありません。

特に長引かなければ、

温かくして、加湿とこまめな水分補給をして治まるのを待ちます。

◆もし幼児の咳が長引いたら

咳が長引くと心配になりますね。

風邪は普通、2~3週間で自然治癒しますから咳がおさまらないようなら

・気管支炎
・肺炎
・喘息

の可能性もあるので、小児科や病院で診断してもらいましょう。

また、痰が絡んだような咳をしている場合、鼻水がのどの落ちている可能性もあります。

もし、鼻水を吸い取ってもらっても治まらない場合は同様に他の病気の可能性もあります。

少しでもおかしいと思ったらかかりつけの小児科か病院で診てもらってください。

幼児の痰を伴なった咳について



痰も咳や鼻水と同じく、ウイルスや細菌を外に出そうとする体の作用です。

幼児の場合は鼻水がのどに落ちたものと勘違いしやすいですが、分泌される場所が違います。

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◆鼻水

鼻腺や胚細胞からの分泌液と血液の一部が混ざったものを呼ぶ

役割は前述の通り、鼻の粘膜を保護し、異物を外に排出すること

鼻水が喉の方に落ちる後鼻漏(こうびろう)の症状が子どもには多くみられます。

鼻炎の場合は落ちる量が多くなるので痰と勘違いすることもあります。

◆痰

気管支や肺の呼吸器官の粘膜から出る分泌液のことで、

異物や埃などがこれにからめられて外に排出される。


幼児や子供の咳は長引きやすいのですが、

その原因の一つが痰に関係しています。

特に幼児や子供の場合は痰を大人のように排出できないことも一因です。

◆痰が原因で咳が長引く理由

・子どもの時には大人よりも痰が多く作られる

・子供や幼児は咳が上手くできないので、痰が十分に排出されない

・大人に比べて気管支が狭い

痰が多く作られるにもかかわらず、排出する機能が十分ではないことが咳を長引かせる原因となっています。

幼児がたんで苦しそうな様子を見るのは辛いと思いますが、が出る時の対処法と+αで楽にしてあげることが出来ます。

◆痰を切れやすくする方法

・部屋の保湿をする(40%から60%くらいに)

・水分補給を行う

・上半身を起こした状態にする

・咳の出るタイミングで背中を軽くたたく

・タンニン成分を含んだ食べ物を食べる(レンコン、オオバコ)

痰を切れやすくすることと、排出を手伝う事でだいぶ楽になります。

そして、痰の色で風邪とは違う病気を見つける知識も身につけておくと重症化を防ぐことが出来ます。

幼児の痰の色でわかる病気



幼児や子供の痰の色が少し変だと思ったら風邪とは違う病気かもしれません。

痰の色によってどんな病気の可能性があるのかを見ておきましょう。

◆白または黄色の痰の場合

・急性肺炎
・蓄膿症
・急性咽頭炎

風邪、インフルエンザから併発する場合はこの色の痰になります。

初めは白から徐々に黄色になることが多いです。

◆緑色の痰の場合

・緑膿菌による風邪
・蓄膿症(悪化したもの)
・肺結核

この場合も感染症にかかっている可能性が大きいです。

最初は白から黄色くなり、粘り気が出て緑になっていきます。

特に注意するのが微熱が続いて緑色の痰を伴なった咳が続く場合です。

肺結核を起こしている場合があるので必ず医師に診断してもらうようにしてください。

◆透明の痰の場合

・非細菌性感染症
・アレルギー性気管支炎
・気管支ぜんそく

長引く時にはウイルス性の感染症にかかっていることがあります。

透明だからと言って安心はできません。

痰に色が付いていなくても症状が長引いていたり、ネバつきが目立つ場合は診断を受けさせるようにしてください。

◆赤または赤茶色の痰の場合

・肺炎
・気管支炎
・肺ガン
・気管支拡張症

痰が赤く色づくという事は血が混じっている可能性が大きいです。

痰に筋状に出血が付いている場合には喉から、全体に血が混ざっている場合は気管よりも下の方からの出血の場合が多いです。

痰の色が血の混ざったような色に変わったらすぐに医師に診せてください。

白や透明からこの色に変わった場合は上のような病気が考えられますが、最初から赤や赤茶色の痰の場合は

・肺結核
・肺梗塞症
・肺真菌症
・グッドパスチャー症候群

が考えられます。

いずれにせよ血が混じることは普通ではありませんから早く小児科や病院で診断を受けましょう。

◆ピンク色の痰の場合

・肺水腫

赤い痰と区別しづらいかもしれませんが、泡っぽいピンクの痰は肺水腫の可能性があります。

この状態では病状が進行している場合がありますから早めの診断が必要です。


痰を切る薬も処方されることがありますが、異物を体の外に出す働きがありますから医師とよく相談のうえで飲むようにしてください。

幼児や子供の痰の色に上に挙げたような異変があったらすぐに医師のもとに連れて行ってください。


子どもが風邪で高熱を出しても多くの場合は心配ないことが多いのですが、

少しでも様子がおかしかったらそれは病院や医師に診せるタイミングと思ってください。

よく、それほど悪くないからと遠慮しがちになるかもしれませんけれども、子供や幼児の場合、病院や小児科は

・風邪から重大な病気になる兆候が無いかチェックする機関

・病状の見通しを教えてもらう機関

・家でのケアの方法を教えてもらう機関

と考えた方が良いと思います。

もし、重症化する兆候があればそれを見つけられますし、治療のタイミングも逃しませんからね。

特別に悪くなくても普段の風邪や様子が違うと感じたら相談だけでもしみることをお勧めします。

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