お月見を楽しむ幼稚園も増えています。
と言っても工作やお団子を食べたりススキを供えたりして雰囲気を楽しむのです。
月が出るのは夜ですし、本当のお月見は家でしか行えませんからね。
よく折り紙や工作をしますが、
作りながらお月見と言う日本の行事の意味を学ぶというのが本来の目的でもあるのです。
今回は幼稚園でできる工作の中でもちょっと変わった楽しいものを紹介します。
お月見の意味も簡単に紹介してから、とりかかりましょう。
省いてはいけないものもありますからね。
お月見とは?
お月見は簡単に言うと、
・月への感謝
昔は外に街灯などありませんから、夜遅くまでかかった農作物の収穫に月明かりが助けとなりました。
そのため、人々は月に対する感謝を忘れなかったのでしょう。
・農作物の豊作祈願と収穫への感謝をする
農業は日本人にとってとても重要なものなので、田植えの作業が終わったとき、秋の収穫が終わったときには感謝をささげました。
その儀式がお月見につながったと言われます。
・月を眺める習慣
昔から日本人は俳句などでもわかるように月を眺めて楽しむ習慣がありました。
特に秋の月は最も美しいといわれていますから、それがお月見の習慣へと繋がったといわれます。
お月見はこの3つか合わさったものと言われています。
◆お団子とススキと萩の意味は
農作物の収穫への感謝と月への愛着がお月見へとつながった訳ですが、供えられるものに
団子と萩、ススキがありますね。
それぞれはこんな意味を持っているといわれます。
・お団子
月に似たお団子を作ってお供えするようになったといわれています。
意味は、豊作の祈願と収穫への感謝です。
一部、お団子の代わりにサトイモをお供えする地域もあるようですね。
・ススキ、萩
ススキは稲穂に似ていることから、お米の豊作を願って飾られます。
本物の稲穂を飾る地域もあります。
萩は神様が使う箸なのだそうです。
ですから、神様がお供えを食べる時に使う意味で一緒に添えられているのですね。
ススキも萩も共に邪気を避けると言う意味があります。
お団子やススキ、萩にはそれぞれ意味があることが分かったと思います。
ですから、これから行う工作で作るものでも省いてはいけませんよ。
幼稚園でお勧めのお月見工作
幼稚園ではお月見の日に合わせて折り紙や貼り絵など色々作ったりして楽しむようですが、
今回は少し凝ったものを作ってみます。
それは
スライド切り絵です。
どんなものかと言うと、
切り絵の中の月にウサギが現れたり、消えたりするもの。
画像のように黄色の紙を差し込むとウサギが現れ、抜くと消える、仕掛けです。
ではさそく材料を準備しましょう。
◆用意するもの
・はがきか、同じ大きさと厚さの紙
・同じ材質のB5さいずの紙
・折り紙(黄色、紺、など)
・スティックのり
・サインペン
・絵具やポスターカラー
・ハサミ
イラストを全て切り絵で作る場合はたくさんの種類の折り紙を用意します。
また、細い線を描いたりするのに色鉛筆やサインペン、ポスターカラーを用意してもよいと思います。
クレヨンは後でかすれたりするのでお勧めしません。
これだけ用意できたら早速作ってみます。
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作り方
幼稚園で行う時にはハサミを使うので十分注意してください。
お月見とそのお供え物の意味を聞いた後で作るとより楽しくなります。
その話を思い出しながら作るのが一番良いでしょう。
①画像のようにはがき全面に黄色の折り紙を貼り付けます。
スティックのりをまんべんなく薄く塗って後ではがれないようにします。
ケースになる紙は画像のように折り目を付けておき、月の位置に穴をあけておきます。
穴開け作業はあらかじめ先生がやってあげてもよいでしょう。
②ケース側の紙を後ろで貼り合わせて糊が乾くまで待ちます。
もし、不安ならセロテープで上から補強します。
そして、はがきを中に差し込みます。
③月の部分に入るようにウサギの切り絵やイラストをはがきに貼ります。
糊が乾いたら、はがきを抜きます。
そして、ケースの穴のあいている側に紺色の折り紙を貼るか、ポスターカラーで全面に色を塗ります。
穴の中に多少はみ出ても構いません。
④ケースに貼り付けるお月見アイテムを用意します。
あるいは細いススキなどは色つきのポスターカラーや糸を使用して作ってもよいでしょう。
折り紙から切り抜いてあらかじめ作っておいたものを紺色の背景に貼り付けます。
お月見に必要なものは忘れないように切り抜いて作っておきましょう。
⑤背景に切りぬいた折り紙を貼りつけます。
糊が乾くのを待っている間、はがきの端に指でつまむための紙の切れ端をつけておきます。
乾いたら、ケースの穴のあいている部分から白い紙が見えないよう内側に黄色の折り紙を貼り付けます。
糊が全て乾けば完成です。
はがきを差し込むとこんな風に月の中におもちをついているウサギが見えます。
抜くと消えます。
単純ですけれども、普通の切り絵よりも作った後で遊べるのがよいですね。
幼稚園でお月見の時に行う工作で注意する点はやはり園児の怪我です。
ですから次のことは事前に準備しておいた方がよいかもしれません。
・月の穴をあける作業
・複雑なものの切り出し
・ケースの外形の切り出し
これだけやっておけば、糊で折り紙を貼って、絵を描いて、ハサミで折り紙を切るだけで工作を完成させることが出来ます。
この動画のようなウサギの切り絵もありますから参考にしてください。
実際に切る作業は年長、年少でも違うでしょうし、普段の園児たちの様子を見ながら園児たちに任せるかどうか判断してください。
作った後でも遊べるものなら、工作を楽しみながら、幼稚園でお月見の意味を学んでくれると思いますよ。
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2016-08-02 18:12
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