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読書感想文の書き方 低学年の具体例と手伝い方

小学校低学年の夏休みに読書感想文が出たとき、

子供は書き方を知らない場合がほとんどです。

特に入学して最初の夏休みでは知らなくて当たり前ですね。

今回は読書感想文の書き方と具体例を低学年の場合に絞って紹介します。

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また、この年齢では親御さんの手伝いは不可欠。

でも手伝ってはいけないところもあります。

そのあたりも含めて解説していきます。

低学年の読書感想文とは



読書感想文は学年を問わず、夏休みの課題に出される定番と言ってよいものです。

小学校の高学年や中学生に要求されるものは結構深いテーマの掘り下げだったりしますが、

小学校の低学年では子供の正直な感想を期待しています。

ですから、基本は自由に感じたままを書かせてあげるのが一番です。

しかし、子供が本を読んでも、自分がどう感じたかを上手くない表せない場合が多いですね。

そこを助けてあげるのが親御さんの役割です。

学校側も低学年である事を十分に承知していますから、

字が読んでわかるくらいにかけていて、

気持ちが伝わる文であれば良い

と言う感じで受け止める筈です。

ですから、文章のうまい下手はあまり関係ありません。

本の読み方や構成、書き方を説明する前に先ず、親御さんがやるべきこととやってはいけない事を押さえておきましょう。

読書感想文の手伝って良いところは



先ず、手伝っていいところと、手伝ってはいけないところです。

◆手伝うところ

・本を読むところ

字が十分に読めないときには一緒に読んで部分的には読み聞かせてあげましょう。

・字の書き方

平仮名と最低限の習った漢字

・感想のまとめ方

ここに関してはこの後説明しますのでそちらを参照してください。

・原稿用紙の使い方。

一応、学校で習ってから宿題が出る筈ですが、書くときについていて上げて見てあげてください。


◆手伝ってはいけないところ(やってはいけない事)

・感想を考える事

・正しいと思われる考え方、感想に誘導する事

・子供をせかす

これだけは気を付けてください。

過度に手伝うと学校に確実にばれます。

◆言ってはいけない言葉

「何でもいいから早く書きなさい」

「頑張ってね」

最初の言葉はせかすのと同じです。

正直な気持ちなので何でもいい訳ではありません。

やる気をなくしますし、子供は困ります。

「頑張ってね」はつい言ってしまいがちですが、何をがんばるのでしょうか?

読書感想文で正直な気持ちを表現できるように導いてあげることが重要ですから、

リラックスできるように仕向けてあげるのがベストです。

それぞれの段階でつい出てしまいがちな言葉ですが、気を付けてくださいね。

では、読書感想文の本選びです。

読書感想文の本選び



小学校低学年の場合は簡単でかつ、大人が読んでも感動できるものが理想です。

例えば、昔話を簡単にした絵本、児童文学の中から選んでも良いでしょう。

子供が読みたいと思った本があれば一番良いのですが、

ない場合は以前読んであげたり、触れたことのあるも本でも良いと思います。

名作童話も小さな子供向けになっていたりします。

数点おすすめを挙げてみると

「ごんぎつね」
「かわいそうな象」
「そらいおのたね」
「100万回生きたねこ」

などです。

アンデルセン童話では

「人魚姫」
「すずの兵隊さん」
「マッチ売りの少女」

などが定番です。

日本の昔話では

「雪女」
「笠地蔵」

など。

少し難しい場合は一緒に読んであげましょう。

本が決まったら、次は読む準備をしましす。

本を一緒に読む準備



本を読む時に用意してあげたいものが3つあります。

子供が自分の感じたままを表現しやすくするのを助けるものです。

・付箋

大きめのものを用意してあげてください。

枚数は2枚です。

・鉛筆

付箋に書きこむために使います。

・感想文作成用の質問シート

子供が本を読んだ後に内容を思い出してもらうためのものです。

これを作っておくと読書感想文がスムースにできます。

では次にこのシートの作り方を説明します。

感想文を書くための質問シート



シートの質問は感想文を書くときの構成に沿うようにします。

この構成は小学校の低学年を想定していますから、高学年の生徒や中学生ではやらないように。

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◆読書感想文の基本的な構成

書き出し
・どんな本を読んだか
・本を選んだきっかけ

主題
・心に残った場面
・具体的にその場面のどういうところか
・その場面をどう思ったのか
・なんでそう思ったのか
(・自分だったらどうするか)

まとめ
・自分がどう思ったか、これからどうしたいか

こんな風になります。

一見、分かりにくいので後で具体的例でやってみますからね。

特に穴埋め方式にしてあげるとやりやすいと思います。

では質問を作ります。

◆読書感想文を書くための質問

書き出し部分

1、わたしは(    )というおななしを読みました。

2、(    )をよんだきっかけは(    )。

主題

3、いちばんこころに残ったのは(    )の場面です。

4、この場面の(    )がこころにのこりました。

5、わたしはこの場面で(    )が(     )と感じました。

6、なぜそう思ったかと言うと(     )。

7、わたしだったら(    )すると思います。

結論

8、この話を読んでこれから(    )したいとおもいます。


こんな風にしてあげると分かりやすいと思います。


では具体的に本を読みながら進めてみましょう。

読書感想文を書いてみる



では「100万回生きたねこ」を例に進めてみましょう。

◆あらすじ

主人公は100万回生まれ変わったと言うネコ。

ある時の飼い主は王様、船乗り、サーカスの手品師、いろいろな飼い主に飼われて100万回生まれ変わり、死んできた。

でも、飼い主の事は好きではなく、自分の事だけが好きだった。

飼い主がネコの死を悲しんでも、自分は全く悲しんだことは無かった。

そんなネコがノラ猫となり、自分に関心を示さない白ネコの事を好きになり、気を引こうする。

やがて、主人公のネコはその白ネコと一緒にいるようになり、二人の間には子供がたくさん生まれた。

ネコはその白ネコとずっと一緒にいたいと思うが、やがて、年老いて白ネコは自分の隣で動かなくなった。

この時ネコは初めて悲しみます。

朝も、昼も、夜も涙を流して泣き続けました。

やがてそのネコも白ネコの隣で動かなくなり、もう2度と生まれ変わることは無かった。


◆本を読む

まず、一緒に本を読みましょう。

この時に付箋を2枚子供に渡します。

読み終えて、印象に残ったところ、場面が書かれているページにつけます。

選ぶ場面は二つくらいまでにした方ががまとまりやすくなります。

出来ればどんなふうに感じたのかを書いてもらいましょう

◆質問を埋めてもらう

ここでは先ほどの質問を埋めて行きます。

書き出し部分

1、わたしは(100万回生きたねこ)というおななしを読みました。

2、(100万回生きたねこ)をよんだきっかけは(本屋さんでひょうしがきれいだったからです)。

主題

3、いちばんこころに残ったのは(白いネコが動かなくなる)の場面です。

4、この場面の(主人公のネコがはじめて悲しむところ)がこころにのこりました。

5、わたしはこの場面で(ネコ)が(幸せになった)と感じました。

6、なぜそう思ったかと言うと(ネコが初めて好きな人を大切に思う気持ちをしったから)。

7、わたしだったら(天国で白いネコとずっといっしょにいる)すると思います。

結論

8、この話を読んでこれから(まわりの人に親切に)したいとおもいます

あくまで1例ですがこんな感じです。


ではこれを原稿用紙に書くのですが、書く時にはルールをチェックしてあげてください。

原稿用紙の使い方のおさらい



基本的な原稿用紙の使い方を復習します。

夏休みの読書感想文には学校から原稿用紙が配られるか、指定されたものを使用するのが大半です。

何回も書きなおしになると子供も嫌になってしまいますから、早めに見てあげてください。

◆題名の書き方

上を2マス、または3マスあけて書き始めます。

◆学年、組、名前を書く

題名の次の行に書きます。

下から1マスあけた位置に名前の終わりが来るようにします。

苗字と名前の間にも1マスあけます。

組は苗字の上1マス空いた所に終わりが来るようにします。

学年も組の上1マスあけた位置におわりが来るようにします。

コツは名前から上にさかのぼって書いていくことです。

◆書き出しは1マスあける。

これは原稿用紙の使い方の常識です。

◆話のまとまりで段落を付ける

はじめの書きだしで1マスあけてそのまま改行なしは読みにくいので上で分けた固まりごとに1マス下げて段落を付けます。

特に学校で習っている場合はチェックしてあげてください。

低学年の読書感想文の場合はあまり重視されないと思います。

では最後に上で質問シートに書きだしたものをまとめて読書感想文にした例をお見せします。

あくまで参考程度にとどめてください。

低学年の読書感想文の実例



質問シートでほとんど原形は出来上がっているのでまとめるだけです。

名前と読書感想文の題名は省略します。

また普通、原稿用紙は縦書きですのでその点はご了承ください。

◆文例

 わたしは、『100万回生きたねこ』を読みました。本屋さんに行ってたなの前でみつけたとき、ひょうしがきれいだったので、どんなお話だろうと思って買ってもらいました。
 読んでみていちばんこころに残ったのは、白いねこが死んで動かなくなってしまうところです。100万回生きたのに悲しむことが無かった主人公のネコが初めて悲しむからです。そして、このネコも白いネコのとなりで動かなくなってしまいます。わたしはこの場面で主人公のネコが天国で大好きな白いネコとずっと一緒にいられるようになったと思いました。主人公のネコがもう生きかえらないのは好きなひとを大切に思う気持ちを知って、白いネコの傍いいるからだと思います。
 わたしもこの話を読んで、ともだちやまわりの人を大切にしようと思いました。


字数はこのくらいになるので、あらすじを書きすぎないようにするのがコツです。

シートに沿って書いていけば上手くいくと思いますよ。


小学校低学年の読書感想文はある意味で親子の共同作業です。

親御さんは手伝いすぎず、子供の感じ方を引き出す役割に徹しましょう。

そうすれば子供の素直な気持ちが現れた読書感想文が出来上がると思います。

この書き方と例文を参考にして読書感想文を手伝ってあげてください。

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