七夕会で劇を見せる保育園は多いです。
演じるのは先生ですが、七夕の由来を園児たち分かるように台詞を考えたりしなければなりません。
台本のセリフは短く簡単に、登場人物は何人にするかなど、考えることは結構たくさんあります。
今回は保育園で七夕の劇を行う時の台本の例をご紹介します。
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登場人物、話の分かりやすさ、台詞と全体のボリュームなどに注目してください。
七夕の話を劇にアレンジするときのポイント
七夕会の劇の台本にはアレンジする時のポイントがあります。
それは時間と分かりやすさです。
劇だけを見せるのではなく、楽しいゲームやクイズなどもあるのでどのくらい劇に時間をかけるのかも大切です。
台詞や台本を考える時に気をつけるのは次の点です。
・時間は短めに
・台詞は簡単に
・登場人物は多すぎない
・ナレーション役は必ずつける
もともと七夕のお話はそれほど登場人物は多くないのでこの点は困らないでしょう。
ナレーションはお話を理解してもらうためには必ずつけましょう。
では具体的にアレンジした台本を見てみましょう。
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七夕会の劇の台本の実例
◆第一幕
(織姫が座って機織りをしている)
ナレーター:
トントンカラリ、トンカラリ・・・
天の川の東の岸から、ちょうしのよい音と楽しそうな歌声が聞こえてきます
おりひめが、はたをおりながら、歌っているのです。
そのおりひめの手もとからは、月や、星や、天の川を美しくおりこんだ布が、
次から次へとおりだされてくるのでした。
(そこへ神様1、神様2、神様3登場)
ナレーター:
おりひめは、天の神様の娘で、はたをおり、神様たちの着物を作るのが仕事です。
神様1:
織姫の織るぬののうつくしいこと。
神様2:
それに、あのこは、まれにみる働き者ですよ。
神様3:
本当にいいむすめだ。
(3人の神様退場)
(織姫の父入場、織姫の後ろから声をかける)
織姫の父(以下 父):
織姫や、
織姫:
(振り向く、体ごと)
お父様、
父:
織姫や、おまえは働き者じゃのう。
じゃが、まだ若いのじゃから、けしょうをしたり、かみをかざったりもしたいであろう。
織姫:
(機を織る手を止めて)
いいえ、お父様。
わたくしは、はたをおってさえいれば幸せなのでございます。
他にのぞみはございません。
父:
(独り言のように)
いい子だ。しかし、一日中はたをおっているというのもかわいそうだ。
(織姫退場)
父:
そうじゃ、あの子に婿を迎えてやろう。
そうすればあの子も、この世の中には、はたをおるよりもっと幸せなことがあると、わかるじゃろう。
(父、退場)
ナレーター:
そう考えた天の神様は、さっそく、誰かいい若者はいないものかと探し始めました。
(神様2人が登場、彦星について話している)
(そこに父が登場、2人の話を聞く)
ナレーター:
そして、やっと見つけたのが、天の川の西の岸で天の牛をかっている、彦星という若者です。
(彦星登場)
ナレーター:
お父さんのめがねにかなっただけあって、彦星はとてもりっぱな若者でした。
(織姫登場)
ナレーター:
一方、織姫も、かがやくばかりに美しい娘です。
ふたりは、だれが見てもおにあいの夫婦になれそうでしたし、織姫も彦星も、おたがいに相手を一目見ただけで大好きになりました。
(織姫と彦星は手を取り合う)
(父は二人を残して退場)
ナレーター:
こうして二人は結婚してそれからはなかむつまじく暮らすようになったのです。
(2人は手をとりあったまま座って見つめあう)
ナレーター:
でも、なかがよすぎるのも困りものでした。
(第一幕終了)
◆第二幕
(彦星と織姫が登場する)
彦星:
今日は、水遊びをしよう。
織姫:
ええ、
(2人、水遊びをする)
ナレーター:
ふたりは、毎日が楽しくて楽しくてたまりません。
くる日もくる日も、天の川で水遊びをしたり、空をかけまわって、星をひろったり、一日中、遊んでばかりです。
織姫は、はたを織るのをすっかり忘れてしまい、彦星も、天の牛の世話をするのをなまけました。
(2人は遊びながら退場)
(神様4、神様5、父登場)
神様4:
私の着物はまだ織れませんか?
いま、着ているのはもうこんなに擦り切れてしまった。
神様5:
天の牛たちのきたなくなったこと。
あのままでは病気になってしまう。
父:
まことに申し訳ない、わたしから二人によく言って聞かせます。
(神様4、神様5退場)
(織姫、彦星登場、楽しそうに遊びながら)
父:
2人とも仲良くするのはよいが、そろそろ仕事にかかったらどうじゃ
織姫:
はい、お父様、あしたからかかりますわ。
彦星:
ええ、あしたは天の川で牛たちを洗ってあげましょう。
(父、退場)
(織姫、彦星は遊び続けている)
ナレーター:
ところが、その明日になっても、二人はさっぱりはたらく様子がありません。
明日があさってになり、しあさってになり、十日たち、一月たち、いつまでまっても、織姫ははたをおらず、彦星も、牛の世話をしないのです。
あまりのことに、織姫のお父さんも、すっかり腹を立ててしまい、
(父登場)
とうとうある日のこと・・・
父:
2人とも、毎日遊んでばかりいて仕事もしないとは何たることじゃ!
もう二人いっしょに暮らすことはまかりならぬ。
もとどおり、天の川の西と東に別れるがよい!
(織姫、彦星は驚いて父の前に土下座をする)
(二人頭を下げたまま)
織姫:
別れるなんて、そ、それだけはお許しください。
彦星:
これからは、決して仕事を怠けたりしませんから…
父:
いや、ならぬ!
今すぐ別れるがよい!
ナレーター:
こうして仲のよい二人は、天の川をはさんで、別れ別れにされてしまったのです。
(父が織姫と彦星の間にはいり、彦星を引き離す。)
(第二幕終了)
◆第三幕
(織姫登場、座って泣いている)
ナレーター:
でも、おりひめが、あんまり悲しそうにしているのを見ると、お父さんも、少し、かわいそうに思えてきました。
(父登場)
父:
おまえは、そんなにひこ星に会いたいか。
(織姫は無言で答えない)
それなら、一年に一度、七月七日の夜だけ会ってもよろしい。
織姫:
(父を見上げて)
まあ、お父様、本当ですか!
(父退場)
(織姫機を織る)
ナレーター:
それからは、その一年に一度の会う日だけを楽しみに、おりひめは、毎日毎日一生懸命はたを織りました。
(彦星登場牛飼いの仕事をする)
ナレーター:
天の川のむこう岸のひこ星も、天の牛をかう仕事にせいを出しました。
そして、待ちに待った七月七日がやってくると、おりひめは、夜になるのをまちかねて、天の川をわたり、ひこ星のところへとんでいくのでした。
(織姫は彦星のもとへ駆け寄って行く)
でも、雨がふると、天の川の水かさがふえて、おりひめは川をわたることができません。
(織姫と彦星 離れて上を見上げる)
そんなとき、どこからともなく、カササギという鳥が飛んで来ては、天の川に橋を
かけ、おりひめをわたしてくれるのでした。
今年の七夕はどうでしょうか。みなさん、空を見上げてみましょう。
◆第三幕終了
神様の役は3人が持ちまわってやれば登場人物を少なくできます。
劇をやる場所によって登場人物の動きを変更したり、台詞を少し変えてアレンジして見てください。
もし用意できるのならば、各幕の間に照明を落としたり、演出に凝ってみても良いでしょう。
七夕会の劇の台本を考える時の参考にしてください。
そして、保育園で楽しい七夕会にしてください。
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2016-04-07 18:24
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