お盆が終わって9月にはお彼岸で墓参りに帰郷する人も多いです。
仏教の行事が続きますが、お盆とお彼岸の違いってあまり意識しないことが多いようですね。
それぞれ違った意味があるので、9月にはしっかりお墓参りをしておきたいものです。
今回はお彼岸とお墓参りについてのお話です。
お盆とお彼岸の違い
◆お盆について
お盆は正式には盂蘭盆会と言って
7月13日から15日にかけて或いは
8月13日から15日にかけてご先祖様の霊をこの世(自宅)に迎える期間です。
象徴的なのは「送り火」「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えする儀式ですね。
あの世にいるご先祖様の霊を現世に招くのがお盆です。
◆お彼岸について
お彼岸はその逆です。
こちらがご先祖様の霊が眠るお墓にお参りして供養することです。
普段からお墓参りをしていても春分の日と秋分の日は特別な意味があり、この日には是非家族と一緒にお参りしてご先祖様を供養したいものです。
ではお彼岸について詳しく見てみましょう。
お彼岸とは
正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」
3月21日ころの春分の日を挟んで前後3日ずつ
9月23日ころの秋分の日を挟んで戦後3日ずつ
この一週間をそれぞれお彼岸と言います。
◆言葉の由来
彼岸とは向う岸の事、この場合向こう岸は三途の川をはさんだ向う岸なのであの世を意味します。
仏教では西方浄土(西にある極楽)が西側にあると考えられていて、春分の日、秋分の日とも真東から出た太陽が、浄土があるとされる真西に沈む日であることから、浄土に渡るために善事を行い、先祖に思いを馳せ、供養を行う期間を「お彼岸」と言うようになります。
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◆西方浄土にわたるための善事とは
仏教では次の6つの修行を成し遂げると西方浄土にわたる事が出来るとされています。
①布施(ふせ):他人へ施しをすること
②自戒(じかい):戒律をまもること
③忍辱(にんにく):不平不満を言わず耐え忍ぶこと
④精進(しょうじん):常に仏道を精進努力すること
⑤禅定(ぜんじょう):心を安定させること
⑥智慧(ちえ):真実を見抜く力を働かせること
お彼岸の供養については菩提寺の行事に参加して墓参りをすることでほとんど行う事が出来ます。
施餓鬼の卒塔婆を頼むことも布施の一つですしね。
では先祖供養をする時のお墓参りのやり方を少し説明しましょう。
お墓参りのやり方、マナー集
先ず、何気なくやっているお墓参りの手順をおさらいします。
①本堂に一礼(墓地に入る前に)
②手を洗い清める
③手桶に水を汲んで墓地へ
④自分の家のお墓についたら前で一礼
⑤先ず、お墓とお墓の周りを掃除
⑥花立てに新しい水を入れ、花を飾る。
⑦半紙を敷いて、お供え物を供える
⑧蝋燭に火を付けて、線香に火を付ける。(最近ではライターと蝋燭のセットを貸してくれます)
⑨柄杓で墓石に水をかける
⑩しゃがんで手を合わせ供養します。(この時、墓石よりも頭の位置が高くならないように気を付けます)
火を消す時の注意点は蝋燭でも線香の日でも、手で仰いで消すようにします。
口で消すのはNGです。人の口は穢れやすいと言われるので。
掃除は雑草を抜き、墓石の汚れを落として綺麗にします。
お供えのものは置いていかずにお参りが終わったら持ち帰ります。
そのままにするとネコなどに散らかされてお墓が汚れてしまいます。
また、菩提寺の彼岸会などに参加できないときも住職やお寺の方への挨拶は必ずするようにします。
お供えのおはぎ、牡丹餅について
お彼岸の時に供える定番と言えば牡丹餅とおはぎ。
名前が違うので別のもかと思われますが、実は同じものです。
10センチ弱のあの和菓子は供える季節によって名前が変わるのです。
春の彼岸では牡丹の花になぞらえて「牡丹餅」
秋の彼岸では萩の花になぞらえて「おはぎ」
と呼びます。
最近は季節によって若干作り方を変えるようになって、
春の牡丹餅は大きな牡丹の花をイメージして濾し案で大きめに
秋のおはぎは萩の花に合わせて粒あんで小さめに
作られるようになりました。
お墓参りの時期に和菓子屋さんに行けば季節に合わせたものを売っていますから、わからなかったら聞いてみましょう。
お彼岸はお盆とともに大切なご先祖様を供養する儀式です。
ぜひ家族でお墓参りをしてご先祖様を喜ばせてあげてください。
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2015-08-08 09:22
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