犬も人間同様に熱中症になりやすいのが今の季節、
症状が重くなると血尿がでることもあるのです。
高温多湿な日本の夏は犬も人間も苦手なものです。
今回は予防法も含めた犬の熱中症についてです。
犬の熱中症の症状
では犬が熱中症になってしまった場合にどのような症状が出るかを見てみます。
◆良よくみられるもの
・苦しそうな呼吸をする
・よだれを大量に流す。
・嘔吐、下痢、ふらつき
・目、口腔粘膜の充血
◆重症なもの
・虚脱、失神、筋肉の震え
・意識の混濁
・全身のけいれん
・チアノーゼ(下が紫色になる)
・吐血、下血、血尿
症状が比較的軽い状態のものは普段から犬を観察していれば異変に気付きやすいです。
重い症状が出ている場合は命にかかわるのですぐに病院に連れて行って獣医さんの診察を受けなければなりません。
軽い症状で、良くなったように見えても体にダメージが残ることも多いので必ず診察を受けるべきです。
では、病院に連れて行くまでの応急手当ての方法を見てみます。
応急処置を知っているかどうかで後々の回復の早さも違ってきます。
犬が熱中症の時の応急処置
◆犬の意識のある場合
・涼しい場所に移動
・水が飲めれば水分補給をする
・頭、内股、脇を濡れたタオルで冷やす。
体を冷やすことと水分の補給が最優先です。
これを行ったら早めに病院に連れて行き、診察を受けます。
応急処置を行わないと病院に行く間にも症状が進行してしまう事があります。
◆犬に意識がない場合
・冷水で体全体を冷やして体温を下げます。
・すぐに医師に連絡を取り、病院に連れて行きます
意識がないとあわてて病院に連れて行きがちですが、症状の進行を止めるためにも体を冷やすことは必須です。
医師の指示に従って応急処置を行えばより確実です。
では犬が実際にこのような状態になってしまう環境とはどんな環境なのでしょうか?
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犬が熱中症になりやすい環境は?
犬は体温の調整を呼吸による唾液の蒸発で行っています。
熱中症と言うと強い日差しと高温の日中に起こると思いがちですが、唾液が蒸発しにくい湿度の高い日にも多いのが現状です。
以下のような状況の時に犬は熱中症になりやすいので注意してあげましょう。
・蒸し暑い日の車内
しばしば問題になりますが、エアコンをつけないで車内で犬を留守番させるのは厳禁です。
強い日差しのものでは車内の温度が急激に上がり、ほんの数分で熱中症になります。
窓を開けていても隙間が少ないと風の通りが十分ではないため、犬の体温が上がりやすいのです。
・閉め切った室内
暑い日の屋内も閉め切ってしまえば危険な環境になります。
特にマンションなど気密性の高い建物は注意してください。
留守番をさせる時はエアコンをつけて、ケージなどに直射日光が当たらないようにカーテンを閉めるなどします。
出来れば犬が自分で涼しい場所に移動できるようにしてあげるのが良いでしょう。
・蒸し暑い日の屋外
お出かけ、レジャーのお供に犬を連れて行く場合も直射日光の当る場所につないだりしないことが大切です。
また地面もコンクリートなど温度が上がりやすい場所も避けるべきです。
海や川の場合でも日影を必ず確保してあげましょう。
・暑い時間帯の散歩
日常でも暑い時間帯、特に日中の散歩は避けましょう。
アスファルトやコンクリートの地面は高温で照り返しもきついです。
時には肉球をやけどすることもありますから、地面の温度が下がってから散歩をしましょう。
これだけ気を付ければ大丈夫と思いますが、犬にも暑さが苦手な犬がいるものです。
自分の犬が暑さに弱いかどうか知っておくのも重要です。
熱中症になりやすい犬は?
犬の犬種や年齢によって熱中症になりやすい犬がいます。
もし自分の犬が当てはまったら気を付けましょう。
①短頭種の犬
体の構造上、スムースな呼吸がしづらい犬種です。
シーズー ペキニーズ パグ ブルドッグ ボストン・テリア ボクサーなど
暑いと呼吸が激しくなるので熱中症になりやすいのです。
②寒い地方が原産の犬種
もともと北方が原産の犬は被毛が厚いので高温多湿の日本の気候は苦手です。
サモエドやシベリアン・ハズキーが典型です。
③肥満の犬
皮下脂肪が原因で熱がこもりやすく熱中症になりやすい。
また心臓にも負担がかかり、首周りの肉が器官も圧迫されるので要注意。
④子犬と老犬
子犬は熱の発散機能が未発達の場合があります。
老犬は逆に生理機能が衰えているので体温調整が上手くできません。
共に熱中症にかかりやすくなっています。
⑤呼吸器、心臓が弱い犬
病気や先天的な原因で心臓と呼吸器に疾患を持っている犬は循環機能や呼吸機能が
十分に機能せず、体温調節がうまくできないので熱が体にこもりやすい。
研修や飼われている環境によっても熱中症にかかってしまう事もあるので日頃から犬小屋や居住環境には十分気を付けてあげることが必要です。
犬を熱中症にしないために
最後に犬を熱中症にしないために普段からできるケアを紹介します。
①普段から犬の食事を管理して肥満にさせない。
②室内外の場合
・留守にする時はエアコンの温度調整をする。
・ドライにしたり、風の向きを調節する。
・ケージの位置に直射日光が当たらないようにする。
・十分な水の用意
・エアコンの故障などアクシデントに備えてクールマットなどを用意する。
③外飼いの場合
・十分な水を用意
・ハウスの位置が日影になるようにするか、日除けを付ける
・リードに繋がれている場合は日影の位置まで犬が行けるような長さにする。
④外出時
・水分補給用のペットボトルなどを持ち歩く
・激しい運動はさせない
・つなぐ場所は日影の涼しいところを選ぶ
⑤散歩の時
・日中の暑い時間帯を避ける
・草や土の上を歩くようにする。
・あまり長距離の散歩は避ける。
日頃のケアを十分にしてちょっとした変化にも気付いてあげることで犬の熱中症は防ぐことができます。
もし少しでもおかしいと思ったらすぐに動物病院に行きましょう。
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2015-06-13 13:36
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