感染者が更に拡大したデング熱。全国に広まりつつあります。
ヒトスジシマカを捕獲してウイルスを検査しているようですが、潜在的にはどれほどの感染が起こっているのでしょうか?
厚生労働省は蚊の寿命が尽きる11月ごろの終息を予想しているようですが、
気になるデータがあります。
ウイルスが伝播した事例
それは
、デングウイルスを媒介するヒトスジシマカの卵がウイルスを経卵伝達した事例があるらしいのです。
つまり、ウイルスが来年生まれる幼虫に親の蚊のウイルスが引き継がれるということ。
このデータはマレーシア郊外での事例を報告した論文によるもので、
日本の自然条件下で起こった事ではない。
しかし、可能性がゼロではないので、来年になってみないと分からないと言うのが本当のところです。
今のところ
ウイルスが日本の気候で越冬する可能性は低いと見られているようです。
ただ万が一、経卵伝達が起こると来年以降デングウイルスが流行する恐れがあります。
過去の流行は何が原因か?
日本でデング熱が流行したのは1942年から44年の2年間。
この間は何があったかと言うと、戦時下で東南アジアとの往来が今よりも頻繁だった事が上げらる。
それと、防火用水をためておく水槽が多く存在したため蚊がは発生しやすかったのです。
つまり
、ウイルス自体は人が運び、それを媒介するヒトスジシマカが多くいたと言う事。
カギはの人の往来と動きと言う事です。
それ以降、流行が途絶えたことからも越冬した卵がウイルスを次の年に伝えてしまう事は無いとされています。
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ヒトスジシマカは実は強力な感染力を持たない
デングウイルスを媒介する蚊は2種類、ヒトスジシマカとネッタイシマカ。
強力な感染力をもつのはネッタイシマカで東南アジアや中南米に生息する種類です。
この蚊はヒトスジシマカと違い現在の日本には生息していません。
過去に沖縄、九州の一部にいた記録があるようですが、日本の冬が寒すぎるため定着できないようです。
ただ温暖化が進み、将来的に日本でもネッタイシマカが生息できるようになるとデング熱の大流行の可能性が高くなります。
現段階でヒトスジシマカのウイルスが卵により越冬しても、毎年何万人も発症するようなことは起こらないと見る学者が大半です。
用心に越したことは無いですが、過敏になりすぎるのもよくありません。
もし、日本にネッタイシマカが入ってきたら…
今のところ大流行の兆しはないデング熱ですが、将来気候が変わり、ネッタイシマカが生息するとデング熱以外にもウイルスが入ってくる可能背性があります。
遠い将来とは思いますが、可能性のある病気を挙げると
①黄熱病
熱帯アフリカと中南米で発症者
ネッタイシマカなどの蚊が経由して感染
潜伏期間は3日から6日間
症状は突然の発熱、頭痛、背部痛、虚脱、悪心・嘔吐など
予防接種(生ワクチン)が存在する。
②西ナイル熱(ウエストナイル熱)
世界各地に発症例
イエカ、ヤブカなどの蚊が媒介する
潜伏期間は2日~6日間
症状は発熱、頭痛、咽頭痛、背部痛、筋肉痛、関節痛など
対策:蚊に刺されないようにすること、もし症状が出たらすぐに病院へ
米国で大流行し119人の死者がでた(2005年)
③チクングニア熱(チクングニヤ熱、チクングンヤ熱)
熱帯地域で発症
ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどの蚊を媒介する
潜伏期間は2日~14日間
高熱、斑状丘疹、ひどい関節痛、全身疲労などデング熱と似ている症状
蚊に刺されないようにすることしか対策は無い。
環境の変化で上に挙げたような熱帯の病気が日本で流行する可能性も十分考えられます。
本来、その国の生活習慣や食文化は東南アジアの食事が蚊を寄せ付けないハーブ系の食材を使用すると言う例もあるように風土に根ざしていて、自然と感染を予防してくれたりするのです。
気候の変化はそれを崩してまだ経験のない病気をもたらすかもしれません。
これからデング熱のような事例が増えていくことも予想されますから、
今年が心構えと備えをするきっかけなのかもしれません。
その他デング熱についての記事はこちら ⇓ ⇓
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蚊が卵を産むため活発になる9月こそデング熱感染に要注意 !
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2014-09-12 23:20
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